自転車用語 (続き43)自転車探険!

曲がりフォーク (curved fork)

  ブレードを円弧状又は楕円状に前方へ曲げているフォーク。曲がりによってオフセットを作ると同時に振動吸収性を得る。
ブレードが曲がっていない真直ぐなフォークは真直ぐフォークという。

泥すき間 (mud clearance)

  マッドクリアランスのこと。

カマキリハンドル (mantis handlebar)

  ハンドルの手でにぎる部分が上がり後退しているハンドル。
クルーザーハンドルともいう。カマキリとどこが似ているのか不明。
ハンドルステムは、ねじ付きヘッドセット用が使われることが多い。
クルーザービーチクルーザー及びシティ車などに使われる。
材質はアルミ合金及びステンレス鋼など。

平均速度 (average speed)

  走行した距離をかかった時間で割ると平均速度となる。走行速度は次のような要因で変わる。自転車の種類、走行距離、坂及び信号の有無など。
ツール・ド・フランスでの競技車の平均速度は50km/h強。平均速度は巡航速度(経済速度)と異なる。

真直ぐブレード (straight blade)

  フォークにおいて、曲がっていない真直ぐなブレード。材質が炭素繊維強化樹脂(CFRP)などの場合は、作りやすい。
オフセットを作るには、操縦管中心線に対して、ブレードを前方に傾けて作る(右図)。ストレートブレードともいう。
断面形状は楕円又は長方形。

機械式ディスクブレーキ (mechanical disc brake)

概要
  ブレーキレバーを引くと、ディスクブレーキメカニカルキャリパーにつながったケーブル(ワイヤーロープ)が引かれ、 キャリパーに付いている一対のパッド(ディスクパッド)がディスク(ブレーキローター)に押しつけられて制動するブレーキ。メカニカルディスクブレーキとも言う。
  ワイヤーロープはリムブレーキと同じようにアウターの中を通す。
利点
  油圧ディスクブレーキに対する利点は、安価、軽量そして保守がしやすいこと。
リコール
 (1) シマノは2012年2月以降に販売した機械式ディスクブレーキ のキャリパー(型番BR-CX75、BR-R515及びBR-R315)を
2013年にリコールした。
 (2) Tektroは2013年に販売したTRP Spyre及びSpyre SLC機械式ディスクブレーキのブレーキ力が無くなることがあるとして、4000個をリコールした。
メーカー
  シマノAvidGusset BikesHayes Disc BrakesInterloc Racing DesignTektro 、など。

クリート角 (cleat angle)

  クリートを靴底に付けたときの靴底中心線とクリート中心線の作る角度。この角度で結合靴ペダルの角度が決まる。
歩くときにつま先が前方ではなく外を向いている人は、ペダルに対するクリート(靴)向きも、それに見合って外にむけた方が良好なことが多い。

クランクオフセット (crank offset)

  クランクにおいて、ペダル軸が付く面とクランク軸が付く面間の水平距離。図において、クランクオフセット c = b - a
JIS D9415(自転車-クランク)によれば、クランクオフセットは正であること(c>=0)。
ある程度のオフセットがないと、靴のかかとがクランクに当たることがある。

ハンガーラグ (hanger lug、bottom bracket lug)

  ポトムブラケットシェル部の管継手(ラグ)。 下管(ダウンチューブ)、立管(シートチューブ)およびチェーンステイロウ付けなどによって連結する継手。
炭素繊維強化樹脂管の継手としても使われることがある。
ハンガーは昔の米国用語で、ポトムブラケットのこと。ボトムブラケットラグ及びBBラグとも呼ばれる。

1ピースクランク (1 piece crank)

  1部品(左右のクランクおよびクランク軸が一体)で構成したクランク。ワンピースクランクと同じ。

ノースロードバー (North Road bar、North Road handlebar)

  英国でシティ車などに使われたハンドル
フレームとほぼ平行の長いにぎり部があるのが特徴。
クランプ径は25.4mm。にぎりを付けるか又はハンドルテープを巻いて使う。
材質はアルミ合金およびクロモリ鋼。
  ロンドンの北部にあったノースロードサイクルクラブ(North Road Cycle Club)に名前の由来があるという説がある。 バーはハンドルバーからハンドルを省略した略語。
  メーカーは、日東 、など。

2ピースクランク (2/two piece crank)

  2部品(右クランクと一体のクランク軸および左クランク)で構成したクランクツーピースクランクと同じ。

インテグレーティッドシステム (Integrated System、IS)

  内部ヘッドセットの形式の一つで、軸受頭管と一体(インテグレーティッド)となり軸受カップを使わない形。 軸受はカートリッジ軸受を使い、頭管の内面を環状の段付き加工をして内部で受ける。 一般の軸受は国際規格で標準化されているので、どのメーカーのものを使っても互換性はあるが、 インテグレーティッドシステムの軸受は標準化されておらず各メーカーまちまちで、互換性はない。 インテグレーティッドヘッドセットと呼ばれることもある。

3ピースクランク (3/three piece crank)

  3部品(左クランク、クランク軸および右クランク)で構成したクランクスリーピースクランクと同じ。

ストレートプルハブ (straight pull hub)

  真直ぐスポーク(ストレートプルスポーク)を使う特殊ハブ
ロードバイク用のスポーク穴数は前ハブ20穴そして後ハブ24穴など。
マウンテンバイク用のスポーク穴数は前ハブ及び後ハブ共に28穴など。
エルボ付きの一般のスポークを使うことはできない。
右に示したロードバイク用の前ハブおよび後ハブの写真は一例。
  メーカーは、シマノDT SwissExtraliteZipp Speed Weaponry 、など。

メカニカルディスクブレーキ (mechanical disc brake)

  機械式ディスクブレーキのこと。

軸受ケージ (bearing cage)

  軸受の(ケージ)のこと。軸受において、転動体(玉など)の間隔を一定に保つためにの保持器。 材質は鋼板、黄銅板または青銅板などをプレス加工して作られる。ナイロンまたはテフロンなどの樹脂で作られることもある。

ベアリングケージ (bearing cage)

  軸受ケージのこと。軸受の保持器(ケージ)のこと。

チェーンリングナットレンチ (chainring nut wrench)

  クランクスプロケットを固定している丸ボルトの取付け・取外しにおいて、丸ナット(スプロケットナット)が共回りしないように抑えておく工具。
反対側はクランクのボルトカバーレンチとなっている。 ペグスパナと同じ。

レバー (lever)

  ハンドルまたは下管(ダウンチューブ)などに付いていて、ブレーキまたは変速機を手で操作するための取っ手形の棒。レバーの本来の意味は持上げるということ。それから、てこの意味で使われるようになった。 自転車のレバーもてこの機能を持っているので、アーム比がある。ブレーキ用のレバーはブレーキレバーと言う。

センターロックハブ (Centerlock hub)

  センターロックによってブレーキローターを取付けるハブ
ローター取り付けのためのスプラインが付いている。
前輪ハブおよび後輪ハブがある。
  メーカーは、シマノ 、など。

Hバー (H bar、H-bar handlebar)

  Hハンドルと同じ。バー(棒)はハンドルバー(ハンドル棒)の略語。

3段段付きスポーク (triple butted spoke)

  スポークエルボ部/胴部/ねじ部の外径が例えば、2.2mm/1.8mm/2.0mmのように異なるスポーク。 強さと軽さを兼ね備えており、タンデム(2人乗り)車、荷物を積む旅行車および丘下り(ダウンヒル)のマウンテンバイクなどに使われることがある。

オーバーシフト (over shift)

  ディレイラーチェーンをシフトさせる予定のスプロケットを超えてチェーンが動くこと。反意語はアンダーシフト。

Hハンドル (H bar、H-bar handlebar)





  手と手首が自然な向きとなるようにした変形H形のハンドル。カット形及びループ(環)形がある。腕は体に近づく。手の位置は2箇所または3箇所。 ハンドルテープを巻いて、主にマウンテンバイクに使われる。材質はアルミ合金およびチタン合金など。Hバーとも呼ばれる。
クランプ径は31.8mmなど。質量は400~500g。
  メーカーは、Jeff Jones Custom BicyclesJones BikesTitec 、など。

アンダーシフト (under shift)

  ディレイラーチェーンをシフトさせる予定のスプロケットまでチェーンが動かないこと。反意語はオーバーシフト。

ミニ空気入れ (mini pump)


概要
  フレーム空気入れより短く軽い空気入れ。フレーム空気入れより空気を入れる時間がかかる。
非常用の空気入れと見なしてよい。
大きさ
  全長は100~290mm。ジャージーのポケットに入るものもある。短いとハンドルを押す回数は多くなる。
質量
  50~170g。
接続
  バルブとの接続方法は、手でバルブに押し付けておく形及びバルブにねじ込む形がある。
特殊仕様
  (1) マウンテンバイク専用の形がある。
  (2) 仏式バルブ及び米式バルブのいずれにも対応できる形もある。
  (3) アダプターを付けているものもある。
  (4) Tハンドルになるものもある。
  (5) 小さい圧力計の付いた形もある。
  (6) バルブが汚れないようバルブカバーの付いたものもある。
  (7) フレームへの固定具が付属しているものもある。
  (8) 竹製のにぎりが付いているものもある(右から2番目の図)。
  (9) 本体を握ったときに滑らないよう、本体にゴム製の握り部を付けた形がある。
  (10) 押し及び引きいずれにおいても空気が入るようになっている形式(往復空気入れ)がある。
  (11) ホースが付属している形がある。
  (12) 透明な胴の中にLEDで照らす光ファイバーが入っていて赤く光るミニポンプがある。サドル支柱などに取り付けて尾灯の役目をする。
  (13) バルブを傷めずかつ操作し易いよう、内蔵したホースを引き出して90°曲げて使う形がある(右図の黄色の矢印)。
ホルダー
  ポンプをフレームに取付けるための空気入れホルダー(保持器)がある。
材質
  本体材質はアルミ合金、炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)およびABS樹脂など。
メーカー
  AiraceAgu Bv(Cordo)Axiom Performance GearBBB Bike PartsBell Sports(Blackburn)BirzmanCannondale BicycleCo-luck EnterpriseCrankbrothersFilzerGiantIPumpLezyneMaxgearMeqixMeridaOxford ProductsPark ToolPortland Design WorksRavxSilcaSKSSyncrosTopeak
Yung Fang PlasticZaw Tien Precision (Airbone)、など。

マルチクリート (multi-release cleat)

  マルチクリートと言えるクリートは存在しない。クリートのマルチはなくシングルしかないが、シングルクリートとも言わない。正しくは、マルチリリース
クリートがマルチではなく、リリースがマルチ。

メカニカル アドバンテッジ (mechanical advantage)

  機械利得。ブレーキレバーおよびキャリパーアーム比をメカニカル アドバンテッジと呼ぶことがある。
レバーについては、支点・中指間距離を a そして支点・ロープ間距離を b とする。
キャリパーに付いては、支点・ロープ間距離を a そして支点・シュー間距離を b とする。
メカニカル アドバンテッジ(アーム比) r は、    r = a/b     となる。
動きを見ると、機械利得が大きいほど、パッドの動きに対するロープの動きが大きくなる。

クロスレバー (cross brake lever、cross lever)

  サイクロクロスバイクに使うインラインレバーのこと。サイクロクロスレバーのサイクロを省略している。

インラインレバー (in-line brake lever、in-line lever)

概要
  ドロップハンドルの本来のブレーキレバーに追加して、ハンドルの水平部に取付け、ハンドルの水平部を握った姿勢で操作できるようにしたブレーキレバー。
ドロップハンドルのブレーキレバーに使っているアウターをインライン(一列)にして使う。
インラインブレーキレバー、サイクロクロスレバー、クロストップレバーまたはクロスレバーと呼ばれることもある。
用途
  サイクロクロスバイクなどのドロップハンドルに使われる。
クランプ径
  25.4mm、26.0mm及び31.8mm(オーバーサイズ)がある。
レバー取り付け位置のハンドル径に合わせる。
インラインレバーを取り付けることを考慮して、31.8mm径のステムクランプ部を広げたドロップハンドルもある(下図の赤矢印部)。
26.0mm径のハンドルに31.8mm用のインラインレバーを取付けるためのシムがある。
取付要領
  組付け時、ロープ(ケーブル)を通す前にアウターのみレバー位置で切断して、
エンドキャップを両側に取付けてレバー本体の前後に差し込む。
インラインレバーを引くと、それに付いているアウターを押し、相対的にブレーキロープを引くこととなる。
メーカー
  All-CityCane CreekForzaPaul Components EngineeringSalsa CyclesSoma FabricationsTektro Technology 、など。

サイクロクロスレバー (cyclocross brake lever、cyclocross lever)

  サイクロクロスバイクに使うインラインレバーのこと。

スプロケットガード (sprocket guard)

  ロードバイクなどの場合は、ズボンやスカートの裾などがチェーンに接触することによる汚れおよび噛み込みを防止することを意図したスプロケットの覆い。
マウンテンバイクの場合は、岩などからスプロケットの歯を守る覆い。
何れも大スプロケットの歯数に対応していることが必要。
チェーンホイールカバー とも言う。

スポークガード (spoke guard)

  スポークプロテクターと同じ。

シングルクラウンフォーク (single crown fork)

  クラウンが1つである単クラウンを持つサスペンションフォーク。クラウンが上下二重にあるダブルクラウンフォークがあるために使われる用語。

チェーンホイールガード (chainwheel guard)

  スプロケットガードのこと。

ダブルクラウンフォーク (double crown fork)

  クラウンが上下に2重(2箇所)にある形または二重クラウンを持つサスペンションフォーク。単(シングル)クラウンフォークよりサスペンションのトラベルを長くすることを目的としているが、 強度も大きくなっている。トラベルは、180又は200mmなど。質量は単クラウンフォークより大きい。
丘下り(ダウンヒル)およびフリーライドマウンテンバイクに使われる。デュアルクラウンフォークともいう。
  メーカーは、Dah Ken Industry(RST)Hayes Bicycle Group(Manitou)SRAM(RockShox) 、など。

フリーライド (freeride)

  マウンテンバイクで降下、ジャンプおよびスタントなどを行う乗り方。

スリーピースクランク (three piece crank)

  左クランク、クランク軸および右クランクが独立の部品となっており、これらを組立てて作るクランク
クランク軸とクランクの連結方式には、四角テーパオクタリンクISIS および コッターがある。


デュアルクラウン (dual crown)

  サスペンションフォークにおいて、クラウンが上下に二重にある形。ダブルクラウンと同じ。

ツーピースクランク (two piece crank)

  右クランククランク軸が一体となっており、左クランクはクランク軸と連結するクランク。
シマノのホローテック II などが該当する。


デュアルクラウンフォーク (dual crown fork)

  サスペンションフォークにおいて、クラウンが上下に二重にあるフォーク。ダブルクラウンフォークと同じ。

ワンピースクランク (one piece crank)

  左右のクランクおよびクランク軸を一体成形したクランク
BMXバイクなどに使われる。昔の米国製の自転車に使われていた。
クロムモリブデン鋼などの鍛造によって作られる。
アルミ合金製クランクより質量は大きい。
カップアンドコーン軸受が使われる。
右クランクに付いた駆動ピンをスプロケットの駆動ピン穴に入れて、スプロケットを駆動する。
ボトムブラケットシェルからクランクを外すには、左ペダルを先に外す。
次に、ロックナット、コーンおよび玉の付いた保持器を外す。
メーカーは、Dimension 、など。

サドル圧力 (saddle pressure)

  サドルに着座したときに、サドルとお尻の間に働く圧力。 圧力は一定ではなく分布しており、最大圧力および平均圧力がある。圧力はサドル痛とも関連する。 平均圧力で見ると、高出力は低出力の場合に比べて、ペダルに加わる力が増加するため、サドル圧力は10~25%減少する。 ドロップハンドル乗車姿勢で比較すると、胴のをハンドルで支持する割合が増加するために、ドロップはトップに比べてサドル圧力は5~10%減少する。

ダウンスイープ (down sweep)

  ハンドルの下曲がり。ハンドルが横水平線より下に曲がっていること又はその曲がり角度。スイープは湾曲という意味。

非駆動側 (non drive side)

  自転車において駆動機構であるチェーン等が付いていない側。
すなわち左側。
右側は駆動側という。
自転車には非駆動側(左側)から乗るのが一般的。
乗馬のときに馬の左側から馬に乗っていた伝統を自転車が引き継いでいるという説がある。
右足を上げて自転車に乗るので右利きの人は左側からが乗りやすい。




スイープ (sweep)

  主にマウンテンバイクに使われる上がりハンドルの横水平線からの曲がり又は曲がり角度。スイープは湾曲のこと。 上への曲がりは上曲がり(アップスイープ)、後への曲がりは後曲がり(バックスイープ)そして下への曲がりは下曲がり(ダウンスイープ)と呼ばれることがある。 例えば、上曲がりおよび後曲がりを持っているハンドルもある。
  快適さおよび操作性などを考慮して、自分に合う曲がりを選ぶ。その際、座漕ぎ立ち漕ぎのどちらの乗車姿勢を優先するかによっても異なる。 水平にしたほうきの柄などを握って乗車姿勢としたとき、ほうきの柄などの向きが自然な握りの一つの基準となる。
  ドロップハンドルの特殊な例として、水平部を後曲がりとして、手の自然な形でハンドルを握れるようにした形がある(右図)。

ヘッドウエア (headwear)

  帽子または頭をおおうもの。例えば、ヘルメットフルフェースヘルメットスカルキャップ及びバラクラバ など。

プレスタバルブ (Presta valve)

  ロードバイクチューブバルブステムに付いていて、空気を入れるためのバルブの1つの形式。米式バルブのように弁を押すばねが付いていないので、高圧が入れやすい。欧米における呼び名。日本では一般に仏式バルブと呼ばれる。

サイクロメータ (cyclometer)

  自転車に限らず、車輪回転計、走行距離計。サイクロはサイクル(周期、循環、回転)を意味するギリシャ語。稀に、サイクルコンピュータを意味することがある。

六角穴付きボルト (Allen bolt)

六角レンチの呼び (JISB 4648)
ねじの呼び M4  M5  M6  M8  M10 
 六角レンチ呼び 34568
  ボルトの丸い頭に工具の六角レンチ(六角棒スパナ)を入れるための六角形の穴が付いたボルト。
ボルト頭を機器の丸穴に沈めても、ボルトを回すことができる。
規格は、JIS B1176(六角穴付きボルト)。右表に、ボルトのねじの呼びと六角レンチの呼びの関係を示す。

ポンプヘッド (pump head)

  空気入れのホースの先端に付いている口金。使用するタイヤ(チューブ)のバルブ(弁)に適合する形であること。

キャップ締付工具 (crank cap tool、crank installation tool)

  ホローテック IIなどの左クランクのキャップを締め付けるための工具。
シマノの商品番号はTL-FC16。締付トルクは0.4~0.7Nm。

ピックアップスパイク (pick-up spike)

  クランクスプロケットに付いているスパイク(ピン)。ピックアップピンと同じ。

ウルトラトルク (Ultra-Torque)

  カンパニョーロクランクセット外部ボトムブラケット(BB)の組合せ方式の商品名。 左右のクランクはオーバーサイズの中空半軸と一体となっており、ボトムブラケットシェルの中央部で10mmのボルト1本で固定する(10mmのソケットレンチを使う)。 オーバーサイズの軸とすることにより、軸の横剛性および捩り剛性を大きくしようとしている。半軸の端面は鋸歯状(ハース継手)となっており、自動的な芯出しおよびトルク伝達ができる。
軸受部を半軸の端より入れることができるので、外部ボトムブラケットであるにもかかわらずQファクターは大きくなっていない。

BBフェーシングセット (bottom bracket facing set)

  ボトムブラケット(BB)シェルの端面を加工する工具。BBフェーシング工具と同じ。

外部ボトムブラケット工具 (external bottom bracket tool)

  外部ボトムブラケット(イクスターナルBB)のアダプター(16切込み)をボトムブラケットシェルに取付けるための工具。
ソケットレンチで回す丸形及び柄付形がある。
ソケットレンチ形(丸形)はトルクレンチを使って所定トルクで締付けることができる。
締付トルクは30~50Nm。
柄付形はレンチを必要とせず、締付時に工具の歯とアダプターの切込みとの噛み合いが見える。キャップ締付工具が付属しているものがある。
  メーカーは、Park ToolPhil WoodStraitline Components 、など。

駆動側 (drive side)

  自転車において駆動機構であるチェーン等が付いている側、すなわち右側。左側は非駆動側という。
右側を駆動側として部品は作られているので、左側を駆動側とすると例えば後輪ハブは逆向きとなりペダルを漕ぐとフリーホイールで空回りする。

シール軸受 (sealed bearing)

  シールが付いた軸受グリースの漏れ防止、防塵および防水を目的として、外部との間にシールを設けた軸受。
潤滑のためにグリースを封入してある。
シールはニトリルゴムが一般的で、非接触形および接触形がある。

電動空気入れ (electric pump)

  タイヤインフレーター と同じ。

カートリッジ軸受 (cartridge bearing)

     
外輪保持器 内輪転動体
  軸受を構成している内輪、外輪、転動体(玉、ころまたは針)および保持器を一体として組み付けた軸受。グリースの漏れおよび異物の侵入防止のためのシールまたはシールドが付いている形が使われる。 工業用に使われている軸受は全てカートリッジ軸受であるためカートリッジという語は使わないが、自転車にはカップアンドコーン軸受も使われているので区別するために使われることがある。
メーカーは、Enduro Bearing 、など。

カートリッジベアリング (cartridge bearing)

  カートリッジ軸受のこと。

STIシフター (STI shifter)

  シフトレバーおよびブレーキレバーを一体にしたシマノのSTI方式のシフター
ドロップハンドルに付けるロードバイク用および平ハンドルに付けるマウンテンバイク用があるが、 一般にはロードバイク用を指す。
右写真はマウンテンバイク用の例。段数の指示器の付いた形もある。

BBタッピングセット (bottom bracket tapping set)

  ボトムブラケット(BB)のねじを修正する工具。BBタッピング工具と同じ。

ケージペダル (cage pedal)

概要
  ケージの付いたペダルSPDペダルにケージが付いた形もある(右端図)。
トウクリップの付いたペダルをケージペダルと呼ぶ場合もある。
用途
  主に、マウンテンバイク用のペダルとして使われる。特に、バイシクルモトクロス(BMX)、丘下り(ダウンヒル)およびフリーライドの自転車に使われる。
メーカー
  シマノ三ヶ島製作所(MKS)BBB Bike PartsWellGo Pedal's 、など。

チェーン互換性 (chain compatibility)

  ある段数のカセットスプロケット用のチェーンが異なる段数のカセットスプロケットに使えること。シマノの8段用のチェーンは、9段、8段、7段、6段および5段のカセットに使うことができる。 8段用のチェーンは7段用のチェーンと同じ。9段用および10段用のチェーンは幅が狭いため他の段のカセットには使えない。

外部ボトムブラケット (external bottom bracket、outboard bottom bracket)

概要
  クランク軸の軸受部(わん、アダプター)がボトムブラケットシェルの外部に付くボトムブラケット(BB)。
イクスターナルボトムブラケット又はアウトボードボトムブラケットとも呼ばれる。
軸受け
  カートリッジ軸受が使われている。円すいころ軸受を使った形がある。
軸受の玉は、ステンレス鋼及びセラミック(セラミックボール)などがある。軸受はBB軸受カップの中にある。
特徴
  外径の大きな軸(中空)と軸受を使うことができること及び軸受間の距離が大きくなるとにより、剛性の向上、軽い回転および長い軸受寿命が期待できる。
シェル幅
  ポトムブラケット シェル幅(68、70および73mm)に対応した寸法のものを使う。
ねじ
  BC1.37 x 24山およびM36 x 24山。
チェーンライン
  43.5mm(2段)および45mm(3段)。
問題点
  カートリッジBBは、軸受が本体胴と一体となっているが、外部BBは左右の軸受が本体と一体となっていないため、 BBシェルの両端面の軸との直角加工等が行われていないと変速性能の低下および軸受寿命の短命化が起きる。
工具
  シェル端面の加工工具としては、BBフェーシングセットがある。取付は外部ボトムブラケット工具で行う。
メーカー
  シマノAcrosCeramicSpeedChris KingHope TechnologyKen Chang IndRace Face Performance ProductsUberbike Components 、など。

走行速度 (cycling speed、travel speed)

  自転車が進み行く早さ。その大きさは単位時間に通過する距離で表す。単位時間として時間[h]そして距離としてキロメートル[km]を用いるので、走行速度の単位は
[km/h]となる。 ツール・ド・フランスでの競技車の平均速度は50km/h強。
    参考資料  「走行速度計算器