自転車用語 (続き6)自転車探険!

セミスリックタイヤ (semi-slick tire)

  半スリックタイヤ。セミは半分という意味。タイヤの接地部(トレッド、踏面)の中央部は滑らか(スリック)であるが両端には突起などの模様があるタイヤ。 硬い道を直進する時は転がり抵抗を減らし、オフロードの柔らかい道のコーナリングなどにおいてブロックタイヤの働きをさせるタイヤ。 主に、マウンテンバイクに使われる。
舗装路の曲がり(コーナリング)においては自転車が傾き、突起部が路面に当たるので滑りやすい。
センタースリックタイヤまたはハイブリッド(雑種)タイヤとも呼ばれる。

シフト (shift)

  シフターギア比を変えること。外装変速機では、ディレイラーチェーンをスプロケット間に移動させることによって行う。内装変速機では、かみ合う歯車の組合わせを変えることによって行う。
  高速走行方向にシフトすることはアップシフトそして低速走行方向にシフトすることはダウンシフトという。

ロッドブレーキ (rod brake)

  ロッド(棒)、てこ及びピボットの組合せによって、ブレーキレバーからブレーキシューまで動き(力)を伝えるブレーキ
ブレーキレバーは、にぎりの下からハンドル中央部まであり、そこで下に向かうロッドと連結している。 中央部には引いたレバーを元に戻す左右一対のねじりコイルばねが付いている。
  リムにおいては、ブレーキパッドの付いたU形アームの中央に付いたロッドを引いてブレーキパッドをリムの内面に押し付けて制動する。
ロードスターなどに使われる。


チェーンケース (chain case、chaincase)

  チェーンによるズボン及び長いスカートの裾などの汚れおよび噛み込みを防止するためのチェーン全体の覆い。 チェーンの潤滑油が雨で流されたり、ほこりで汚れるのを軽減できる。主に、婦人用のシティ車に使われる。
外装変速機の付いているチェーンには使えない。単速および内装変速機の自転車に使われる。 チェーンの上部など一部を覆うものはチェーンガードと呼ばれる。チェーンの上部を覆っただけでは、スカートおよび長ズボンの裾はチェーンの潤滑油で黒く汚れる。
材質はポリプロピレン及びABS樹脂など。
  メーカーは、Hesling 、など。

アップシフト (upshift、upshifting)

  高速方向に変速すること。外装変速機においては、クランクスプロケット群は大スプロケットへ、そして後輪スプロケット群は小スプロケットへ(いずれも外側のスプロケットへ)
チェーンを移動させること。高速走行、追い風および緩い下り坂に対してはアップシフトする。反意語はダウンシフト。

ショートケージ (short cage、short chain cage)

  後ディレイラープーリケージプーリ芯間距離が短い(キャパシティが小さい)もの。ロード系の前2段変速のケージなどに使われる。
ロングケージに対する利点は、軽量かつ変速が相対的に迅速であること及び距離的、面積的に泥はねの影響を受けにくいこと。
  関連用語  ケージ長

シングルリリース (single release)

  結合ペダルと結合するSPDにおいて、踵(かかと)を外にひねった時のみ靴がペダルから外れる標準の方式。
いずれの方向にひねってもペダルから外れる方式は、マルチリリースと呼ばれる。

ギアクランク (crankset、crank set、sprocket and crank)

  スプロケットクランクスプロケットボルトで固定して一体としたもの。ギアクランクという用語は和製英語と思われる。一般にはクランクセットと呼ばれる。
  スプロケットまたはクランクの交換においては、スプロケットをクランクに固定するボルト穴の数およびピッチ円直径(PCD)が同じであることの確認が必要。

チェーン伸び (chain stretch、chain elongation)

  チェーンの磨耗により、見かけ上チェーンが伸びること。 チェーンの内リンクのブッシュのピン穴およびピンが磨耗すると、ピン穴とピンの隙間が大きくなり、
チェーンを引っ張ると、見かけ上その隙間の合計だけチェーンが伸びる。チェーンそのものは、全く伸びない。ピンの硬度が大きいと、磨耗しにくい。
浸炭などの熱処理でピンの表面硬度を上げる。内部は本来の弾性のままとし、振動の吸収性を持たせる。
チェーン伸びの測定器としてチェーンチェッカーがある。
   参考資料  「チェーン伸び

アウター受け (housing stop、cable stop、cable stopper)

  ブレーキロープ又はディレイラーロープのアウターの端部をフレームに固定する金具。 ロープ(ケーブル)が途中でアウターから露出する場所に使用する。端部を受け入れる円筒状のへこみがあり、その中央にはロープを通す穴が開いている。
フレームにろう付けまたは溶接等で固定する形、ブレーズオンにボルトで固定する形およびチェーンステイなどに一体となったバンドで固定する形がある。 ハウジングストップ又はケーブルストップとも呼ばれる。ケーブルアジャスター及びケーブルハンガー も一種のアウター受け。
  メーカーは、Origin-8Paragon Machine Works 、など。

ダウンシフト (downshift、downshifting)

  低速方向に変速すること。外装変速機においては、クランクスプロケットは小スプロケットへ、そして後輪スプロケットは大スプロケットへ(いずれも内側のスプロケットへ)
チェーンを移動させること。ギア比は小さくなり、ペダル漕ぎは軽くなる。登坂、向かい風および交差点の赤信号においてはダウンシフトする。反意語はアップシフト
   参考資料  「多段走行速度

パラレルリンク (parallel linkage、parallel-push linkage)

  ブレーキシュー平行四辺形のリンク機構(写真の赤色)によって、リムと平行に動く方式。
ブレーキパッドがリムに片当たりしないので、パッドの均一な磨耗および安定した性能が得られる。
Vブレーキの上位機種などに使われている。
平行押しリンクまたは平行押し機構とも呼ばれる。







リリース角 (release angle)

  ペダルを結合する結合ペダル(クリップレスペダル)において、靴をペダルから外すことのできる横方向の回転角度。
メーカー形式によって、13°、15°、17°および20°がある。

セレーション (serration)

  のこぎり歯状(鋸歯状)のこと。滑り止めのために、軸の断面外周などをのこぎり歯状にすると、その外観は軸方向の多くの長い山と谷になる。
穴の断面も逆ののこぎり歯状にして互いにかみ合わせるとトルクが伝達できる。次のような場所にセレーションが使われている。
  •  クランク軸
      クランク軸(BB軸)およびそれに付けるクランクの穴を鋸歯状加工したBBの形式がある。セレーションの形状にはオクタリンク(シマノ)およびISISなどがあり互換性は無い。
  •  フリーハブボディ
      フリーハブボディ外周およびカセットスプロケット軸穴を鋸歯状(スプラインともいう)に加工した形式がある。 浅いセレーションおよび深いセレーションがあり、浅いセレーションのカセットは深いセレーションのフリーハブボディに使えない。
  •   サドルクランプ
      サドルクランプの中には、サドルの傾き角を固定するために回転接触部に、セレーションを設けた形がある。
  •  ボルト、ナット
       周り止めとして、座にセレーションを付けたボルト及びナットがある。

フロート (float、pedal float)

概要
  クリートペダルを結合する結合ペダルの結合状態において、ペダリングで足またはひざを痛めないよう、靴を自由に左右回転できること。 その範囲(フロート角)はメーカー型式によって7~9度。0~9度の範囲でフロート角を設定できるものもある。 フロート角が大きいほど、靴をはずすことのできる角度(リリース角)も大きくなる。
フロート軸
  靴がその軸を中心にして水平回転をすると見なせる仮想のフロート軸がある。その位置の一例は、ペダル軸の前方約25mm。
種類
  メーカー型式によって次の3種類のフロートがある。
    (A) (自由) 好む位置に自由に動く。
    (B) (ばね) 中立位置に戻そうとするばねの力が働く。
    (C) (摩擦) 規定角度内において、摩擦力に打ち勝って好みの角度にできるが、自由には動かない。
  中には2.5mmの横方向のフロート(横フロート)のある形がある。
フロートの意味
  フロートは自分の足(靴)位置が確定できないことに対する補償であるという見方もある。自由にフロートすることは、滑りながら歩いているようなものだという見方もある。 フロートがない方が靴からペダルへの力の伝達効率は高い。トウクリップにはフロートはない。
歴史
  フロートの付いた結合ペダルは、フランスのタイム社が1989年に始めて市販した。

張りプーリ (tension pulley)

  後ディレイラープーリケージの下部に付いている、チェーンがたるまないように張りを与えるプーリ(滑車)。
チェーンが掛かるようプーリはスプロケット状となっている。
張りの力はケージ支点のねじりコイルばねで与えている。
ケージはチェーンに引かれて、ケージ支点を中心にして前後に動くことによりチェーンのたるみを取る。
下プーリとも言う。



気圧 (atmospheric pressure)

  海面の標準大気圧であり、1気圧 = 101.325 kPaと定義されている。高度が高くなるほど、大気圧は低くなる。
大気圧が低いと空気密度が小さくなるため、自転車走行の空気抵抗は小さくなる。気圧を圧力の単位として使うのは望ましくない。
圧力の単位としては、Pa(パスカル)またはその千倍のkPa(キロパスカル)またはkPaの千倍のMPa(メガパスカル)を使うのが望ましい。
大気圧は気圧計及び気圧センサーで測定できる。気圧センサーの付いたサイクルコンピュータもある。
   参考資料  「計量単位」    圧力単位の換算

完組みホイール (complete wheelset)

  完成品としてのホイールまたは車輪であり、次の2つの意味で使われる。

チェーンステイブリッジ (chainstay bridge)

  後輪泥よけ取り付け及び補強のために、ボトムブラケットシェル後方において左右のチェーンステイを連結している管または平板などの部品。下ブリッジとも言う。
  タイヤ交換時に、タイヤが左右のチェーンステイ間に不注意に挟まれないようにする機能もある。
一般に、後輪ハブ軸芯から下ブリッジまでの距離は、後輪ハブ軸芯から上ブリッジ(シートステイブリッジ)までの距離に等しい。
これは、上下の各ブリッジとタイヤ間のすき間を等しくするため。チェーンステイブリッジ が付いていないフレームもある。

シートステイブリッジ (seatstay bridge)

  後輪タイヤ上方において左右のシートステイを連結している管または平板などの部品。その目的は、
  (1) 後輪を外したとき、タイヤが上部の狭いシートステイ間に挟まれないようにするため。
  (2) 横方向およびねじれに対する補強並びに剛性の向上のため。
  (3) 泥よけまたは後輪ブレーキの固定具として。
なおブレーキはシートステイに固定する方式もある。上ブリッジとも言う。 一般に、後輪軸芯から上ブリッジまでの距離は、後輪軸芯下から下ブリッジ(チェーンステイブリッジ)までの距離に等しい。これは、タイヤと上下のブリッジのすき間を等しくするため。
キャリパーブレーキを取付けることがあるので、ブレーキブリッジとも言う。
  メーカーは、Paragon Machine Works 、など。

シールテープ (seal tape、sealing tape )

  配管ねじからの流体漏れを防止するために、連結前にねじに巻くテープ。材質はテフロンが一般的で性能も良い。
テープの厚さは0.1mm程度、幅は13mm前後そして長さは5mなど。巻き径25mmほどのリールに巻いてある。
ねじに巻く時は、テープを引っ張って伸ばしねじの谷まで覆う。
ボトムブラケットなどのねじの回り止めとして使うこともできる。

下管 (downtube、down tube)

  フレームに於いて、頭管(ヘッドパイプ)下部より斜めに下がって、ボトムブラケットシェルと連結している管。 フレームの前三角を構成している。
三角チューブが使われることがある。下パイプ(JIS用語)、ダウンチューブ、フロントチューブまたはメインチューブとも言う。

ノギス (vernier caliper、caliper、nonius)

  長さ、外径、内径、深さおよび段差が、0.05mmまで読み取れる測定器。
測定範囲によって、100mm、150mm、200mm、300mm、600mm及び1000mmの6種類がある。規格はJIS B7507(ノギス)。デジタル表示もある。
ブレーキパッドなどの新品の寸法を測っておけば、磨耗寸法を測ることができる。
ノギスという用語は独語のnoniusがなまったもの。
  メーカーは、京都機械工具中村製作所松井精密工業ミツトヨ 、など。
   参考資料   「ノギス

接線組 (tangential racing、tangential spoking、tangential spoke、tangential spoke pattern、tangential spoke racing)

  ハブから接線方向にスポークを出すホイールの組み方。1874年に考案された。それまでは放射組みしかなかった。ハブからリムへのトルク伝達に有効なので、ほとんどの自転車の後輪ホイールは接線組となっている。スポークの放射線からの角度は、スポーク数とスポーク公差数で決まる。放射組と対峙する用語。

ロングケージ (long cage、long chain cage)

  後ディレイラープーリケージプーリ芯間距離が長い(キャパシティが大きい)もの。ロード系の前3段変速およびマウンテンバイクの変速のケージなどに使われる。
プーリ芯間距離が短いものはショートケージと呼ばれる。ショートケージに相対的な利点があるので、不必要にロングケージを使わないことが望ましい。
  関連用語  ケージ長

シマノ (Shimano Inc.)


  世界最大の自転車部品メーカー。
本社: 大阪府堺市堺区老松町3-77。
創業:1921年。
国内工場: 本社工場及び下関工場(山口県下関市)
国外工場:中国、マレーシア、シンガポール及びフィリピン。
事業: 自転車部品73% 釣具25% 他2%、輸出: 90%。
資本金: 356億円。
売上高: 1,240億円、1株配当: 61円(2003.12期)。
従業員数: 1,144人。
平均年齢: 44歳、平均年収: 約800万円(2012年3月)。
右端図は2006年に建設したサウスカロライ州にあるシマノ・アメリカの配送センター。
   参考資料  ホームページ 、「シマノ社史」 、「自転車博物館 」(公益財団法人シマノ・サイクル開発センターが運営)、「年コード

トリプルクランク (triple crank、triple crankset)

  3段クランク。クランクスプロケットが3段(3枚)であるもの。
一般には、トリプルクランクセット(3段クランクセット)と呼ばれる。
小スプロケット、中間スプロケットおよび大スプロケットで構成されている。 小スプロケットは、登坂などに使う。
一般に、ピッチ円直径の異なる2組のスプロケットボルト穴がある。
1組は小スプロケット用そして他の一組は中間スプロケットおよび大スプロケット用。
   クランクスプロケット歯数  「多段ギア比 計算器

エアーハブ (Air Hub)

  ハブの回転により圧縮空気を発生させるロータリー式ポンプをハブに内蔵した、
タイヤ自動空気補充装置の商品名。
ハブとタイヤのチューブバルブは、圧縮空気を送る細いチューブでつながっている。
タイヤ圧力が適正値になると、余分な空気は系統に付いた逃がし弁から排出される。
タイヤ圧力が保たれているので、パンクをしにくいと言う。
前輪用および後輪用がある。
後輪用は外装変速機用および内装変速機付きがある。
  メーカーは、中野鉄工所
エアハブを搭載した自転車は、ブリヂストンサイクルが出している。

はめ合わせ限界標識 (minimum insertion mark)

  (1) クイルステムをフォーク操縦管に差し込む最小長さ位置を示す刻印。
  (2) サドル支柱をフレームの立管(シートチューブ)に差し込む最小長さ位置を示す刻印。
  差し込む最小長さは外径の2.5倍以上とするのが一つの基準。
米国の消費者製品安全委員会(CPSC)は、上記の規定を設けている。
右図はクイルステムのはめ合わせ限界標識。


おちょこ (dish)

  リムの中心面に対してスポークが作る角度(プレース角)を見ると、片側のスポークが他方より大きくなっている車輪。 後輪は右側にスプロケットが付くため、おちょことなっている。ブレーキローターの付く前輪は、おちょことなっている。
なお、おちょこは酒をつぐ小さいさかづきであるちょこ(猪口)のていねい語。

インナーリードユニット (inner cable lead unit)

  Vブレーキロープ(ケーブル)の向きを直角に変換するエルボ(ひじ)状の小さい管。シマノ用語。45°(ショート)、
90°(ミドル)及び135°(ロング)がある。ヌードルとも呼ばれる。代わりに、トラベルエージェントが使われることもある。

リムライン (rim line)

  タイヤの側壁とリムに入る部分の境界を示す線(円)。リム幅とタイヤ幅の関係によっては、リムラインはリムと数mm離れることもある(写真は離れすぎ)。
タイヤ装着時にはリムラインとリムの外周の間隔が全周にわたって零または一定になるようにすることが必要。

ボスタイプフリー (boss-type freewheel)

  ボスタイプフリーホイールの略語。
ねじを切った後輪ハブのボスにねじ込んで取り付けるフリーホイール
ねじは、1.375 inch x 24 tpi 。
一般に、突起状のものをボスという。右図でハブフランジから突起しているのがボス。
フリーホイールにスプロケットが付く。
現在はフリーハブが主流となっている。

バルブステム (valve stem)

  タイヤチューブの外管。チューブに接着してある。クランプインバルブもある。
先端部にバルブが付く。 英式バルブ(ウッズバルブ)用および仏式バルブ(プレスタバルブ)用は外ねじを切ってあるが、 米式バルブ(シュレーダーバルブ)用はねじが切られていない。
  肉厚が薄く、補強パッドの付いていないチューブの場合は、空気入れを使っている時にバルブステムがチューブから(製造不良が原因で)剥離することがある。 長さは34、40及び60mmなどがある。ディープリムには長いステムが必要。

ニップル穴 (nipple hole)

  リムにおいて、スポークを固定するニップルが入る穴。
一般にはスポーク穴と言う。
ニップル穴径はニップル径に応じて、4.4、4.7および5.0mmの3種類がある(JIS D9421、自転車-リム)。
工場では自動の穴打抜機で打抜いて開ける。
アルミ合金製リムは一般に、はとめを入れて補強する。
図の機械はニップル締め機。
ドライバーが下から出ている。

反射テープ (reflective tape)

  自動車などの前照灯の光を反射して光り、運転者に自転車の存在を知らせるテープ。
巻いたもの及び所定長さに切断したものがある。
色は白、黄および赤があるが、自動車のランプが白色光であるため、白がランプの光りをよく反射する。
ペダルかかと及びリムなどの動く部品に付けるのが効果的。
前後輪のリムの内面のスポーク間に各6箇所ほど付けると、前方および後方に反射する。

ロードスター (roadster)

  英国が発祥の昔の実用自転車。
商店などの業務用に使われているが、ほとんど見かけない。
車輪の大きさは28 x 1 1/2(男性用)または26 x 1 3/8(女性用)。
ロッドブレーキチェーンケースコイルばねの付いた革サドル両立スタンド泥よけ荷台および発電ランプなどが特徴。
現在はロッドブレーキの代わりにケーブル(ロープ)操作のブレーキが使われている。
  メーカーは、Avon CyclesPashley Cycles 、など。



ダイキャスト (die casting)

  溶融した金属を高圧をかけて金型に流し込み成型する製法。ダイカストとも言う。
金属としては溶融して流し込みやすいアルミ合金、亜鉛合金および銅合金などが使われる。チタン合金が使われることもある(左下図のクランク)。
  寸法精度は金型の0.2%前後。成型後の機械加工を全く必要としないか又は部分的な加工ですむ。
  ダイキャストで作られることのある自転車部品は、ハブシェル本体(左上図)、クランク(左下図)、 平ペダル
ブレーキレバーハンドルステム及び子供自転車フレームなど。
右図はダイキャスト機械の一例。
   日本ダイカスト協会

ブレーキパッド (brake pad)

ブレーキにおいて、リムまたはブレーキローターなどに押し付けて制動するためのゴムまたは炭素などでできた摩擦材。その組成および形状などがノウハウとなる。
リムブレーキ用およびディスクブレーキ用がある。リムまたはローターとの摩擦によって摩擦熱が発生する。

ケーブルガイド (cable guide)

  ディレイラーロープ(ケーブル)を、ボトムブラケットシェル(BBシェル)下において円弧状に案内するU字断面の溝のある部品。ねじでシェル下に固定する。
写真の部品(樹脂製)は左右2箇所の溝がある。ロープ案内と同じ。

ウエーブローター (Wave rotor、Wave disc rotor )

  ディスクブレーキブレーキローターの一種。最初はトライアルバイク用に作られた。
ローター外面が波(ウエーブ)打つたような形状をしており、真偽および程度はともかく次のような特徴があると言う。
ブレーキパッドの放熱が良い。パッドの磨耗が均一。熱膨張による反りが無いため、パッドとの接触面積が減少しない。
泥などの付着物に対する清掃性がある。パッドは次々と新しい波を掴むので、継続的に最大摩擦力が得られる。
厚さは1.8mm及び2.0mmなど。外径は140 、160 、180 及び 203mmなど。

キャメルバック (camelback)

  給水ホースの付いた、背中などに背負う給水袋。ホースの先端の軟質樹脂製のバイトバルブを噛むと、弁が開き水が出る。
水容量は1~3リットル。 バックパックになったもの、バックパックのポケットに入れるもの及びウエストバックにいれるものがある。
ポケットが付いたものもある。ハイドレーションパック と呼ばれることが多い。
  一般用語としてのキャメルバックはラクダの背中(バック)のこと。

バルブキャップ (valve cap)

  バルブの空気入り口にかぶせて、ほこり、土砂および雨などの異物の侵入を防止するキャップ。 樹脂製または金属製で雌ねじが切ってあってバルブの雄ねじにねじ込むものとゴム製でねじが無く単に押し込んでかぶせるものがある。
電池とLEDランプが入っていて点滅するものもある。装飾を主眼にした形もある。
樹脂製または金属製のものは、バルブからの空気漏れを防止する効果がある。
  メーカーは、オージーケー技研Electra BicycleQbicle 、など。

パッチ (patch、tube patch)

  パンク穴の補修のために貼る小さいゴム切れ。ゴム糊を塗って接着するものと、粘着材が付いていてゴム糊の必要ないもの(粘着パッチ)がある。
ゴム糊で接着すると化学結合するので、接着完了後に手で剥がすことはできない。粘着パッチは化学結合しないので、手で剥がすことが可能。
大きさは直径15mm及び25x25mmなど。端面にテーパーを付けた形がある。チューブパッチとも言う。
メーカーは、パナソニック ポリテクノロジーFoss WorldwidePark ToolWeldtite Products 、など。

サイクルツーリスト (cycletourist、cycle tourist)

  サイクルツアーリストのこと。ツーでなくツアー(旅行)。旅行車を移動および運搬の手段として、旅行用品を載せて旅をする旅行者(ツアーリスト)。宿泊施設として旅館などを使うかまたはテントを張る(サイクルキャンピング)かによって、荷物の量が変わる。 自動車旅行者のように二酸化炭素等を排出しないので、地球に優しい。
   参考資料  「自転車と地球環境

ストーカー (stoker)

  2人で漕ぐタンデムにおいて後方に乗る人。ナビゲーターとも呼ばれる。ストーカーはキャプテンと共に自転車を駆動する。
曲がる時はキャプテンと共に体を傾ける。走行中に地図を見ることができる。

キャプテン (captain)

  2人で漕ぐタンデムにおいて前方に乗る人。パイロットとも呼ばれる。後方に乗る人はストーカーと呼ばれる。
  キャプテンはタンデム車の駆動の他、釣合、操縦、変速および制動を含めた自転車の制御を行う。これらはストーカーの意向にも配慮して行う。

ルクス (lux)

  照度(面の明るさ)の単位。単位記号はlx。
ルーメンの光度の光源から1メートルの距離にある、光束に垂直な表面の照度。
1ルクス[lx]=1ルーメン[lm]/m2
  月光は約0.1ルクス。家庭の居間は約50ルクス。明るい事務所は約400ルクス。
日光の明かり(間接)は10,000~20,000ルクス。
明るさは照度計(右図は一例)で測定できる。
光源からの距離が遠くなるほど、照度(lx)は減少する。
   参考資料  「明るさの換算」(ルーメン → ルクス)

フォークマウント (fork mount)

  自転車のフォークを自動車の屋根に固定する器具またはその方式。前輪を外し、フォークのをマウントの固定軸に入れてクイックレバーで固定する。
後輪は外さずに固定する。ワゴン車の車内に固定するフォークマウントもある。

速度 (speed)

  進み行く早さ。
その大きさは単位時間に通過する距離で表す。
自転車の場合は単位時間として時間[h]そして距離としてキロメートル[km]を用いるので、
速度の単位は[km/h]となる。
風速は単位時間として秒[s]そして距離としてメートル[m]を用いるので風速の単位は[m/s]となる。
右図のグラフに[km/h]と[m/s](1秒間で走る距離[m])の関係を示す。
自転車速度がある。
   参考資料  「速度の換算」 、 「走行速度 計算器



案内プーリ (guide pulley)

  後ディレイラープーリケージに上下に付いている2個のプーリの内の上のプーリ
外径は54mm程のプーリ(滑車)でチェーンが掛かるようスプロケット状となっている。
チェーンを後輪のスプロケット間に案内することによって変速をする。
平行四辺形に連結したロープシフターで引くことにより、案内プーリは平行移動する。
ジョッキープーリ及び上プーリとも言う。



ツイストグリップ (twist grip、twist grip shifter、twist grip shifting)

  グリップシフターと同じ。ハンドル握りまたは握り状の環をねじる(ツイスト)すなわち回すことによって、変速機を動かして変速するシフター
オートバイの変速の為にエンジンのスロットルの開度を変えるツイストグリップを、1960年代に自転車のシフターに応用したのが始まり。

作業スタンド (work stand)

概要
  点検、保守および修理のために、自転車を保持するスタンド(支持台)。
ワークスタンド、修理(リペア)スタンド及び保守スタンドとも言う。
折りたたみ式が多い。
つかみ
  つかみ(クランプ)によって、フレーム上管またはサドル支柱を保持する。
つかみの高さ調節が出来るもの、つかみが360°回転できるものものもある。クイックリリースのつかみもある。
  カーボンフレームは、傷が付く恐れがあるから掴まないことが望ましい。例えば、アルミ合金製のサドル支柱を付けて、それを掴む。

  スタンドの足の数は、2本、3本及び4本がある。
付属品
  支持柱に取り付けるトレー(盆)の付いた形がある。トレーには部品及び工具などを置く。
回転防止
  作業スタンドで保持した状態でハンドル及び前輪が頭管において回転しないようにする工具として、ハンドルホルダーがある。
トレイ
  作業に必要な工具及び部品を入れるトレイ(作業スタンドトレイ)がある。
屋外設置
  イギリスのロンドンにはNPOが屋外に設置した無料で使える作業スタンドがある。
メーカー
  箕浦BBB Bike PartsBontragerEliteFeedback SportsFoes RacingPark ToolPedrosTacxTopeakVelomannWeldtite 、 など。
   参考資料  「工具および計測器」    作業スタンド

トライアスロンハンドル (triathlon handlebar)

  トライアスロンバイクに使われるハンドル。操縦性が悪いので、タイムトライアル以外の一般の競技には、その使用が認められていない。タイムトライアルは車間が離れているので、万一転倒などしても他の競技者への影響が小さい。
  メーカーは、3T DesignBlue Competition CyclesBontragerCinelliRitchey DesignSampson SportsSelcofStarley Bikes 、など。

反射足首バンド (reflective ankle band)




  日没後に自動車の運転手に存在を知らせるために、足首に巻く反射材の付いた足首バンド
ベルクロが付いている。 ペダル漕ぎによって動くために、固定の反射器より目立つ。
自動車の前照灯の光に反射して、120m後方から見える。電池とLEDで光るものもある。
  メーカーは、キャットアイPolaris ApparelProviz 、など。

ディレイラーハンガー (derailleur hanger)

  ハンガー一体型の後爪(後ドロップアウト)において後ディレイラーを取り付ける部分(ハンガー) または、後爪にボルトで固定する後ディレイラー取付用のアダプター。材質はアルミ合金およびチタン合金など。 マウンテンバイクにおいてオフロードの何かに当たって曲がったとき、修正または取替えができる。
形状は自転車メーカーによって異なる。
  メーカーは、Gearmechhanger.comNorth Shore BilletProblem SolversSpecialized Bicycle ComponentsWheels Manufacturing 、など。

ケーブル錠 (cable lock)

概要
  に固定されていて先端に連結金具の付いたワイヤーロープを錠に差し込んで環状とする持ち運び式の錠。ケーブルロック又はワイヤーロックとも呼ばれる。
一般に、ロープを後輪リムおよびフレームに通して固定し車輪が回らないようにする。路面に固定された金属棒などにフレームを固定することもできる。

















仕様
 (1) フレームに傷をつけないようロープにはビニル、ナイロン又は着色シリコンゴムなどのカバーが付いている。
 (2) かぎ(鍵)でかける形及び4桁又は5桁などのダイヤルでかける形がある。
 (3) 人工の葉を付けて蔦のよう見せた形がある。
 (4) 使わないときは、立管(シートチューブ)の中に押し込んでおく形がある。
 (5) ボタンを押すと本体に細いケーブルを自動的に巻き込む形がある。
メーカー
  ゴリン斉工舎ABUSAvenirHenry Squire & SonsIngersoll-Rand(Kryptonite)Knog
Louis GarneauMaster LockOnGuardLockOxford ProductsReal Locks & SecuritySerfasSolgaard DesignTrelock 、など。

ディレイラーケーブル (derailler cable、derailer cable、derailleur cable)

  シフターディレイラーを連結するケーブル(ロープ)。外径は1.2mm。ブレーキケーブルより細い。長さは2,000mmおよび2,100mmなど。
ケーブルカッターで所定長さに切断して使う。一端には、シフターと連結するためのたいこが付いている。摩擦を減らすためにテフロン被膜を付けたものもある。シフトケーブル(シマノ)とも言う。質量は約30g強。
  メーカーは、シマノCampagnoloClarks Cycle SystemsDelta CycleFibraxHostettler(ixs)JagwireNokonRavXWethepeople Bike 、など。

ガイドプレート (guide plate)

  前ディレイラーにおいて、チェーンを押してチェーンリング間で移動させる、2枚構成(内プレート及び外プレート)の眉形の案内板。 チェーンガイド、チェーンケージまたはディレイラーケージとも呼ばれる。プレート(板)の下部の輪郭は、大スプロケット(ロードバイクでは52Tそしてマウンテンバイクでは44T~48T)の外径とほぼ合うようになっている。 内プレートはチェーンを左から右へ(大きいスプロケットへ)移動させるのに使い、外プレートはチェーンを右から左へ(小さいスプロケットへ)移動させるのに使う。

トップチューブ長 (top tube length)

  上管長と同じ。傾斜上管(トップチューブ)の場合は、実際上管長有効上管長がある。メーカーのフレーム寸法図においては、実際上管長を表示しているメーカー、有効上管長を表示しているメーカーおよびいずれを表示しているのか分からないメーカーがある。一般に、同一のフレームの場合は、有効上管長は実際上管長より長い。

フォークブーツ (fork boot、fork boots)

  サスペンションフォークの内筒(スタンション)に被せるブート(蛇腹状の防護カバー)の複数形。
マジックテープの付いた伸縮性のシートを巻きつける形(右写真)もある。
土砂、水などからの保護およびシールの寿命向上のために付けることがある。
材質はネオプレンなど。
  Lizard Skins 、など。



トリプルトライアングル (triple triangle、triple triangle frame)

  左右のシートステイ立管(シートチューブ)を挟んで
上管(トップチューブ)後部まで伸びたフレーム
シートステイ、上管および立管で形作られた第3(トリプル)の小さな三角形ができている。
フレームの剛性および強度を上げる意図があるが、質量はやや大きくなる。





ハンドルバッグ (handlebar bag)

概要
  付属のベルトまたはブラケットなどでハンドルに取付けるバッグ。ハンドルバーバッグ及びバーバッグとも言う。
自転車停止時にバッグに手が届きやすい。ハンドルの前に付ける形が多いが、ハンドルの上または後に付ける形もある。



































仕様
 (1) 女性向けデザインがある。
 (2) 反射テープ付の形がある。
 (3) ショルダーストラップ(肩掛け帯)の付いた形がある。
 (4) ボトルポケットの付いた形がある。
 (5) 上面に上部が透明のマップ(地図)ケースの付いた形がある。
 (6) 横などにポケットを付けた形がある。
 (7) 数秒でバッグを着脱できるブラケットもある。
 (8) ハンドルバッグとして使えるサドルバッグもある。
 (9) ハンドルに取付けるためのクランプが付いた形がある。ワンタッチボタンを押すとバッグをクランプから外すことができる。
(10) レジ袋をハンドルに付けるためのΩ形硬質ゴム製のフックがある。
入れる物
  地図、工具カメラ、携帯電話、食品および水筒など。
容量
  一例は、24リッター(400x300x200mm)。
材質
  ポリエステル繊維、帆布(キャンバス)及び皮革など。
STIレバー対策
  バッグが大きくて、STI レバーからでたアウターがバッグに当たる場合は、 シフトメイトまたはヌードルなどでアウターを曲げる方法がある。
メーカー
  モンベルABUSAcorn BagsAguAlturaArkelAudible RushAxiom Performance GearBanjo BrothersBrooks EnglandCarradice of NelsonCycletteDetours SportsDetroit CargoExustar EnterpriseInertia DesignsJandd MountaineeringKlick FixMountain Equipment Co-opOrtliebOxford ProductsPashley CyclesPo CampoPRORaleighRixen & KaulSwift IndustriesTopeakTrek Bicycle(Bontrager)Vaude SportVelo OrangeWheelmen & Co.Zixtro 、など。

ジャムナット (jam nut)

  固定ナット。チューブバルブステムリムに固定するバルブナットをジャムナットと呼ぶことがある。 空気入れのとき、バルブステムがリムの中に入らないようかつ揺れ動かないようにする。ジャムは動かなくするという意味。リムナットともいう。

内装変速機 (hub gear、internal gear、internal hub gear、internally geared hub、internal transmission)

概要
  後輪ハブ及びポトムブラケット シェル部などに内装した変速機。
種類
  遊星歯車で変速する有段のハプギア、無断のヌビンチ及び ボトムブラケットとクランクの間に内装したマウンテンドライブがある。
歴史
  最初の有段の内装変速機は、1878年に英国のスコットとフィロットが特許を取った、前輪駆動のハブに内装したものであった。
その後、1902年に英国のSturmey Archer社が3段の内装変速機の特許を取った。シマノは1957年から3段の内装変速機の生産を始めた。
特徴
  外装変速機には使えないチェーンケース を使うことができる。停止時も変速できる。チェーンラインが真直ぐとなる。
ディスクブレーキ用のブレーキローターの付いた内装変速機もある。これは、雨または雪の日にも走ることのある通勤自転車に向いている。
駆動
  チェーン駆動及びベルト駆動がある。いずれも、チェーンまたは歯付ベルトの張りを調節できる機構が必要。
例えば、後輪つめ水平つめにするか又はチェーンテンショナーを使う。
シフター
  グリップシフターが使われる。
メーカー
  シマノPinionRohloff AGSturmey Archer 、など。
 参考資料
   [内装変速機

オフセットスポーク穴 (offset spoke hole)

  リムにおいてオフセット(片寄り)のあるスポーク穴で次の2つの場合がある。
  • 左右片寄り
      リムの中心線(右図の緑色)に対して左右交互の片寄りがあるスポーク穴。
  • 左片寄り
      スポーク穴群の中心線がリムの中心線(図の緑色)に対して左(反駆動側)に片寄っているスポーク穴。スプロケット群の存在によって小さくなった右スポークの傾き角(プレース角)を大きくすることにより、車輪の横剛性の低下を少なくする。 おちょこ距離が左右均等に近付くので車輪の左右(駆動してない側及び駆動側)のスポーク張力も近づく。このようなリムはオフセットリムと呼ばれ、マウンテンバイクリムなどに使われることがある。

グリップシフター (grip shifter)

  変速機の握り回転式シフターハンドル握りの根元に付けたディレイラー用グリップを親指と人差し指で握って回転させることにより、ディレイラーを移動させる変速機のシフター。
グリップを回すとその中の溝にロープ(ケーブル)を巻きつけてロープを引っ張り、
外装変速機又は内装変速機を変速する。
どのスプロケットが使われているかを示す指示器が付いている。人によっては、レバー式シフターより操作がしやすい。
ツイストシフターおよびレボシフター(シマノ語)とも呼ばれる。
ブレーキレバーと一体の形もある(右端図)。 マウンテンバイクおよびシティ車などに使われる。
  メーカーは、シマノAD-? EngineeringRohloff 、など。