自転車用語 (続き9)自転車探険!

ブレーキ (brake)

概要
  自転車を減速または停止させる部品または装置。
種類
  リムブレーキディスクブレーキ及びハブブレーキなどがある。
力の伝達
  ブレーキレバーからブレーキへの力の伝達手段としては、ロープ流体ホース及びロッド(ロッドブレーキ)がある。
質量
  各社のリムブレーキの質量を打点したグラフを右に示す。
赤点はキャリパーブレーキ、黒点はVブレーキそして緑点はカンチ(カンティ)ブレーキ。平均質量は250g。
慣性
  ブレーキを掛けたとき、人と自転車の慣性により後輪は持ち上がろうとするが前輪は押さえつけられるので、前輪のブレーキが後輪のブレーキよりも良く効く。
メーカー
  シマノヨシガイAlhonga EnterpriseAmbrosioAvid(SRAM)BontragerCampagnoloCane CreekFMF BMX Racing ProductsFac MichelinFull Speed AheadHope TechnologyInterloc Racing DesignKCNCMaguraOdyssey BMXOval ConceptsPaul Components EngineeringQuad TechnologiesSampson SportsTektro TechnologyToken ProductsTRPZero Gravity など。
   参考資料  「ブレーキ

コンポーネント (component)

  自転車の構成品。例えば、ペダルクランクセットボトムブラケット(BB)、ディレイラーカセットスプロケットチェーンハブシフターブレーキ及びヘッドセットなど。
構成品は部品で構成されている。 グループの意味で使われることもある。

玉押し (inner ring、inne race、cone)

  自転車用玉軸受内輪(写真はハブ用の玉押し)。ハブポトムブラケットおよび玉押し調整式ヘッドセットの内輪(玉押し)は玉押しの役目をしているが、わん調整式ヘッドセットはわん(外輪)が玉押しの役目をしているので、用語としてはまぎらわしい。
  一般に、内輪(玉押し)は軸または操縦管圧入する(玉押しが軸または操縦管との間で回らないようにするため)。

バテッド (butted)

段付スポーク
バテッド管
  端が太いこと。端は応力が大きいので太くして強度を持たせ、応力の小さい長い中間部は相対的に太くせず軽くしたもの。 フレームに使うバテッドチューブ(バテッド管)は、中間部の肉厚を薄くして軽くしている。バテッドスポーク(段付スポーク)は、中間部の直径を小さくして軽くしている。
  ハンドルの場合は、ハンドルステムで支持される中央部で応力が大きいので、バテッドハンドルは中央部以外の肉厚を薄くして軽くしている。

加工硬化 (work hardning)

  金属の冷間加工による変形で結晶のすべりが生じ、そのすべり面に対する抵抗が大きくなることにより金属の硬さが増すこと。
加工硬化により強度も増すので、必要な強度内で部品を薄くして軽くすることも出来る。

スイングアーム (swing arm)

  マウンテンバイクフレームにおいて、後輪サスペンションが付いたチェーンステイ又は後三角
例えば、一端をフレームのボトムブラケットの上方などにピボットで連結し、後輪がサスペンションによって上下に動ける(スイングする)ようになっており、トラベルが生じる。
シートステイが無いものもある。スイングさせる機構は各種ある。

スポルティフ (sportif)

  ロードレーサーに、泥よけ、小さな前荷台および前照灯(ランプ)を付けたサイクリング車。
10段などの外装変速機が付いている。
ホイールベースは競技車より長い。
タイヤは細めのクリンチャータイヤまたはチューブラータイヤを使う。
スポルティフは仏語でスポーツ用という意味。
  メーカーは、新家工業深谷産業 、など。




ショートリーチレバー (short reach lever、short reach brake lever)

概要
  リーチが標準より10~20mm短いブレーキレバー。この場合のリーチはレバーとハンドルの距離。
用途
  平ハンドル用およびドロップハンドル用がある。
利用者
  小さい手の人(女性、少年および手の小さい男性)およびレバーがハンドル(握り)に近いことを好む人に使われる。
一般に身長が小さい人は手も小さい。
特殊仕様
  ブレーキフードシムを入れて角度を変えることによって短いリーチに変換できる形もある。一例は、リーチは、4°シムにより10mm短くなり、8°シムにより20mm短くなる。
材質
  レバーの材質はアルミ合金およびCFRP(炭素繊維強化樹脂、俗に言うカーボン)など。

バイシクリスト (bicyclist)

  サイクリング自転車旅行自転車通勤、自転車通学、自転車競技および健康増進などのために、自転車にいつも乗る人または乗っている人。オランダでは70%の人がバイシクリストと言われる。 米国には約5千9百万人のバイシクリストがいる("Bicycle Retailer and Industry News"1995年)。米国で1ヶ月に20日以上、自転車に乗っている人は5百万人以上いる(米国運輸省統計、2002年)。 米国で少なくとも1ヶ月に1回以上、自転車に乗っている人は4千9百万人以上いる(米国運輸省統計、2002年)。
サイクリストともいう。 競輪選手は英語でプロフェッショナルバイシクリストと呼ばれることがある。米国には地域のバイシクリスト協会がある。
   参考資料  「自転車と地球環境

バナナシート (banana seat)

  1960年代、特に1970年代の小径車によく使われた長いシート(サドル)。サドルの後部がそり上がった形もある。 サドルの前部はサドル支柱で固定し、後部は後輪ハブ軸または後つめより立ち上がった後棒(シシーバー)で固定する(サドルが長いため)。
バナナシートの付いた自転車はバナナシートバイクまたはバナナシートバイシクルと呼ばれることがある。

キックアウト (kick out)

  •  曲がり技術
      マウンテンバイク(MTB)の曲がり(コーナリング)技術の1つで、体重を前輪にかけ体を横方向にずらし、後輪が外方向に滑るようにすること。
  •  横動き
      旋回時に車輪が路面から浮いた時の車輪の横方向の動き。

センタープルブレーキ (center pull brake、centerpull brake)

  中央引きのキャリパーブレーキ。左右のブレーキレバー(キャリパー)につながったリンクワイヤー(アーチワイヤー)の中央のちどりと呼ばれる連結具につながった主ロープを引き、ブレーキをかける。 リーチは43~78mm。ロードバイクおよびサイクロクロスバイクなどに使われる。 サイドプルブレーキよりも歴史が古い。
カンティブレーキまたはカンチブレーキともいう。
  メーカーは、シマノヨシガイCane CreekSRAM(Avid) 、など。

マニュアル (manual)

  •  取扱説明書
      使用方法などを記載した小冊子。
  •  手動
      手で操作すること。
  •  走行形態
      バイシクルモトクロス(BMX)などにおいて、前輪を地面より上げて後輪で走ること。 ペダルを漕がず重心移動で釣合をとる。
    ウィリーはペダルを漕ぐがマニュアルは漕がない。

スパイダー (spider)

  •  クランク
    概要
      クランクスプロケット取付けのために、クランクから放射状に出た腕(アーム)または足は、スパイダーアームまたはスパイダーという。
    日本ではくもの足と言うが、米国ではくも(スパイダー)の腕(スパイダーアーム)と言う。
    型式
      スパイダーとクランクは一体成形したものが一般的であるが独立の形もある。 独立形は中央に雌スプラインがあり、クランクの雄スプラインが入り、ロックリングで固定してトルクを伝達する。ロックリングの着脱は、ロックリング工具で行う。
    足の数
      足の数は4本または5本。例えば、5本の足が出ているものは、5足スパイダーという。クランクを1本の足として兼ねたものもある。
    角穴の向き
      四角テーパーのクランク軸に取付けるためのクランクの角穴の向きは2種類ある。
    角穴の頂点を結ぶ線がクランク中心線と一致する向きが一般的であるが、稀に中心線に対して45°傾いている向きがある。
    PCD
      スパイダーにはスプロケットを固定するボルト穴があり、そのピッチ円直径(PCD)は、94、104、110又は130mmなどがある。
    メーカー
      シマノFireEye BikesMiddleburn ComponentsSpecialites 、など。

  •  ブレーキローター
      2分割式のブレーキロータは、ローターをスパイダー(ローターキャリアーと言う)に6本のボルトで固定している。
    ローター及びスパイダーそれぞれに最適の材質を選定できる。

アール (R、radius)

  •  半径記号
      半径を表す記号。例えば、半径8mmはR8と表す。
  •  丸み
      丸みを表す。丸みの半径はR(アール)で表すことから来ている。丸みを付けることをアールを付けるとも言う。

クロスカントリー (cross country、cross-country cycling、cross-country racing)

  公道を使わずに地域(カントリー)などを横断(クロス)すること。次の2つの意味で使われる。
  •  サイクリング
      旅行またはサイクリングなどのために丘陵、山、地域または国などを横断すること(クロスカントリーサイクリング)。
  •  競技
      丘陵、山または地域などを横断するオフロードのコースで行う競技(クロスカントリー競技)。

イタリアン (Italian)

  イタリアの(規格)またはイタリアの(自転車)。ボトムブラケットの規格は次の通り(かっこ内はISO)。
  幅70mm(68mm)、両側とも右ねじ(右:右ねじ、左:左ねじ)、ねじ寸法36mm x 24山/in(1.375in x 24山/in)。注: 1 in(インチ) = 25.4mm。

バックパック (backpack)

概要
  旅行、登山およびハイキングなどで、食糧、装備などを入れて背中(バック)で運ぶための、2本の帯で肩にかける背負い袋。 パックもバッグもほぼ同じであるが、大きさ(容量)の大きいものはパックと呼ぶ傾向にある。 米国で昔から使われている用語。日本のリュックサック(英国のラックサック)に相当する。自転車通勤に使われることもある。



































容量
  20~60 リッター。日帰り用の小型のものは、デイパックと言うことがある。
特殊仕様
  (1) 安定させるために腰に巻く紐又は帯の付いた形がある。
  (2) トートバッグと組み合わせた形がある。
  (3) 同じ形状で3色から選べる形がある。
  (4) ボトル用ポケットの付いた形がある。
  (5) ヘルメットホルダーの付いた形がある。
  (6) 手提げのための取っ手(ハンドル)又は手提げ帯の付いた形がある。
  (7) 中に仕切りの付いた形及び複数のポケットが付いた形がある。
  (8) パニアとしても使える形がある。
  (9) 通勤用にスーツ(背広の上下)、Yシャツ及び靴を入れる形がある。
(10) 太陽光パネルが付いていて、携帯電話およびデジカメなどの蓄電池に充電できるものがある。
(11) ジッパーで開くと膨張して容量が大きくなる形がある。
(12) 犬猫を運搬するための形もある。
(13) 背中とバックパックの間にすき間を設けて、夏に背中が蒸れないようにした形がある。
(14) 背面に上下で固定したメッシュパネルを入れて、通気性を良くした形がある。
(15) 荷物の出し入れがし易いよう、背面に上から下までのジッパーが付いた形がある。
        折りたたむとバックパック兼手提げバッグになるように作られている。
(16) 軍事仕様(ミリタリースペック)を取り入れて作ったものもある。
(17) バンジーコードを網目のように付けて、荷物を挟めるようにした形がある。
(18) 軽量の細い弾性棒を入れて、常に膨らんでいるようにした形がある。
(19) 車輪が付いていて、キャリーバッグ(ローラーバッグ)になる形もある。
(20) 水袋を入れるバックパックとして、ハイドレーションパックがある。
(21) 廃チューブ を開いてパッチワークのように縫い合わせて作ったものがある。
(22) バックパックを外さずに、大型カメラを出しやすくするため、側面にカメラ入れを付けた形がある。
(23) 視認性を良くするために小さく薄いLED灯を背面に3個x2列と付けた形がある。電池はパックの中のポケットに入れる。
(24) 水玉模様を付けた形がある。
(25) サドル支柱バッグとしても使える形がある。
(26) 街乗り用がある。
(27) 視認性を良くするために三角形のELを背面に付けた形がある。電池はELの下方に付けた布製の電池パックに入れている。
(28) ヘルメットを入れるネットを背面に付けた形がある。
材質
  ナイロン、キャンバス、廃チューブ(アップサイクル)など。
質量
  900~1500g。
カバー
  雨カバー(バックパックカバー)がある。
パニア
  長距離および5kg以上の荷物運搬には、バックパックよりも自転車に付けるパニアが向いている。
メーカー
  メーカーは、パールイズミモンベル吉田カバンAlly CapellinoBagabooBagmanBailey WorksBanjo BrothersBBB Bike PartsBerghausBlaqPaks
Boreas GearBrooks EnglandCaribeeCascade DesignsCase LogicChrome IndustriesClik EliteColumbia SportswearD&D Anli InternationalDakineDeuter SportDynafitFisher Outdoor LeisureKarrimorLoweproErgonEvoc SportsGoLiteGrossglocknerHincapie SportswearIgnoble
Inside Line EquipmentKarrimorKeenLifeventureLoweproMichaux ClubMission WorkshopMountainsmithOakleyOgioOrtlieb Sportartikel
Osprey PacksOverBoard AccessoriesPolaris ApparelProvizRapha RacingResproRocket Science SportsRudy ProjectSciconSkinz Protective GearSlicks CyclingSSCYThe North FaceThuleTimbuk2Twin SixVaude SportVelo TransitWhite MountainWingnutZixtro 、など。

シリコーンゴム (silicone rubber)

  有機珪素化合物の重合体であるシリコーンでできたゴム。
広い温度範囲において安定している。
酸素、オゾンおよび日光に対する耐候性が良好。
撥水性があり水に対するシール性が良い。シリコーンとシリコン(珪素)は異なる物質。
  粘度状のシリコーンゴムとしてsugru(商品名)がある。

キャリア (carrier、bicycle carrier)

  •  自動車
      自転車を自動車で運ぶために、自動車の屋根またはトランク後部に自転車を支持固定するための器具。 自転車キャリアとも言う。
  •  荷台
      自転車の荷台(前荷台および後荷台)のこと。ラックともいう。
  •  ローター
      自転車のブレーキローターのローターキャリアーのこと。

セットバック (setback)

  後退のこと。次のような後退がある。

左ねじ (left hand thread、left thread)

  普通のねじ(右ねじ)は右に回すと締まり、左に回すと緩む。それとは逆に、左ねじは左に回すと締まり、右に回すと緩む。逆ねじとも言う。
摂動で弛まないよう、次の3箇所は左ねじとなっている。(1)左ペダル、(2)右BB軸受カップ及び(3)フリーホイールコーン

キャリパー (caliper、outside caliper、caliper brake、disc caliper)

スチール (steel)

  鋼。鉄に炭素を0.5~1.7%加え、強度および硬さなどを向上させた合金(炭素鋼)。さらに各種の特性を向上させるために、諸元素を添加した特殊鋼もある。
自転車のフレームなどに使われる鋼としては、高張力鋼、クロムモリブデン鋼およびステンレス鋼などがある。

カップアンドコーン (cup and cone、cup and cone bearing)

コーンカップ
  自転車に使われる伝統的な玉軸受
前後輪ハブ軸クランク軸およびペダル軸の軸受として使われる。
カップとコーンの間に、保持器が付いた玉(ボール)が入る。
  カップ(わん)形の外輪とコーン(円錐)形の内輪の間で玉が転がり回転摩擦を低減する。
わん形の外輪を使用することによって、半径方向および軸方向の荷重を同時に受けられるようになっている。
軸が安定するよう左右一対のカップとコーンを左右対称に使用する。
右端図は、ハブ軸受のカップ及びコーン。
図の上半分は断面そして下半分は外形。
この例では、カップはハブシェルと共に回転するがコーンは回転しない。
玉の押し具合はコーンで調整する。

フィート (feet、foot、ft)

  フートの複数形。主に米英で使われる、ヤードポンド法の長さの単位。1フート=304.8ミリメートル。西欧人の足(フート)または靴の長さが基準になっていると言われる。
  1フートの12分の1は1インチ。

ヘッド小物 (headset)

  フォーク操縦管用の上下玉軸受ヘッドセットとも呼ばれる。頭管(ヘッドチューブ)の上下に固定する。ねじ付きヘッド小物(左写真)およびねじ無しヘッド小物(右写真)がある。 一般の軸受と同じく、上下とも内輪(玉押し)、外輪(わん)、玉および保持器などで構成されている。写真は上下の軸受を重ねてある。
   参考資料  「ヘッドセット

人間工学 (ergonomics)

  人間が取り扱う機械器具、道具、製品、システムあるいは環境などを、人間の特性に合った使いやすいものになるように設計したり改良したりする科学および工学。
元々は、ヒューマンエンジニアリング(human engineering)の訳語。

上管 (top tube)

  フレームにおいて、頭管立管を上部において連結する管。上パイプ(JIS用語)またはトップチューブとも言う。
水平が標準であるが、立管に向かって下方に傾斜した傾斜上管がある。
アーチ状に曲がったアーチ上管もある(右端図)。ファニーバイクは上管が前方に傾斜している。
上管の断面形状は立管と連結する部分は円形そして頭管と連結する部分は縦長の楕円形とした形がある。
  ハイドロフォーミングで作った上管がある。左右2本の管で構成した分割上管がある。
上管長乗車姿勢を決める上で重要。上管に付けるバッグとして、トップチューブバッグがある。 保護カバーとして、トップチューブガードがある。

逆ねじ (left hand thread、left thread)

  左ねじ。普通のねじ(右ねじ)は右に回すと締まるが、逆ねじ(左ねじ)は左に回すと締まる(右に回すと緩む)。
左のペダル軸は左ねじでクランクにねじ込んである。右ねじだと緩む方向のトルクが働くため。

コーン (cone)

  自転車用玉軸受内輪ハブ軸軸受およびクランク軸軸受の内輪は円錐(コーン)形をしている。
操縦管の玉軸受の内輪に対しては使われない(円錐形をしていないため)。一般には、玉押しという。写真はハブ軸のコーン。

ワイドレシオ (wide ratio)

概要
  変速機の隣接する歯車間のギア比またはカセットスプロケットの隣接するスプロケット間のギア比(隣接ギア比)が大きいこと。
細かい速度変更はできないが、スプロケット数が同じならワイドレンジとなる。
反意語はクロウスレシオ。一般にオフロードの丘などを走るマウンテンバイク(MTB)はワイドレシオそしてロードバイククロウスレシオ
特徴
  低速から高速までの広い範囲に適応できるが変速した時の速度変化が大きい。
具体例
  具体的には隣のスプロケットとのギア比(歯数比)が1.06に近ければクロウスレシオで、1.18に近ければワイドレシオ。その中間の1.12付近は中間レシオ。
定規の目盛りで示すと次のようになる。
+----------- ---+--- -----------+
  1.06       ←  クロウスレシオ 1.12 ワイドレシオ  →        1.18  
隣接ギア比(歯数比)
  例えば、12Tの隣が13Tなら13T/12T=1.08(ギア比が8%開いている)だからクロウスレシオ(狭いレシオ)、11Tの隣が12Tなら12T/11T=1.1だから中間レシオそして12Tの隣が14Tなら14T/12T=1.17(ギア比が17%開いている)だからワイドレシオ(広いレシオ)。
   参考資料  「後輪スプロケットのレシオ

ギア(gear)

  歯車のこと。スプロケットのことを誤ってギアと呼ばれることがある。歯と歯がかみ合う部品をギアと呼び、歯とチェーンがかみ合う部品をスプロケット(写真)と呼ぶ。
  ギア(歯車)とスプロケットは歯形が全く異なる。内装変速機にはギア(遊星歯車)が使われている。

熱処理 (heat treatment)

  金属の強度などの特性を向上させるため、あるいは溶接などによる残留応力を除去するために、加熱後冷却する処理法。
一例として、溶接アルミ合金フレームの場合、加熱炉で535°C前後に加熱後、液体冷却槽に入れて冷却する。
右図は加熱炉の一例。
前の扉が上にスライドして開いた状態。
後部の熱風発生装置で作った熱風を加熱炉へ循環させるようになっている。
加熱はガスバーナーで行う。
最高温度は1000°C。
温度は操作盤で任意に設定できる。


ペグ (peg、pump peg、BMX peg)

一般には、物を掛けるくぎ又は掛け具のことを、ペグという。帽子掛けは、ハットペグという。自転車には次のようなペグがある。

ヘッドギア(headgear、protective headgear)

  頭部の衝撃および傷害を防ぐため及び防寒のための首から上のかぶり物(防具)。工事用のヘルメットのような硬いものおよびボクシングの防具のような軟らかいものがある。自転車用ヘルメットも一種のヘッドギア。 ヘルメットは衝撃を吸収するために、発泡ポリスチレン(EPS)が入っている。一度、衝撃を受けるとEPSは変形して回復しないので、再使用できない。
次の着衣もヘッドギアの一種。バラクラバネックウォーマー及び ゴーグル など。

プーリ (pulley、chain pulley)

概要
  後ディレイラーに付いていてチェーンが掛かっている滑車。
種類
  上プーリはチェーンをスプロケット間に案内する案内プーリ(ガイドプーリまたはジョッキープーリ )。
下プーリはチェーンに張りを与える張りプーリ(テンションプーリ)。チェーンとかみ合うよう歯が付いている。
歯数
  10~15T。11Tプーリは当初はマウンテンバイク用に導入された。 15Tのプーリはメガプーリと呼ばれることがある。
歯数が多く大きいほど駆動系の消費動力はわずかに少ない。
軸受
  プーリには小形玉軸受が付いている形が多い。 稀に、セラミック軸受もある。
材質
  プーリの材質は、軽量化および騒音低減のために合成樹脂(プラスチック)が多い。アルミ合金及びチタン合金もある。

  アルミ合金製は陽極酸化によって各種の色に着色したものがある。
回転数
  自転車の回転部品の中では、プーリの回転数が最も大きい。
歯数が多いと回転数が低下するために、騒音は小さくなる傾向にある。その上、チェーンの折り曲げ半径が大きくなるので、伝動効率が少しは良くなる。
質量
  7~14g。
リコール
  Performance社は2004~2005年に販売した11Tプーリの軸受の内径が大きすぎて誤シフトすることがあるとしてリコールした。
メーカー
  シマノカーボンドライジャパンBBB Bike PartsCeramicSpeedHawk RacingKCNCMount ZoomOrigin-8QbicleReal World CyclingTacx BVTisoToken Products 、など。
    参考資料    「変速機」    プーリ回転数計算器

ゲージ (gauge)

  •  計器
      計器。計測器。
  •  圧力計
      圧力計(プレッシャー ゲージ)に対する俗語。
  •  スポーク
      丸スポーク外径を形番(#)で表したもの(スポークゲージ)。インチ系(英米)とメートル系(フランス)では、同じ形番でも寸法が異なる。現在はmmで表す。

ケーブルキャップ (cable cap)

   ブレーキ又は変速機のケーブル(ロープ)の端がほつれないように、ロープ端にかぶせてつぶす長さ8mm程のキャップ。
ブレーキロープ(外径1.5mm又は1.6mm)用と変速機ロープ(外径1.2mm)用がある。カラーキャップもある。
ケーブル エンドキャップとも言う。
  メーカーは、BBB CyclingJagwire 、など。

サドルバッグ (saddlebag)

概要
  サドル後部に付けるバッグ。サドルパック、シートパックまたはシートバッグとも言う。









































取付方法
  2本のサドルレールまたは2個の吊り金具(サドルバッグループ)で吊る。
サドルレールへの取付方法は、ストラップまたはバッグ上部に付属したつかみ具による。
サドルレールに取り付ける吊り金具がある。
  サドル支柱に固定する形は、サドル支柱バッグと言う。
特殊仕様
  (1) 防水仕様もある。
  (2) 女性向けデザインもある。
  (3) LEDの後ライトの付いた形がある。
  (4) 1世紀近くデザインを変えていないものもある。
  (5) 縦形、横形、丸形及びなす形などがある。
  (6) 横形の中にはハンドルバッグとして使えるものもある。
  (7) 振れ止めのため、バッグ下方を、サドル支柱に固定するストラップの付いたものもある。
  (8) サドルレールに専用のアタッチメントを取り付け、それにバッグを着脱する形がある。
  (9) バッグをサドルレールに取付けるアタッチメントと一体になった形がある。
(10) 下部のジッパーを開き底を下げると容量が大きくなる形がある。
(11) 高速での空気抵抗が減るように、流線形にした形がある。
(12) ピクニックじゅうたんをサドルから吊るすストラップがある。
(13) チーズバーガーの外観をしたものがある。
(14) アップサイクルとして、後部は廃チューブを使った形がある。
(15) クイックリリースで容易に着脱できる形がある。
(16) サドルバッグに入れたボトルからチューブをハンドルまで引き、先端にバイトバルブを付けて飲むようにした ハイドレーションシステムがある。
容量
  小さい形は0.6 literそして大きい形は、約7 liter(300x170x140mm)。
入れるもの
  人によって異なり、一例は予備チューブ工具カメラ、地図及びカロリーメイト(エナジーバー)など。
材質
  ポリエステル布、帆布(キャンバス)、ツイード、皮革またはABS樹脂など。タイヤの廃チューブを切って広げてシートとし、それをつなぎ合わせたものもある。
メーカー
  モンベルABUSAcorn BagsAguArkelArundel BicycleAxiom Performance GearBanjo BrothersBBB Bike PartsBike RibbonBirzmanBontrager
Bridge StreetCarradice of NelsonCyclodelicD&D Anli InternationalDetroit CargoEcologic DesignsEVOC SportsExustar EnterpriseFluid Bicycle
Giant bicycles Green Guru GearHostettler(ixs)Klick FixKriegLezyneLone Peak PacksMeridaMinnehaha BagOriginal Bike EngineeringOrtliebProPrologoQbicleRivendell Bicycle WorksRivet CycleworksRixen & KaulSciconScott SportsSerfasSKSSpeedSleevSunlite
Specialized Bicycle ComponentsSpiukSwift IndustriesSyncrosThuleTimbuk2 DesignsTNiTopeakUrban HunterVaude SportVelomann
Velo OrangeWalnut StudioloWohoZéfalZimbaleZixtro 、など。

ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート) (polyester、poly ethylene terephthalate)

  1941年に英国において特許が取られた、テレフタル酸とエチレングリコールの縮重合によって作る合成樹脂。
PET容器、各種成型製品、フィルム、および糸にして繊維として利用される。密度は1.4、引張強さは80~110MPa。

下パイプ (down pipe、down tube、front tube)

  下管に対するJIS用語。フレーム(骨組み)に於いて、頭管(ヘッドチューブ)下部より斜めに下がって、ボトムブラケットシェルと連結している管。
フレームの前三角を構成している。ダウンチューブまたはフロントチューブとも言う。

ハンドクランク (hand crank)

  手で回すクランク。足の不自由な人などが手でクランクを回して走るハンドバイク(左端図)に使われる。
足で漕ぐクランクは、左右のクランクが180°離れているのに対して、ハンドクランクは左右のクランクが離れておらず同じ位置にある。 クランクから横に出た棒またはノブを横から握って回す。
水平の棒及び垂直の棒の何れも握れるようにした形がある(右端図)。

オートシフト (autoshifting、automatic shifting)

  •  自動変速
      速度などを検知して、自動的に変速すること。外装変速機(スプロケット+チェーン)および内装変速機(歯車)などの自動変速がある。
  •  誤変速
      誤作動で意図せずシフト(変速)すること。例えば、立ち漕ぎなどでペダルに大きな力を加えると、後輪の小さいスプロケットへシフトすることがある。

ラグレス (lug less、lug less frame)

サス (SUS、suspension)

  •  ステンレス
      SUS(ステンレス鋼を表すJISの記号)。炭素鋼に10.5%以上のクロムを含有させて、耐食性を持たせた鋼材。
    それに加え、ニッケルやマンガンを含有させた各種のステンレス鋼がある。
  •  サスペンション
      サスペンションの俗語。

コッタードクランク (cottered crank)

  クランククランク軸との固定に、コッター(コッターピンとも言う)を使うクランク。
クランクのコッター穴(径9.35mm)は、クランクとクランク軸が一体になった穴であるが、穴芯は軸の外周部を通るため、軸の穴部は半円状の平たい切り欠きとなる。
この部分をコッターの平たい部分が押す。
シティ車などに使われた。

クイル (quill)

  •  ステム
      伝統的なクイルステムの縦の部分。下端にうすが付いている。フォーク操縦管に入れて連結する。
    外径は22.2mm(7/8インチ)、25.4mm(1インチ)および28.6mm(1 1/8インチ)。長さは125~280mm。
  •  ペダル
      クイルペダルのこと。

デニール (denier)

  糸の太さを質量で表したもの。糸を450m取り、その質量が0.05グラムの太さを1デニールとする。これは、1グラム/9,000mと同じ。例えば、糸450mが6グラムの場合、6/0.05=120 より、太さは120デニール。 衣類のタイツは80デニールが多い。タイヤコードは120デニールが多い。

アクスル (axle)

  軸の俗語。主に固定軸(前輪および後輪のハブ軸のように回転しない軸)に使われる。
クランク軸のような回転軸(回転する軸)はスピンドルまたはシャフトと呼ぶことが多い。
右写真は前輪のハブ軸に軸受(ベアリング)およびナットが付いたもの。日本語の軸は、回転軸および固定軸のいずれにも使われる。

ロックナット (lock nut、locknut)

  •  緩み止めナット
      ナットの緩みを防ぐために、緩み止め機能を組み入れた緩み止めナット

  •   固定ナット
      ハブ軸及びヘッドセット玉押しなどのねじ込み部品の緩みを防ぐために、それに押し付ける厚みの薄いナット。
    ロックナットの締付けによって相手部品も回らないようにロックナットとの間に座金を入れることもある。


ニュートン (N、Newton)

  •  単位
      力の単位(記号はN)。質量1kgの物体に1m/s2の加速度を作る力。ニュートンに敬意を表して単位として採用された。
  •  人物
      イギリスの物理学者・天文学者・数学者(1642-1727)。万有引力の発見および微積分法の発明などの業績がある。

ランス アームストロング (Lance Armstrong)

  オリンピックに2回出場し、ツール・ド・フランスで7回優勝(1999~2005年)したプロのロード自転車競技者。
ツール・ド・フランスではシマノデュラエース(Dura Ace)の部品を搭載した自転車で走った。
ツール・ド・フランスにおける最大平均速度は、41.7km/h(2005年)。
1971年、米国テキサス州生まれ。
13歳の時、子供トライアスロンで優勝。
1991年(20歳)、全米素人競技で優勝。
身長177cm。




ゲージ圧 (gauge pressure)

  大気圧を基準にした圧力。ほとんどの圧力計はゲージ圧(大気圧との圧力差)が指示される。絶対真空を基準とする圧力は絶対圧と言われる。
ゲージ圧と絶対圧の間には次の関係がある。       絶対圧 = ゲージ圧 + 大気圧

プロローグ (prologue、prologue time trial)

  序走。ツール・ド・フランスにおいて、第1ステージの前に行われる短距離(15km以下、例えば7km)の個人タイムトライアル
タイムトライアルなのでドラフティング域に入ることは禁じられている。 タイムトライアルバイクが使われる。

シクロクロスバイク (cyclocross bike、cyclo-cross bike)

  自転車の門外漢が使うことのある日本の俗語で、欧米では、サイクロクロスバイク と呼ばれている。

ブラック壁 (black sidewall、gum sidewall)

  タイヤの側壁にゴム層が付いている形式。ほとんどのタイヤはブラック側壁。色が黒いのでブラック壁と言われるがカラータイヤもあるので紛らわしい。
ブラック側壁またはゴム壁とも言われる。側壁にゴム層が付いていないスキン壁と対立する用語。

アノダイズ (anodize)

  陽極酸化のこと。

コンパクトクランク (compact crank、compact crank set)

概要
  34Tなどの歯数の少ない(小さい)スプロケットが装着できるよう、スパイダーに固定するボルト穴のピッチ円直径(PCD)を110mm以下にした2段(ダブル)クランクまたはそのクランクとスプロケットとの組合せ。英国ではコンパクトチェーンセットという。
利点
  前ディレイラーは3段の必要がなく、後ディレイラーは長ケージの必要がなく、3段より質量が小さい。
チェーンラインは真っ直ぐに近づくので伝動効率が少し良い。かつ左右のペダル間距離が短くなる利点もある。
スプロケット歯数
  一般に、50_34T(又は50_36T)の2段であることが多い。
クランク長
  160、165、170、172.5及び175mm。ただし、コンパクトクランクは特定のクランク長を意味しない。
使用者例
  Hamiltonは2002年のツール・ド・フランスにおいて、52_36Tのコンパクトクランクで走った。
メーカー
  シマノスギノテクノCampagnoloFull Speed AheadStronglight 、など。
   参考資料  「多段ギア比 計算器

ケーシング (casing、tire casing、cable casing、cable housing)