自転車用語 (続き27)自転車探険!

FEA (finite element analysis)

  有限要素解析。 コンピュータモデルによってデザインを分析する。モデルはノードという点及びそれを結ぶメッシュで構成している (左側の図、メッシュは分かりやすくするため実際よりも大きくなっている)。
メッシュは荷重が働いたとき、どのように反応するかを定義した材質及び構造的性質を含むようにプログラムされている。 右側の図は上管及び下管頭管と接続している部分のフレームに働いている応力の3次元(3D)の有限要素解析の結果を示している。 メッシュは小さくかつ目立たなくなっている。
赤色は応力の大きい部分、水色は応力の小さい部分そして緑色はその中間応力の部分を示している。

違法駐輪 (illegal bicycle parking)

  歩道などの駐輪場でない場所に駐輪すること。自治体によっては、駐輪禁止区域に駐輪した自転車は撤去する。

ストリームライナー (streamliner)

  空気抵抗を減少させるため、流線形のおおい(フェアリング)でおおったリカンベント
2009年の世界速度記録は、助走スタートによる200m区間で133km/h。
流線形自転車(「JIS D9111 自転車-分類及び諸元」)、ベロモービル又はHPVともいう。

フライングスタート (flying start)

   (1) 助走スタート。自転車競技において助走路を走りながらのスタート。
   (2) 自転車競技において発走員に自転車を押してもらうスタート。

サイクロクロスフォーク (cyclocross fork)

概要
  サイクロクロスバイクに使うフォーク。 28~35mm幅のタイヤが入り、かつ適当なマッドクリアランスができる内幅が必要。
ジャンプなどもあるので、ロードフォークよりも大きな強度が必要。 ユニクラウンのものが多い。
Vブレーキ座の付いた形及びVブレーキ座及びディスクブレーキ座が共に付いた形がある。
材質
  クロモリ鋼、アルミ合金又は炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)など。
メーカー
  Enve Composites 、など。

マッドクリアランス (mud clearance)

  泥すきま。オフロード走行において泥(マッド)詰まりを防止するために設けるすき間(クリアランス)。
例えば、フォークタイヤのすき間、チェーンステイとタイヤのすき間、シートステイとタイヤのすき間及び結合ペダルと靴のクリートとのすき間などがある。

タウンバイク (town bike)

  街乗りの自転車。
  シティ車 などが該当する。
  メーカーは、Breezer Bikes 、など。
   参考資料 
 「自転車の法規制



MTBヘルメット (mountain bike helmet)

  オフロードマウンテンバイク(MTB)に乗るときに着用するヘルメットフルフェースヘルメットなどがある。
  メーカーは、South Shore Bicycles 、など。

セラミックボール (ceramic ball)

  窒化珪素(Si)で作った玉(ボール)。用途は、ハブボトムブラケットディレイラープーリなどの軸受
ただし、鋼球に較べると高価なためにあまり使われていない。特徴は、
(1) 鋼球より約40%軽い。
(2) 潤滑油が少なくてよくかつ温度上昇が少ないので潤滑油の劣化が少ない。
(3) 鋼球よりも硬く磨耗が少ないので寿命が長い(ビッカース硬さで鋼球の約2倍の硬さ)。
(4) 表面は滑らかなので摩擦損失(転がり抵抗)が少ない。

スイムキャップ (swim cap、swimming cap)

  水泳帽子。トライアスロンの水泳(スイム)において、水の抵抗を減らすためにかぶる縁なしの帽子(キャップ)。
伸縮性の素材で作られている。
スイミングキャップともいう。

クイックリリースサドル支柱 (quick release seatpost)

  サドル支柱クイックリリース立管に付けるサドル支柱の固定を、クイックリリースレバーの開閉でカムを操作して工具を使わず簡単に出来るようにした方式。 立管の上部のクランプのボルトに替えて付ける。密閉カム式(左写真)および開放カム式(右写真)がある。
マウンテンバイク丘上りの時はサドル高さは正常位置とし、丘下りの時は運転しやすいようサドルを下げるために考案された。

トラベルアジャスター (travel adjuster)

  ブレーキロープ(ケーブル)のケーブル引き距離を変更する器具。具体的にはトラベルエイジェントなどがある。

フォーククラウン (fork crown)

  フォークの上部で操縦管が付いている部分。フォーク肩とも言う。単にクラウンとも呼ばれる。ラグクラウン(右写真の3例)およびユニクラウンがある。
  ラグクラウンはクラウンとラグが一体となっており、ブレードをラグに差し込んで接合する。
ハンドルを回したとき、クラウンがフレーム下管(ダウンチューブ)に当たってはならない。
  メーカーは、タカハシテクノ 、など。

下ブリッジ (chainstay bridge)

  チェーンステイブリッジのこと。

サドルセットバック (saddle setback)

概要
  サドル後退。ボトムブラケット(BB)芯からサドルノーズ先端までの水平距離(右図)。
ロードバイクのサドルセットバックは脚長が長いほど大きくなり、40~90mm。
調節
  セットバックは、サドルレールを固定しているサドル支柱サドルクランプのボルトを緩めて、サドルを前後に移動することによって調節できる。
位置
  サドルセットバックは、クランク水平位置において、ひざの皿(膝蓋骨)の下にペダルの中心が来る位置とする。 この中立位置から自分に適した位置に調節する。例えば、長距離競技用なら中立位置からサドルを10mm後へ動かし、スプリントなど加速を重視する場合は10mm前へ動かすなど。
規則
  UCI規則では、サドル後退(セットバック)は最小50mmと規定している。

ヘッド長 (head length、head tube length)

  頭管(ヘッドチューブ)の長さである頭管長のこと。

プリプレグ (prepreg、pre-impregnated)

  繊維に硬化前の軟らかい樹脂をしみこませたシート。
シートの厚さは各種あり、薄いものは0.16mm程度。
幅は狭いものから広いものまである。
自転車のカーボン製品は、原料として炭素繊維布プリプレグが使われる。
プリプレグを積層して成型し、加熱炉で250~350°C程度に加熱すると硬化して製品となる。
「プリ」は予めそして「プレグ」は浸み込ませるという意味。

上ブリッジ (seatstay bridge)

  シートステイブリッジのこと。

カーボンホイール (carbon wheel、carbon fiber wheel)

概要
  リム炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)で作られたホイール
主に、競技用の自転車に使われる。
種類
  ディスクホイールバトンホイールワイヤースポークホイール及びエアロホイールがある。
特殊仕様
  (1) アルミ合金とCFRPを複合したリムもある。アルミ合金リムよりも剛性を高くできるのでスポーク数を減らすことができる。
  (2) ブレーキ面に厚さ1mm程度のアルミ合金板又は銅板を貼り付け、耐熱性及び耐磨耗性を向上させた形がある。
  (3) ブレーキ面がブレーキパッドにより磨耗すると、工場で交換できるアルミ合金製のブレーキ面を付けたホイールもある(右図の赤矢印)。
スポーク数
  上図のグラフはスポーク数とメーカ数の関係を示している。黒点はクリンチャーリムそして赤点はチューブラーリム。チューブラーリムが少し多い。
メーカー
  シマノAdaAerospokeBike Ahead CompositesBlackwell ResearchBontrager Wheelworks & ComponentsCane CreekCarbon SportsCitec
Cole ProductsCorimaCorsa ConceptsEaston CyclingEnergy LabFFWDFulcrum WheelsFull Speed Ahead(FSA)Gravity-zeroHawk Racing
Hed Cycling ProductsKarbon Speed Lew Racing 、Mad Fiber(倒産) 、MavicMercury Bicycle CompanyReal DesignRenn MultisportReynolds CompositesRitchey DesignRolf PrimaROL WheelworksSpinergyStella AzzurraTopolino TechnologyUrsusVelocite BikesVueltaZipp 、など。

レーサーパンツ (racer pant、racing pant)

  レーシングパンツのこと。パンツはパントの複数形。

バイシクルトライアル (bicycle trial)

  人工または自然の障害物(岩および丸太など)のある5~10区間(セクション)のコースを2~3回走り、足を着地しないで技能を争う自転車競技。
1975年にスペインで始まり、米国で成長した。UCI公認の最初の国際競技は1984年に行われた。
  減点法で減点数が最小の者が優勝する。片足を1回着地すると1点減点。両足または手を着地すると5点減点など。1区間当たり5点減点が最大。
車輪の大きさにより、20型(トライアルバイク)および26型(マウンテンバイク)の2部門がある。自転車トライアルとも呼ばれる。

ブラックサイド (black sidewall、black wall)

  タイヤブラック壁のこと。

振れ取台 (truing stand、wheel truing stand )

概要
  ホイールハブ軸を支持して、横方向の振れ(横振れ)および半径方向の振れ(たて振れ)を調整して振れを無くすことにより、軸に対する車輪の真円度および垂直度を出すために使う台。
特殊仕様
  (1) 半径方向および左右方向の距離ゲージが付いたものもある。
  (2) ダイヤルゲージを取付できる形もある。
  (3) ホイールメーカーは、独自の振れ取台を使っている。
メーカー
  箕浦ホーザンDT SwissPark ToolTacx BVUniorWeldtite Products 、など。
   参考資料  「工具」    振取台

インテグラルヘッドセット(integral headset)

  インテグレーティッドヘッドセットと同じ。

アイアンマン (Ironman)

概要
  ハワイ島のコナ(Kailua-Kona)で毎年秋に行われる
WTC社主催のトライアスロン競技。
  なお、"Ironman"は米国フロリダ州にあるWTC社の商標で、アイアンマン競技に関連する商品およびサービスの意匠文字(ロゴ)としても使われている。
距離
  競技は、コナ湾での水泳3.8km、自転車競技180kmおよび海岸道路でのマラソン42kmで構成されている。距離的には持久競技となっている。
   Ironmanの公式ホームページ

スターナット (star nut、star fangled nut)

  スターファングルナットのこと。

エアロヘルメット (aero helmet)

  頭部の空気抵抗を減らすことを主目的にした競技用の空力ヘルメット。タイムトライアルおよびトライアスロンなどに使われる。
換気口数は0~4箇と少ない。材質は炭素繊維強化樹脂(CFRP)など。 長い尾の付いたエアロヘルメットは、特定の乗車姿勢のときに空気抵抗が最小となり、それ以外の向きでは空気抵抗は大きくなる。タイムトライアルヘルメットとも呼ばれる。

フルサス (fullsus、full suspension)

  フルサスペンション の略語。

プライヤー (plier)

  ハンドルを手で握って、物を挟む工具。挟む部分は滑らないようにぎざぎざになっている。てこの原理により、手で握った力の3~5倍の
力で挟むことができる。自転車ではロープ(ケーブル)を掴んで引っ張るのに使われる。切断用の刃が付属したものもある。挟む口に厚みのある形はペンチとも呼ばれ、針金を切断する刃が付いている。 先の尖った形はラジオペンチとも呼ばれ、電線を切る刃が付いている。
口の開口幅が段階的に変えられる形は管を挟むのに使われるのでパイププライヤーとも呼ばれる。

スノータイヤ (snow tire)

  雪道を走るために作られたタイヤ
トレッド(踏面)材質は摩擦力を大きくするために柔らかい低温で硬くならないゴムが使われることが多い。
雪道で滑りにくいトレッド模様が使われる。
すべり防止のスタッドを埋め込んだスタッドタイヤ もある。
  前後のタイヤに複数の幅広の結束バンドを均等に付けて、簡易なスノータイヤとすることもできる。 ただし、ディスクブレーキなどのハブブレーキには適用できるが、Vブレーキなどのリムブレーキには使えない。 また、制動距離は、スノータイヤより長くなる。
  繊維で作ったタイヤチェーンがある。タイヤに被せて使う。金属製のタイヤチェーンもある。

ベビーシート (baby seat)

  チャイルドシート(幼児席)と同じ。

トレーナー (trainer、cycle trainer、bicycle trainer、indoor trainer)

  • 概要
       自転車を屋外で走らせることなく、屋内で乗車して訓練できる装置。 雨または雪のときも訓練できる。
    均衡をとりたい場合は、ローラー台を使う。
  • 装置構成
       フレーム、後輪軸保持器、後輪を載せるローラー、はずみ車および負荷ユニットで構成されている。はずみ車で回転を均一にする。 はずみ車にカバーを付けたものもある。
  • フレーム
       負荷ユニットが付いている。フレームで後輪軸を支持する。その際、後輪のスキュアー を外して、専用のスキュアーを取付ける形が多い。
    保管のため折りたたみ式が多い。
  • 使用方法
       後輪車軸を固定し、後輪をローラーに載せる。車輪とローラーの接圧は調整つまみを回してローラー高さを変えることにより調整できる。
  • 高さ調節
       自転車を水平にするため又は坂道に合わせて傾けるために、前輪は前輪台または適当なブロック状の台で支持する。
  • ローラー
       後輪を載せるローラーの外径が大きい程タイヤの磨耗及び損傷が少ない他、路面と似た走行感覚となる。外径が200mm未満のローラーは、タイヤを損傷させることがある。
  • 負荷による分類
      
    トレーナーの比較
    形式 負荷  負荷均一性  負荷特性  騒音  価格 
    風式指数
     磁石式 直線
    流体式指数
    ローラーへの負荷のかけ方(負荷ユニット)は、風(空気)、磁力および流体がある。その相対的な比較を右表に示す。
    指数特性は実走行の空気による抵抗を近似している。
    負荷ユニットでは動力が熱に変わるので放熱のためのフィンが付いている。複数の負荷曲線を選べるものがある。
    • 風式
         騒音防止および安全のために、タービンファンを密閉した空気中で回して空気抵抗を負荷とする。風切り音がある。
    • 磁石式
        固定側と回転側の一組の磁石の反発力を負荷とする。 磁石のすき間を変えることによって負荷を変えられるようにしたものもある。
    • 流体式
         密閉した流体の中で羽根車を回して負荷とする。実際走行時の負荷(動力)は速度が大きくなると指数関数的に大きくなるので、
      ローラーの負荷特性もそのようになっている(右図の緑色の曲線)。 磁石継手を使って軸の貫通部をなくして、液漏れを起こさないようにした形もある。
  • 駆動方式
    • タイヤ駆動
           ほとんど全てのトレーナーは後輪タイヤでトレーナーを駆動する。
    • リム駆動
         リム側面に当てたゴムローラーを後輪のリムで駆動する(右図)。
      この方式は、タイヤの磨耗がなく、マウンテンバイクのブロックタイヤも使えて騒音が小さい。
    • 直接駆動
         後輪を外し、自転車のチェーステイつめ(間隔は135mm)をトレーナーに付属のクイックリリースで取り付け、自転車のチェーンで直接トレーナーのカセットスプロケットを駆動する。 カセットスプロケット(シマノ製など)はオプション。取付後に後ディレイラーの調整が必要。ロードバイク及びマウンテンバイクに対応している。前輪台は必要ない。
      タイヤを使わないのでタイヤ磨耗はない。 大きいはずみ車(フライホイール)及びファンによって実走行の慣性及び速度と共に増加する風抵抗を模擬している。
      ファンの風切り音が大きいのが改善課題。 動力ケイデンス、速度、心拍数を無線でコンピューター(別売)へ送る。動力は測定済みの動力曲線から出す。
  • 騒音
      どの程度騒音を減らすかは、使用時間、家族および家の状態などによって変わる。
    トレーナーの負荷ユニットの形式等によって騒音は大きく異なる。
      騒音を減らす方法としては、床マット及びトレーナータイヤの使用などがある。
  • 床マット
      床の保護及び振動防止などのために床に敷くターボトレーナーマットがある。
  • トレーナータイヤ
      一般には、路面走行に使っているタイヤをそのまま使うが、トレーナーに使うローラー専用のタイヤもある。
    次のような目的で作られている。ゴムがケーシングからはく離しないよう、(ローラーに当たる部分のゴムを厚くして)騒音が小さくなるよう、そしてタイヤの温度上昇が小さくなるよう。 コーナリングなどには配慮されていないので、路面で使うことはできない。
  • 表示
       専用のコンピューターをハンドルに付けて、動力、ケイデンス、速度、距離、時間及び心拍数などを表示する形もある。
    パソコン及びテレビに表示する形がある。
    i Poneを付けて専用のアプリを入れる形がある。
    動力は負荷ユニットの負荷特性から出しているので、特性の異なるトレーナーには使えない。
    心拍数を表示するには、胸に付ける心拍数センサーが必要。
  • データ伝送方式
      センサー、コンピュータ及びパソコンなどとのデータ伝送方式には、有線及び無線がある。
    無線にはANT+などのプロトコールが使われる。
  • ソフト
    (1) ペダル1回転において、自分の動力がどのように変化しているか表示するソフトを備えた形がある。
    (2) コースの道および風景をパソコン又はテレビの画面に表示して、それを見ながらペダルを漕ぐソフトを利用できる形がある。
    一例として左側の図の画面左側は本人そして右側はペイサー(ペースを示す人)を現している。最下段は山の断面(高さ)を表しており、現在位置は矢印で示している。
    (3) 自動の負荷変換機を備え、屋外で走行したルート及び訓練のデータをスマートフォンのアプリに記録し、このルートをトレーナーで走ることの出来る形がある。
    (4) 画面の坂などに応じて抵抗(動力)が変わる形がある。
    (5) トレーナーのユーザーがメーカーに送った道路走行ビデオをiフォン及びiパッドで見ることができるサービスがある。
  • コーチ
      指導をする業者がある。CTSなど。
  • 宇宙ステーション
      国際宇宙ステーションにはペダルを漕ぐ形のトレーナーがある。
  • メーカー
       箕浦1up USABkoolBlackburnCycleTEKEliteGiant BicycleJD CorporationJetblackKinomap TrainerKurt KineticLeMond FitnessPredator CyclingRaceMateRavxSaris Cycling GroupSetteSportCraftersTacx BVVelomannWahoo Fitness 、など。
  • 屋内自転車
       自転車を必要としないよう、トレーナーにハンドル及びサドルを付けたエクササイズバイクがある。
  • 運動
       トレーナーなどの機具を使わないフィットネスがある。

チューブカッター (tube cutter、tubing cutter)

  パイプカッターと同じ。

カーボンフレーム (carbon fiber frame、carbon composite frame)

  軽量化などを目的として、炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)で作ったフレーム
剛性は金属フレームと同じように任意に設計できる。欠点は高価なこと。
金属と同じく疲労がある。金属より振動吸収性が大きい。
プリプレグのエポキシ樹脂を熱硬化させるための加熱炉又は金型を付けた加熱プレス機(右図)が必要。
  主に、次の製法がある。
(1) 接着接合
  CFRPの管を、接合相手管の接合部の形状に合うように切り、接着剤で接着する。接着部にはテープ状の炭素繊維を巻く。
(2) ラグ接合
  CFRPの管をラグ(継手)で接合する。
(3) 一体成型
  CFRPを使い、フレーム全体を一体で成型する。管では困難な、任意の形状のフレームを作ることができる。
フレームサイズ毎に、大きな設備を必要とする。
  メーカーは、Ask TradingBEVCyfacLand Shark Pro-LitePZ RacingTrigon Exotic Material Technology 、など。

インテグレーティッド (integrated headset)

  インテグレーティッドヘッドセットと同じ。

フルフェースヘルメット (full face helmet、full-face helmet、fullface helmet)

概要
  全顔ヘルメット。保護のために、首から上(頭および顔)を覆うヘルメット。 上下の角度調節のできるバイザーが付いている。複数の吸気孔および排気孔が付いている。 目を保護するために、ゴーグルも着用するのが一般的。ゴーグルを着用できる顔面開口となっている。首を保護するためにネックブレースを装着することもある。 ダウンヒルヘルメット又はDHヘルメットともいう。
用途
  マウンテンバイク走行では速度の速い丘下り(ダウンヒル)、BMX競技及びフリーライドなどに使われる。
特殊仕様
  (1) 外音を聞きやすくした形もある。
  (2) 中のパッドおよびライナーを外して洗浄できるものもある。
サイズ
  XS、S、M、LおよびXL。
質量
  メーカー及びサイズによって異なり、950~1130g。
材質
  外殻材質は、ABS樹脂、ガラス繊維強化樹脂および炭素繊維強化樹脂(CFRP、俗に言うカーボン)など。内面は発泡ポリスチレン
規則
  UCIは、丘下りなどのマウンテンバイク競技においてはフルフェースヘルメットを着用しなければならないとしている。
リコール
  Bell Sportsは転倒時にあごひも(チンストラップ)のプラスチック製バックルが破損してヘルメットが外れ負傷することがあるとして、2009~2011年に米国で約31,100個、カナダで約2,500個販売したヘルメットをリコールした。
メーカー
  オージーケーカブトサンコーテクノAlpinaAXO SportBell SportsBluegrasseagleCASCOCatlikeC OriginalsCratoni helmetsFly RacingFox HeadGiroKali ProtectivesKED helmsystemeLAZER HelmetsMET SpaOne industriesPOCSixSixOneSouth Shore Bicycles
Specialized Bicycle ComponentsTHE ProductsTroy Lee DesignsTSGVans(Pro Tec)Vigor Helmets 、など。

レーパン (racing pants)

  レーシングパンツを表す和製英語。

ワンポイントファイブ (one point five、Onepointfive)

  フォーク操縦管外径を1.5インチ(38.1mm)とISOよりも1.5倍大きくした操縦管とねじ無しヘッドセットとの取り合い寸法の業者規格。
ヘッドセットそのものの構造および材質等の規定はない。フリーライドおよぴダウンヒルなどの高負荷のマウンテンバイクでの使用を想定している。
  関連する次の部品も1.5インチ用でなければならない。それは、ハンドルステム(内計38.1mm)およびフレーム頭管(内径はヘッドセット外径に対応する約49.6mm)。

スペック (spec、specification)

 スペシフィケイション(仕様、明細、細目)の略語。

ゼロスタック (Zero Stack)

  ねじ無しヘッドセットの一種でCane Creek Cycling Components社が1999年に市販したヘッドセットの名称。一般名はロープロファイルヘッドセット。右図に示すように、頭管(水色)に差し込んだカップ(軸受受け、赤色)でカートリッジ軸受(黄色)を受ける。 頭管の内径は44mmそして操縦管の呼び径は1-1/8インチ(28.6mm)。ゼロスタックという名称になっているが、スタック(積み重ね)高さは零ではなく頭管から出っ張っている。 ハンドル高さを低くすることができる。

ノビイタイヤ (knobby_tire)

  ブロックタイヤ(和製英語)を表す英語の用語。

カーボンクランク (carbon fiber crank)

  軽量化を目的として、炭素繊維強化樹脂(CFRP)で作ったクランク。   Dura-Aceの場合は、剛性および位置精度を得るために、ペダル取付け部およびスパイダーはアルミ合金の骨組みとなっている。
写真は、中空クランクの断面、炭素繊維を積層する前のアルミ合金製スパイダー及び
カーボンクランクの外観。 スプロケットボルトPCDは、130mm。
クランク長は、170、172.5及び175mm。
クランクセットとしてのスプロケット歯数は、52_39T及び53_39T。

ダブルバテッドスポーク (double butted spoke)

  両端段付きスポークのこと。

三輪車 (tricycle)

概要
  車輪が3輪の自転車。トライシクルともいう。単速および内装3段変速などがある。 個人用および業務用がある。個人用は後かごが大きい。
後輪2輪(三角)および前輪2輪(おたま)がある。 ローステップフレームとなっている形がある。二輪車のようにバランスを取る必要はない。
  幼児三輪車もある。



























特殊仕様
 (1) 幼児席を付けた形もある。
 (2) 輪タク(ペディキャブ)として作られた自転車がある。
 (3) 電動の三輪車がある。
 (4) ベビーカーを着脱できるようにして、三輪車としてもベビーカーとしても単独で使えるようにした形がある。
 (5) ローマ法王が乗る三輪車がある。窓ガラスは防弾ガラスとなっている。
屋根に太陽光パネルが付いており、空調機用のバッテリーを充電する。
 (6) 三輪リカンベントがある。
メーカー
  パナソニック サイクルテックブリヂストンサイクルBeer TransportfietsenBakfietsCycles MaximusCyclestone Pedicab & RickshawMission CyclesMonark ExerciseNihola CyklerNoomadPashley CyclesSun BicyclesTaga
Torker BicyclesTrikidooTrioBikeVan RaamVelocabVeloformWintherWorksman CyclesZigo 、など。

スタンドオーバークリアランス (standover clearance)

  股すきま のこと。

業務用自転車 (cargo bike/bicycle、work bike/bicycle)

概要
  業務用に荷物などを運搬するための自転車。
実用車又はワークバイクとも呼ばれる。
二輪車および三輪車がある。
特殊仕様
  電動補助の業務用自転車も普及している。
コーヒーをその場で作って販売する業務用自転車がある。
メーカーはコーヒー設備と自転車をセットで販売している。
電気は屋根に付けた太陽光パネルで賄っている。
複数の人が乗ってペダルを漕ぐバスとして、バイシクルバスがある。
街中での宅配などに使っている形がある。
メーカー
  パナソニック サイクルテックブリヂストンサイクルヤマハ発動機
Advanced Vehicle DesignAzor BikeBakfietsCoffee LatinoCycles Maximus
Monark ExerciseNijland ProductsPashley CyclesWorksman CyclesYuba Bicycles 、など。

チェーンステイプロテクター (chainstay protector)

  チェーンステイガードとも呼ばれる。

傾斜計 (inclinometer、gradiometer)

  道路勾配を角度で表示する計器。勾配計とも言う。
左図の例はハンドルに取り付け、傾斜に応じて高粘度液中の気泡が移動して勾配を目盛で示す計器。 気泡がふらつかないよう高粘度液の中に入れている。測定範囲は±21度。
水準器を傾けると気泡が高い位置に移動するのと同じ原理。
気泡が勾配と均衡するよう気泡が接している天板を勾配に対応して円弧状にしてある。
中央図はデジタル式。道路勾配を表示する機能の付いたサイクルコンピュータもある。
  メーカーは、Lafayette InstrumentSky Mounty 、など。

ショートクランク (short crank)

  クランク長が160mm以下のクランク。脚長が短い人が使う。需要が限られているので、生産しているメーカーも限られている。シマノのクランク長は、165~180mm。

バッシュリング (bash ring、bashring)

  オフロードにおいてマウンテンバイククランクスプロケットを岩および丸太などの強打(バッシュ)から保護するため及びチェーンの落下防止のために取付ける円盤。 スプロケットを固定しているボルト穴を利用して取付けるので、穴のピッチ円直径および数がスプロケットと合うことが必要。保護するスプロケットよりやや大きいものを使う。 スプロケットの歯数で大きさを表すこともある。材質はアルミ合金およびポリカーボネイトなど。尚、英語ではバッシリングと発音する。 バッシガードともいう。
  メーカーは、Dark CyclesStraitline Components 、など。

アウター ストッパー (housing stop、cable stop、cable stopper)

  アウター受け と同じ。

旅行 (bicycle tour、bicycle touring、bicycle trip、bicycle travel、biking trip、cycle tour)

  自転車を移動および運搬の手段とする旅行。日帰りまたは多くの場合は複数日の旅行となる。走行速度によって見えるものが違ってくる。速度が遅いほどよく見える。乗用車の速度では全く見えていなかった風物などが自転車旅行では見える。 有害な排気ガスを排出しない環境に優しい旅行となる。
  国全体が平坦なオランダは自転車旅行をする人の割合は30%ある。自動車を使って旅行する人は45%、徒歩で旅行する人は18%、公共交通機関で旅行する人は5%そしてその他が2%となっている。 旅行には旅行車が使われる。

ラジアル組 (radial racing、radial spoking、radial spoke pattern、radial spoke racing、radial pattern、radial wheel)

  放射組 のこと。