自転車用語 (続き15)自転車探険!

ポトムブラケット シェル (bottom bracket shell)

溶接式ラグ式
概要
  クランク軸及び軸受またはボトムブラケット(BB)を取り付ける円筒形の部品。
一般的な意味での、シェルは殻、筒のこと。
フレーム連結
  フレームにおいて下管立管およびチェーンスティと連結している。
これらの管とシェルを連結する方式には、溶接式(ラグレス式)およびラグ式がある。
ラグ式
  ラグ式シェルはシェルとラグが一体になっている。ラグ式は管端がラグで補強される上、溶接による熱ひずみがない。
ねじ
  シェル内側にはボトムブラケットを付けるねじが切ってある。イタリアン以外は、右側が左ねじとなっているので右側は右に回すと緩む。
なお、左側は左に回すと緩む。
ボトムブラケットの仕様
規格 シェル幅 ねじ左側右側 用途 
 ISO、JIS 68mm  1.370in x 24山   右ねじ   左ねじ   ロード車、MTB 
 イタリアン 70mm  36mm x 24山   右ねじ  右ねじ  ロード車、MTB
 オーバーサイズ  73mm  1.375in x 24山   右ねじ  左ねじ  MTB
 BB30 68mm  圧入  なし  なし  ロード車、MTB
  ただしBB30などは圧入するので、ねじはない。
工具
  ボトムブラケットシェルの端面を加工する工具として、BBフェーシング工具がある。
ねじを修正加工する工具として、BBタッピング工具がある。
メーカー
  Paragon Machine Works 、など。


スポーキング (spoking)

  スポーク組み。形としては、接線組みおよび放射組みがある。特殊な組み方としてはG3組みなどがある。

チェーン工具 (chain tool、chain pin extractor、chain rivet extractor)





概要
  チェーンのピンの着脱をする工具。チェーンを外すときはチェーンのピンを押して抜き、組み立てるときは連結ピンなどを押し込む工具。
  工具にはピンの位置決めのためにチェーンのローラを入れる谷(みぞ)のある山が付いている。家庭用及び自転車店用などがある。
名称
  チェーン切り、チェーンカッター、チェーンスプリッターまたはチェーンブレーカーとも呼ばれる。
メーカーによっては、チェーンピンイクストラクターまたはチェーンリベットイクストラクターと呼んでいる。
型式
 (1) ねじ形およびプライヤー形(上図右端)がある。
ねじ形は工具のハンドルを回すと、チェーンのピンを押す工具ピンが動きチェーンのピンを押す。
 (2) ピンが曲がったときなどに、交換できるよう工具ピンをねじ込んで付けてあるものがある。
 (3) 折りたたみ式がある。
 (4) 工具ピンが交換でき、予備工具ピンはハンドルに収納したものもある。
 (5) ハンドルが木製のものがある。
 (6) リコード用チェーンには11速チェーン専用のチェーン工具がある。
 (7) マルチ工具に組み込んだ形がある。
 (8) 外山および内山の付いた形および外山のみの形がある。外山はピンを抜くとき及び押し込むときに使う。
チェーン操作
  次のようにチェーンを緩めると操作がしやすい。後ディレイラーを操作してチェーンをカセットスプロケットの最小スプロケットに掛ける。
クイックリリースレバーにより車輪を外す。
使い方
  ピンをプレートから抜くときも入れるときも、チェーンを強度のある工具底部に置いて工具ピンで押す。
  一般にピンはチェーンの外リンクに付いている。ピンを抜いてしまうと新しいピンの取り付けが困難なので、ピンの一端はプレートに残しておき新しいピンで押し出す。 ピンを押し込んだとき外リンクが内リンクに押し付けられて、リンク間の動きがかたくなる。 その場合はローラを工具の内山の谷に入れて、ハンドルを約1/4回転だけ回して外リンクと内リンクの間にわずかなすき間を作って軽く動くようにする。
メーカー
  シマノホーザンAvenirBBB Bike PartsBirzmanFilzerHostettler(ixs)Lifu Bicycle(Ice Toolz)Park ToolPROSilcaTacx BVUniorVelox
Weldtite ProductsWilhelm Humpert 、など。

ダート (dirt、dirt road)

  土。土の道、舗装してない道(ダートロード)。

トレーラーバイク (trailer bike)

概要
  乗った子供が、ペダルを漕ぐことができるトレーラー
大人用自転車と連結して走る、子供(4~9才)用付属車。親自転車と合わせて、一種のタンデム車となる。
種類
  1人乗りおよび2人乗りがある。1輪車及び2輪車がある。
連結位置
  親自転車との連結位置は、後荷台またはサドル支柱となっている。
特徴
  単独の子供自転車と一緒に走るよりも、安全で早くかつ遠くへ行くこともできる。
前輪および操縦機構は無く、連結用の管および固定のハンドルが付いていること以外は子供自転車と同じで、ペダルを漕ぐ事ができる。 フリーホイールが付いているので、子供がペダルを漕ぐのをやめても問題はない。
仕様
  子供の脚長に合せてサドル高さの調節をする。ブレーキは付いていない。変速機が付いたものや折りたたみ式もある。 サスペンションサドル支柱が付いたものもある。車輪径は20型(インチ)が多い。 親自転車に泥よけがないと、子供は泥をかぶる。
メーカー
  Adams Trail-A-BikeBurleyGiant Manufacturing InStepIslabikesRoland WerkSun BicyclesTrek BicycleWeeRideWeehoo 、など。

オーバルチューブ (oval tube)

  楕円管のこと。フレームの管として使われることがある。

張力計 (tension meter、 tension guage、tensiometer)

  ハブリムによってスポークが引っ張られている力(張力)を、間接的に測定する計器。写真は一例。 張力計の左右の2つの固定点でスポークをはさみ握りを握って離すと、内部のばねによりその中央を所定の力で垂直に押してそれによるスポークの変位を指示するようになっている。 エアロスポークは平たい面を押す。張力が大きいと、変位は小さい。変位に対応した換算表が付属しており、換算表より張力を読み取る。
  左右の測定張力をそれぞれ合計して、片側のスポーク数で割ると、左右それぞれの平均張力が出る。各スポーク張力が平均張力の±20%以内にあれば、相対張力はよしとする。 一般に、前輪は左右のスポーク張力が等しい。ディスクブレーキが付いている場合は、ディスク側の張力が大きい。後輪はスプロケットの付いている側の張力が大きい。
   参考資料   「スポーク張力計

ブレーキフルード (brake fluid)

  ブレーキ作動油

トラベルエージェント (TravelAgent)

  Vブレーキに付けてアーム比を変えることにより、一般のブレーキレバーで操作できるようにする部品の商品名。 アウターの途中に付けるインライン形もある。2個の直径(約16mm及び約32mm)の異なる同芯のプーリを組み合わせて、ブレーキロープ(ケーブル)の引き距離を変える構造となっている。 引き距離が変わると、ブレーキロープの動き距離とブレーキレバーの動き距離の比も変わる。 主にドロップハンドルに使われるSTIなどのアーム比を変えてVブレーキに使えるようにする。STIで機械式のディスクブレーキを作動させることもできる。 カンチブレーキなどではロープの引き距離は12~16mmであるのに対し、Vブレーキは少なくとも25mmのブレーキロープの引き距離が必要。 トラベルエージェント(移動距離変換器の意味)はブレーキロープの移動・行程(トラベル)を倍にする。前後輪のそれぞれのVブレーキに付ける場合は2個必要となる。シフターに使う同じ原理の部品にシフトメイトがある。

トレール (trail)

  トレイル の誤った呼び方。

トップ調整ねじ (top adjustment screw、high adjustment screw)

前ディレイラー及び後ディレイラーに付いていて、ディレイラーの外への動きを制限するねじ。
「H」(ハイ)の印があるが、不親切にも印がないものもある。


前ディレイラー

後ディレイラー
前ディレイラーに付いているねじで、チェーン案内の外側への動きを制限する。制限範囲はねじを緩めると広がり、締めるとせばまる。チェーン案内の外プレートとチェーンの隙間が0~0.5mmとなるように調整する。
  前ディレイラーの調整は後ディレイラーの案内プーリの位置の影響を受けるので、後ディレイラーの調整後に行う。
後ディレイラー平行四辺形に付いているねじで、案内プーリの外側への動きを制限する。制限範囲はねじを緩めると広がり、締めるとせばまる。後から見て案内プーリ中心線が小スプロケットの外面と一直線に並ぶように調整する。

ロー調整ねじ (low adjustment screw)

前ディレイラー及び後ディレイラーに付いていて、ディレイラーの内への動きを制限するねじ。
「L」(ロー)の印があるが、不親切にも印がないものがある。


前ディレイラー

後ディレイラー
前ディレイラーに付いているねじで、チェーン案内の内側への動きを制限する。制限範囲はねじを緩めると広がり、 締めるとせばまる。チェーン案内の内プレートとチェーンの隙間が0~0.5mmとなるように調整する。
  前ディレイラーの調整は後ディレイラーの案内プーリの位置の影響を受けるので、後ディレイラーの調整後に行う。
  
後ディレイラー平行四辺形に付いているねじで、案内プーリの内側への動きを制限する。制限範囲はねじを緩めると広がり、締めるとせばまる。後から見て案内プーリが大スプロケットと一直線に並ぶように調整する。

ハイライズハンドル (high rise handlebar)

  上がり(ハンドルの握り部と中央のクランプ部の垂直距離)が250mmを越えるハンドル。
小径車及びクルーザーに使われることが多い。
直立に近い楽な乗車姿勢となる。
上がりが250mm以下のハンドルは上がりハンドルまたはアップハンドルと呼ばれる。


バタフライハンドル (butterfly handlebar、butterfly bar)

概要
  ハンドルの手で握る位置を増すために、全体として蝶(バタフライ)の羽根の外形またはめがねの枠のような形状にした水平ハンドル。バタフライバーまたはトレッキングハンドルとも呼ばれる。 左右ともに手前は真直ぐな棒状で、その前方は水平のU形となっているものが多い。ハンドルテープを巻くか、又はバタフライハンドル用の長いにぎりを付けて使う。
用途
  旅行車及び通勤自転車のハンドルとして主に欧州で使われる。
握り位置
  図の(A)前、(B)横および(C)後ろの3箇所。横(B)は登坂などに使われる。
握る位置が前(A)と後ろ(C)では乗車姿勢が変わる。
水平方向及び上がりの角度を自由に変えられるようにしたハンドルもある(右端図)。
メーカー
  BBB Bike PartsWilhelm HumpertMarwi 、など。

アフターパーツ (after market parts)

  純正でない部品。一般に純正部品よりも安価。

口ひげハンドル (mustache handle bar)

  ポマードを付けて跳ね上げた昔の口ひげ(マスターシェ)に似ている。マスターシェハンドルとも呼ばれる。 どこでも握れるようにハンドルテープを巻くのが一般的。稀ににぎりを付けることもある。 ブレーキフードを含めると、握る位置はドロップハンドルと同じ4ヶ所となる。標準の握り位置は前に出た山上部。 フードの内側ハンドルも握り位置となるが、運転操作は幾分不安定となる。シフトレバー(バーエンドシフター)はハンドルの端(エンド)に付ける。

アナトミックハンドル (anatomic handlebar)

  ドロップハンドルにおいて、伝統的な円形(ラウンド)の下り部に反して、握りやすいようブレーキレバー下方に斜め後方の直線部(アナトミック曲がり)を設けたハンドル。イタリアのModolo社が1986年に市販したのが始まり。
  下部の握る位置は直線部に限定されるので、握る位置の調整性(多様性)は失われる。ハンドルからブレーキレバーまでの距離が少し長く(右図)、手の小さい人にはブレーキ操作がしにくいこともある。
寸法は、全幅400~460mm、リーチ65~110mmそしてドロップ120~1650mm。各メーカーのデータを打点して右図に示す。
リーチが大きいとドロップも大きい傾向が見られる。 材質はアルミ合金、炭素繊維強化樹脂(CFRP)、チタン合金またはスカンジウム合金など。
  メーカーは、Look CycleModolo 、など。

カスタムフレーム (custom frame)

  注文フレームのこと。フレームの種類、管の種類、フレーム寸法および塗装色などを客の仕様に合わせて作るフレーム。カスタムは特別注文のこと。
  メーカーは、今野製作所Appleman BicyclesCalfee DesignIgleheart Custom Frames & ForksRock Lobster CyclesYamaguchi Bicycles 、など。

ダウンチューブシフター (down tube shifter)

  下管シフターのこと。フレーム下管(ダウンチューブ)の横に付けるシフター。前後のディレイラーにそれぞれ1個のレバーが対応する。 2例の写真の内、右のものは下管に付けるクランプが付いている。操作するときは操作する手をハンドルから離す。

マスターシェハンドル (mustache handle bar)

  口ひげハンドルと同じ。

ばねサドル (sprung saddle)

  路面からの振動を緩和して乗り心地を良くするために、サドル後部左右とサドルレール後部上の間にコイルばねを付けたサドル。 ばねによるサドルの上下動の支点はサドル前部にある。シティ車のサドルはばねサドルであることが多い。 ばねの種類としては、圧縮コイルばね、引張り円錐ばねおよび弾性体などがある。
長距離走行に向いている。競技車には使われない。

仮想トップチューブ長 (virtual top tube length)

  仮想上管長。有効上管長または有効トップチューブ長と同じ。

バーエンド (bar ends、handle bar ends、handle bar extensions)

概要
  乗車姿勢を多様化するために平ハンドルなどの両端に追加する短い補助ハンドル棒。 手の位置を増すため及び坂を登りやすくするために、マウンテンバイクなどのハンドルの端に前向きに追加して使われる。 手の平は自由状態では内側を向いており、この自然な向きで握ることができる。
形状
左人はバーエンドを握り、右人はハンドル端を握っている





  (1) 真直ぐなもの。
  (2) 「く」の字形に曲げて握り位置を2箇所にしたもの。
  (3) 逆「U」字形に曲げて握りを3箇所にしたもの。
  (4) 円筒形ではなく手の握り形状に合わせようとしたものは、アナトミック形と呼ばれることがある。
  (5) ドロップハンドルとしても使えるようにするドロップ形。
取付
  バーエンドの端は、環状穴になっておりハンドルの端に差し込んで、ボルトで環を締付ける形式が多い。この方式は、にぎりをクランプ幅だけ内側にずらして取付ける。 バーエンド端部の差込管をハンドル端に差込み、付属のボルトでうすを広げて固定する形もある。握りと一体にした形もある。水平に対する取付角度は自然に握れる角度とする。 左から2番目の取付図のように、にぎりの内側に付けてもよいが左右のバーエンドの間隔が肩幅より狭くなるようだと、操作性が悪い。
材質
  材質はアルミ合金、炭素繊維強化樹脂(俗に言うカーボン)、マグネシウム合金又はチタン合金など。
質量
  一組の合計質量は80~180gそして平均は140g。
内蔵形
  望遠鏡型の後写鏡を組み込んだ形もある(左図は外観及び断面、矢印は光)。
工具を内蔵したバーエンドもある(右端図)。左右では異なる種類の工具を内蔵している。
メーカー
  Advanced Bike ResearchAvenirBBB Bike PartsCane CreekControl TechDimensionErgonExtraliteForzaHostettler(ixs)Hsin LungHumpert
JD ComponentsJinn Yeh IndustrialKalloyKen Chang Ind.(KCNC)MarwiModerne TechMount Zoom RacingOriginal Bike EngineeringProfile DesignPronghorn RacingPropalm IndustryRavxRitchey DesignSalsa CyclesSelcofSetteSoul KozakSQ-labThorn CyclesTitecToken Products
Trigon BicyclesVan Nicholas BicyclesWilhelm HumpertWoodman ComponentsXi'an Changda Titanium ProductsX-lite 、など。

故障率 (failure rate)

   参考資料   「故障率曲線

タイヤレバー(tire lever)

概要
  パンク修理又はチューブ及びタイヤの交換のために、クリンチャータイヤリムから外す工具。 2~3本必要。多くは3本組みで売っている。






仕様
  (1) レバー(てこ)の片側には、レバーを
スポークに引っ掛けるための切り込み又は引っ掛けがある。
  (2) 15mmのレンチが付いたレバーがある。
  (3) レバーをスポークに引っ掛けなくてよい特殊な形がある。
材質
  金属製と樹脂製(ナイロン及びガラス繊維強化ナイロンなど)がある。
カーボンリムに対しては、傷をつけないよう樹脂製レバーを使うことが望ましい。
使用法
  チューブの空気を抜き、一端をタイヤのビードとリムの間に差し込み、リム端を支点にしてビードを持上げ外し、元に戻らないよう、他端の引っ掛けをスポークに引掛ける。
先に使ったレバーを外して転用して、この操作を全周が外れるまで順次行う。
メーカー
  京都機械工具パナソニック ポリテクノロジー箕浦AvenirBirzmanCrankbrothersLezyneLifu BicycleMeqixPark ToolPortland Design WorksPrestacycleRalf Bohle(Schwalbe)SerfasSyncrosVittoriaWeldtite Products
など。

ダブルセンチュリー (double century)

  1日で センチュリーラン の2倍の距離を走るサイクリングの大会。

シートピン (seat pin)

  •  シートクランプ
       シートクランプを固定するための(六角穴付き)ボルト(右図)またはクイックリリースピン。
  •  サドル支柱
      サドル支柱(シートポスト)に対する英国用語。

フリーハブ(freehub)

  フリーホイールの機構と一体となった後輪ハプ。フリーホイールの外殻はスプラインとなっておりカセットスプロケットを装着する。この部分はフリーハブボディと呼ばれる。 ハブ軸受が付いている位置はメーカーによって異なり、シマノの場合はハブ外端およびフリーハブボディ外端に付いており、この一対で荷重を受ける。 スプラインの歯数は、シマノが9歯そしてカンパニョーロが8歯で互換性はない。写真のハブ軸の左に付いているレバーはクイックリリースのレバー。

フリーハブボディ (freehub body)

  フリーハブにおいて、フリーホイールの組み込まれた部分。
この部分の外殻にスプラインがありカセットスプロケットが付きトルクを伝達する。
内端につめ車(ラチェット)又は/及びつめそして外端にハブ軸用の軸受が組み込まれている。
スプラインの形状および数はメーカーによって異なるために互換性はない。
外殻の材質はアルミ合金またはチタン合金など。
  メーカーは、シマノBitex IndustrialBoyd CyclingZipp Speed Weaponry 、など。

張力 (tension)

  引き伸ばす力。その大きさの単位はN(ニュートン)。ブレーキレバーを引くと、ロープ(ケーブル)に張力が働く。スポークには初期張力が働いている。
スポーク張力張力計で測定できる。

クランク抜き (crank puller、cotterless crank puller、crank extractor)

ボルト部  ボルト部
ナット部
  コッタレスクランクオクタリンクおよびISISなど)をクランク軸から外す工具。
クランク抜きは、ナットに相当するナット部およびボルトに相当するボルト部で構成されている。ボルト部は1本物でナット部の左右に出ている。ナット部はナットの下部外面にもねじが切られており、この雄ねじをクランクの M22x1 の雌ねじにダストキャップを外してねじ込む。 その前に、クランクをクランク軸に固定している固定ボルトまたはナットはレンチで外しておく。 ナット部にねじ込まれているボルト部をスパナなどの工具で回すと、その先端(自由に回る)がクランク軸を押して、クランクがクランク軸から押し出される。コッタレスクランク抜きまたはクランクプラーとも呼ばれる。
なお、コッタードクランクおよびワンキーリリースは専用の工具を必要としない。
  メーカーは、Park ToolUnior 、など。

ケージ (cage)

  次のようなケージがある。一般のケージは檻(おり)及びかごなど、何かを閉じ込めておくもの。

スコットDHバー (Scott DH bar、Scott DH handlebar)

  空気抵抗を減らす乗車姿勢が取れるよう、握る部分が前方斜め上に平行に出ているハンドル棒。肘を置くアームレストが付いている。
写真は一例で上から見たもの。 棒の間隔は肩幅よりかなり狭くして、空力効果のために肩幅をすぼめるようになっている。同じ前面面積を減らすのなら、上下で減らすよりも左右で減らした方がより空力効果がある。 トライアスロンバイク及びタイムトライアルバイクに使われる。
マウンテンバイクに使われるDHバーとは異なる。 スキーのダウンヒル(DH)競技の空力姿勢を自転車に導入できないかと考えて、設計者のレノンが考案し特許申請した。1985年に競技者のスコットが実地で使用し普及した。エアロバーとも言う。 スコットDHバーによる前傾姿勢度(背中はほとんど水平)はロード系自転車のドロップハンドルより大きく、人体からペダルへの動力伝達効率を上げるには、シート角をロード系よりもきつい78度前後にする必要があることが分かってきた。

ケーブルエンド (cable end、cable end cap)

  ロープ(ケーブル)の両端に付ける金具。一般には、たいこなどの固定金具を指す。

ハブダイナモ (hub dynamo)

  ハブ発電機。ダイナモは発電機のこと。
前ハブの中に発電機が組み込まれており、ハブの回転によって発電する。
ローラー発電機と比べると、ペダリング が軽く騒音がないという利点がある。
新しく付ける場合はスポークの組み換えが必要。写真の形はクイックリリースレバー付き。
英国のスターミーアンカー社(1,903~2,000年)がダイノハブの商標で市場に出したのが最初。
   参考資料  「発電機

クロスチェーニング (cross chaining)

  チェーンたすき掛けのこと。

たすき掛け (crossover、cross chaining、cross chain)

概要
  チェーンが前スプロケットと後スプロケットの間で最大角度の斜め掛けとなること。例えば、
 (A) チェーンが前最小スプロケットと後最小スプロケット(小-小スプロケット)に掛かっている状態。又は、
 (B) 前最大スプロケットと後最大スプロケット(大-大スプロケット)に掛かっている状態。
問題点
 (1) 伝動効率が悪い。
 (2) スプロケットおよびチェーンが磨耗しやすい。
 (3) ディレイラー誤シフトの可能性がある。
 (4) チェーンが掛かっているカセットスプロケットの隣の歯と接触する可能性がある。
 (5) チェーンが前ディレイラーと接触する可能性がある。
斜め掛け角度が大きくなる自転車
 (1) チェーンステイが短い。シマノは、チェーンステイ長のガイドラインとして430mmを提示している。
 (2) 前スプロケット(チェーンリング)の歯数差が大きい。
 (3) 後スプロケット(カセットスプロケット)の歯数差が大きい。
 (4) ロックナット間距離が長い。
   参考資料  「多段走行速度」(たすき掛けの考察を含む)

クロスオーバー (crossover)

  チェーンたすき掛けのこと。

歯付ベルト (toothed belt、synchronous belt、timing belt)

概要
   平ベルトの内側に特殊台形の歯の付いたベルト。歯付プーリと組み合わせてベルト駆動するために使う。
ピッチ
歯付ベルトのピッチ (JIS K6372)
記号 XL XH XXH 
 ピッチ[mm]   5.080   9.525   12.700   22.225   31.750 
   ベルト駆動自転車に使われる歯付ベルトの歯のピッチは
8~13mm程度。右表に一般の歯付ベルトのピッチの規格を示す。 Gates の歯付ベルトの歯のピッチは11mm。
特徴
  注油が必要ないので保守の手間がかからない。
伝動効率は潤滑の良好なチェーンとほぼ等しい。チェーンより軽い。
チェーンのように伸びによる寿命がないので、寿命はチェーンより長い。
材質
   ポリウレタンゴムまたはネオプレンゴムなど。
動力伝達の多くは中に埋めたアラミド繊維などのコードで行う。
規格
  「JIS K6372 一般歯付ベルト」、「JIS B1857-1 一般用円弧歯形歯付ベルト伝動-第1部:ベルト」及び
「JIS B1857-2 一般用円弧歯形歯付ベルト伝動-第2部:プーリ」。
ベルトライン
  チェーンのチェーンラインに対応するベルトラインがある。
メーカー
  ゲイツ・ユニッタ・アジア椿本チエインバンドー化学三ツ星ベルトContiTechGates 、など。

ツーリング (touring)

  日帰りまたは多くの場合複数日の自転車旅行。主に旅行車が使われる。英語はツアーリングと発音する。ツアーは旅行の意味。

トライシクル (tricycle)

  三輪車。三輪自転車。
トライ(3)とバイシクルを合わせた造語。
均衡を取る必要が無く、停止しても倒れない。
写真は主に買物用の三輪車。


シートポストサス (suspension seatpost)

  緩衝器付きサドル支柱(サスペンションシートポスト)又はサドル支柱(シートポスト)に付いている緩衝器(サスペンション)のこと。

ローラーダイナモ (roller dynamo、bottle dynamo)

  ローラー発電機のこと。発電機のローラーをタイヤの側面にばねの力で押し当てて、タイヤの回転でローラーを回しさらに本体の中の発電機構を回して発電する発電機。
ローラーは金属製とゴム製がある。欠点はローラーとタイヤ間の騒音があることおよびペダリングが重くなること。定格電圧は6Vそして定格出力は2.4W、3W又は6W。定格電圧および定格出力は走行速度15km/hのときの値で表す。

バーエンドシフター (bar end shifter、 bar-end gear shifter)




概要
  ハンドルの管端に付けるシフター
前ディレイラー用及び後ディレイラー用がある。
用途
  1990年初期にSTIが出現するまで、ドロップハンドルに使われていたが、現在も使われている。
エアロバー及びリカンベントUSSハンドルに使用できるが、操作上平ハンドルには向かない。
サイクロクロスバイクトライアスロンバイクタイムトライアルバイク及び旅行車などに使われることがある。
機械式
  8段、9段、10段及び11段用がある。摩擦シフトインデックスシフトの切り替えができる形もある。インデックスが故障したときは、摩擦に切り替えて使う。
電気式
  シマノDi2はボタンで操作する。
カンパニョーロEPSはレバーで操作する。レバーを押すと変速が始まり、離すまで続く。レバーのみ中立位置に戻る。
取付
  ハンドルへの固定方法の一例は、ハンドルの管端にシフターの幹部を差し込んで六角レンチでねじを締めると、幹部が広がり固定される。
使用できるハンドル管端の内径は、19~22mm(シマノ製の場合)。
材質
  材質はアルミ合金及びCFRP(俗に言うカーボン)など。
メーカー
  シマノヨシガイ (Dia Compe )AD-? EngineeringCampagnoloJtek EngineeringSRAMSR SuntourZipp Speed Weaponry 、など。

粘度 (viscosity)

  粘度  
換算器

 粘度   密度   動粘度 
  cP    g/cm    cSt 
  流体の粘性の大きさ。
粘度が高いと粘りがあり、低いとさらさらしている。
温度が上がると液体の粘度は下がる。
右に粘度換算器を示す。cP(センチポアズ)をcSt(センチストーク)に換算する。
  粘度は粘度計で測定する。右図は粘度計の一例。ビーカーに入れた液体に、円筒部を入れて回転させてると粘度が指示される。
チェーンなどの潤滑油および油圧ディスクブレーキ作動油などは指定の粘度のものを使う。
20°Cの水の粘度は、約1cSt(センチストーク)。
   参考資料   「ISO 粘度グレード

オクタリンク (Octalink)

V1V2
  ボトムブラケットにおいて、クランク軸クランクとのシマノの連結方式。
8歯のセレーションスプライン)を使っている。
オクタは「8」のこと。
  当初にV1形(XTR、DuraAce、Ultegra、105 )が出た。
その後にV2形(DeoreXT、DeoreLX、Deore、Tiagra、Sora)が出た。
  両者のスプラインの外径は等しいが、その長さと幅が異なるために互換性がない。
V1のスプラインは長さ5mm、幅2.2mm。
V2のスプラインは長さ9mm、幅2.8mmとなっている。