自転車用語 (続き11)自転車探険!

トロント国際自転車展 (Toronto International Bicycle Show)

  1986年から毎年行われている消費者向けの自転車展
会場はカナダ最大の都市であるトロント。
自転車店、自転車メーカー及び関連商品のメーカーが50以上のブース(展示用小間)を設ける。自転車店などは自転車などの販売をする。
2011年には25,000人の入場者があった。
    ホームページ


















空気ドラッグ (aerodynamic drag、aero drag)

  空気抵抗と同じ。ドラッグは「引く」こと。薬のドラッグ(drug)とはつづりが異なる。

USB (universal serial bus)

  パソコンと周辺機器を結ぶインターフェース規格の一つ。
キーボード、マウス及びモデムなど、大容量のデータ転送を必要としない機器との接続に用いられる。USB端子の付いたケーブルがある。端子にはロゴが描かれている。
電圧はDC5Vとなっている。USBプラグの付いたサイクルコンピュータがある。
ハンドルに付けたソケットに差し込んで使う。パソコンと接続してデータをダウンロードする。
USBケーブルは4ピンある。2ピンは電力用そして2ピンはデータ用。

CFD (Computational Fluid Dynamics)

  計算流体力学のこと。

エアロブレーキ (aero brake)

  空気抵抗が小さくなるような形状にしたブレーキ。
主にトライアスロンバイク及びタイムトライアルバイク用として作られている。
中央引きのキャリパーブレーキが多い。
CdAは0.2125など。
質量は124gなど。
  メーカーは、Simkins DesignsTriRig 、など。




タイヤドラッグ (tire drag)

  転がり抵抗と同じ。タイヤおよびチューブの変形によるエネルギー消費。
路面に接しているタイヤは、接地面が上から見て楕円状につぶれる(変形する)。 前方でつぶれ始めて、後方で回復する。

摩擦損失 (friction loss)

  摩擦による動力の損失。軸受チェーンディレイラー 及びハブギア などの摩擦損失がある。これらの損失は動力に比例して大きくなる。

GPSチップ (GPS chip)

  GPSの受信に使うチップ(小片)。受信した信号を位置情報に変換する。チップの大きさは3~5mm。
GPSアンテナと一体になった形もある。GPSサイクルコンピュータ GPS受信機及びGPS時計などに使われる。
GPS衛星からの電波の受信回数は、メーカー及び型式によって異なる。
受信回数が多いほどそのチップを使用した器機の精度は良くなるが、電池の寿命は短くなる。

ダイナモハブ (dynamo hub)

  ハブ発電機のこと。

GPS時計 (GPS watch)

  GPS機能の付いた腕時計。ランニング用をサイクリング用と共用にしいるメーカーがある。
GPSデータにより時刻、位置、速度及び距離などを表示する。GPSは時刻信号も出している。
画面にはLCD(液晶ディスプレイ)などが使われる。
GPS衛星を検知する速度は、使用しているGPSチップによって異なる。
電源としてリチウムイオン蓄電池などを使う。
GPS衛星の受信回数が多いほど精度は良くなるが電池寿命(例えば12h)は短くなる。
  メーカーは、セイコーエプソンBrytonGarminPolar ElectroSoleus RunningTomTom 、など。

ディスクブレーキローター (disc brake rotor)

  ブレーキローター と同じ。

木製リム (wooden rim、wood rim)

  木材で作ったリム。
リムの種類はチューブラーリム及び
クリンチャーリム
木材の種類はオーク(カシ・ナラの類)など。
1940年代頃まで一般的に使われた。
現在も少しではあるが使われている。
木製リムは軽く、強度及び弾性がある。
一例は、高さ19.5mm、幅30.6mmそして質量663g。
ブレーキはリムブレーキ及びディスクブレーキがある。
リムブレーキパッドカーボンリム用を使う。
  メーカーは、Ghisallo Wooden Rims 、など。

高張力鋼 (high tension steel、high tensile strength steel )

  普通鋼のマンガン含有量を増加させて、引張り強さを向上させた鋼。引張り強さが490MPa以上の鋼を高張力鋼という。高抗張力鋼及びハイテン鋼とも呼ばれる。

セラミックコーティング (ceramic coating)

  溶融セラミックを噴霧してリムなどに塗布(コーティング)すること。
塗布した表面を耐摩耗性及び耐熱性にできる。
膜厚は0.2~0.3mm。
アルミ合金リム及びカーボンリムなどに適用できる。
セラミックコーティングをしたリムはセラミックリムと呼ばれることがある。

空気圧縮機 (air compressor)

  電動などの圧縮機で空気を圧縮する機械。圧縮空気は付属の空気タンクに蓄える。
空気タンク容量は3 liter~など。圧力計が付いている。
給油式及びオイルフリーがある。吸気の空気フィルターが付いている。
空気タンクには凝縮した水分を排出するドレン抜きが必要。
電動機電圧はDC12V及びAC100Vなど。
タイヤのチューブに空気を入れることなどに使う。
  メーカーは、RavX 、など。

キッズヘルメット (kids helmet、kids bicycle helmet)

  子供ヘルメットと同じ。

サイクリング イヤホン(cycling earphone、sports earphone)

  安全のために、周囲の音もよく聞こえるようにしたイヤホン。ミニスピーカーもある。
イヤホン及びヘッドホンを自転車に乗って使用することを禁止している都道府県がある。
一例は、神奈川県道路交通法施行細則第11条(運転者の遵守事項)第5号
「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自転車を運転しないこと」

タイヤ周長 (tire circumference)

  タイヤの外周の長さ。周長はタイヤ外径の3.14倍。乗車すると体重でタイヤは少しつぶれるので、公称の外径より少し小さくなる。
   参考資料  「タイヤ周長の計測

fps (frames per second)

  ビデオカメラなどに使われる用語で、1秒間のフレーム(イメージ)数。
脳は約1/15秒イメージを保持するため、その間に次のイメージを受け取ると 動きの感覚となる。HDテレビは50fps又は60fpsとなっている。ビデオカメラは24fps、30fps及び60fpsなど。上図は、6.3fps。

V (volt)

  電圧を表すボルトの記号。電池を発明したイタリア人のVolta(1745-1827)に敬意を表して決めた。人名に由来する記号は大文字となる。

ロックタイト (Loctite ®)

  Henkel社 (ドイツ、1876年創立)の工業用製品の商標。その製品にはねじの回り止め接着剤などがある。
正しい設計の自転車には、ロックタイトは使われていないようである。

ニッケルめっき (nickel plating)

  装飾性(光沢がある)、耐食性および耐摩耗性などを付与するために使われるニッケル皮膜。処理費は比較的安い。
ニッケルめっきの最初の特許は1840年に与えられた。 ニッケルは銀白色の金属。
ニッケルめっきしたチェーンカセットスプロケット軸受及び工具がある。

たいこ (barrel、cable end)

  ブレーキおよび変速機ロープ(ケーブル)の先端に付け、ロープをレバーに固定する直径約7mmそして厚さ約6mmの太鼓状の部品。

ピッチオーバー (pitchover)

  何らかの原因で前輪が停止して、慣性で人が前方に転倒すること。 前輪停止の原因としては、外れたスポークや外れた泥よけの前輪との噛み込みなどの事故がある。
前輪のブレーキ操作によって自転車を瞬間的に停めることはできないので、ブレーキ操作でピッチオーバーを起こすことはない。

スペーサー (spacer)

  部品間の間隔を保つために、またはすき間を埋めるために入れる部品。形状としては、中央に穴の開いた円盤状のものが多い。一例は、
  (1) カセットスプロケットカセットスペーサーでスプロケッ間隔を設定している。
  (2) 操縦管ヘッドセットハンドルステムの間に入れて、ヘッドセットの高さを調節するヘッドセットスペーサーがある。
  (3) チェーンラインを合わせるために入れるスペーサーがある。

クロモプラスチック (chromoplastic)

  合成樹脂(プラスチック)にアルミと銅の箔を層状に入れて成型したプラスチック。プラスチックを薄くしても剛性があるので、軽量にできる。
  泥よけ(写真、泥除け支持棒はステンレス鋼製)およびチェーンガードなどに使われる。

ワンスピード (one speed)

  単速と同じ。シングルスピード、1スピード又は1速とも言う。

ポップアップ機構 (pop-up binding、pop-up mechanism、pop-up binding mechanism)

  主にマウンテンバイクに使うSPDペダルにおいて、靴のクリートを入れやすいよう、ペダルのクリートを固定する部分がばねで30°起き上がる機構。ポップアップ部を踏むと水平になるので、一般の靴も使用できる。ポップアップ バインディング(ビンディングはローマ字読み)とも言う。

インドアトレーナー (indoor trainer、indoor cycle trainer)

  屋内トレーナーのこと。

ワイヤービード (wire bead、wire bead tire)

  ビードにワイヤー(鋼線)が入っているクリンチャータイヤまたはそのビード。 鋼線を所定長さに切断後、端部を溶接し環状にしてタイヤ成型時に入れる。
ビードによりタイヤをリムのビード座に保持する。 鋼線ビードのタイヤは折りたたみはできない(3重環状には折りたたみできる)。
鋼線の代わりにビードにアラミド繊維を使ったタイヤは折りたたみができる(折りたたみタイヤ)。

屋内トレーナー (indoor trainer、indoor cycle trainer)

  屋内でペダル漕ぎの訓練するための装置。
自転車を使うものとしては、トレーナー及び ローラー台がある。自転車を使わないものとしては、エクササイズバイク及びスピンバイク がある。

ジロ・デ・イタリア (Giro d`Italia、Tour of Italy)

  毎年5、6月にイタリア及び周辺国を3週間以上にわたって走る、プロによる長距離自転車ロード競技。
ツール・ド・フランス及びヴェルタ・エスパーニャと並ぶ3大自転車ロード競技の1つで、1909年に始まった。
優勝者はイタリア人が圧倒的に多く、次にベルギー人及びフランス人が多い。














バルジ径 (bulge diameter)

  ハンドルの中央部の太くなった部分の直径。この部分にハンドルステムが付く。バルジは膨らむという意味。クランプ径と同じ。

サイクルキャンピング (cyclecamping)

  キャンプをしながら自転車旅行をすること。
テントなどのキャンプ用品は自転車に載せる。
荷物の質量は場所や日程などによって、10~20kgとなる。


ハイギア (high gear、high gear ratio)

  トップギア または 高ギア比のこと。

パッチキット (patch kit)

  パンクによるチューブの穴あきを修理するための、複数のゴムパッチ、チューブ入りのゴム糊およびサンドペーパーなどのキット。パンク修理キットとも呼ばれる。

NA (not available)

  「不明」という意味の記号。メーカーの仕様などにおいて、その項目のデータがないか又は公表しないときなどに使われる。N/Aと表示されることもある。

チェーン噛み込み防止板 (anti chain suck plate、anti chain suck device)

  主にマウンテンバイクチェーン の噛み込み防止板。かみ込みの2例を次に示す。
  (1) クランクチェーンステイとの間へのかみ込み。
  (2) スプロケットとチェーンステイとの間へのかみ込み。
各種の形の防止板があるが完全に防止できるものはない。 一例は、板に1段、2段(左図)および3段(右図の赤の矢印)のチェーン位置に対応した切込みがある。
チェーンステイを挟んでボルトで固定する。左右の穴列は軽量化穴。

シュパーブ (Superbe)

  サンツアーの自転車部品のシリーズ名。部品としては、ディレイラー、スプロケット、ハブ、ブレーキ、クランクおよびペダルなど。競技用はシュパーブ・プロ。

ノーマルヘッドセット (normal headset)

  操縦管(ステアリングコラム)上部のねじに上玉押しをねじ込んで固定する伝統的なヘッドセットねじ付きヘッドセットとも言う。 ヘッドセットのサイズは操縦管外径で表す。25.4mmが標準。ヘッドセットはハンドル操作を軽くするためにフレーム頭管の上下に付ける玉軸受であるため、フォークにかかる荷重を受けることとなる。
   参考資料  「ヘッドセット

デュアルコントロールレバー (Dual Control Lever)

概要
  ブレーキレバーおよびシフトレバーを一体化したレバーのシマノの名称。ハンドルから手を離さずに、変速およびブレーキ操作が可能。 ロードバイク用ドロップハンドル用、左写真)およびマウンテンバイク用(平ハンドル用、右写真)がある。
ロードバイク用
  ロードバイク用(STI)はブレーキレバーを中央側へ動かすと、チェーンは大スプロケットへ移動する。
ブレーキレバーの裏のシフトレバーを中央側へ動かすと、チェーンは小スプロケットへ移動する。
マウンテンバイク用
  マウンテンバイク用はブレーキレバーを下に押すとチェーンは小スプロケットへ移動する。
ブレーキレバーを上に上げるとチェーンは大スプロケットへ移動する。
他社
  他社のロードバイク用の同様の機能として、カンパニョーロエルゴパワーなどがあるが、操作方法は異なる。

フルグラブ (full glove)

  フルフィンガーグラブの略語で 全指手袋 のこと。フルグローブとも言う。

スペースグリップ (Space Grip)

  ハンドルに付けるT形の止まり木に対する(株)箕浦の商品名。
前照灯及びサイクルコンピュータなどの2個(Tの左右それぞれ1個)の装備品が取付けできる。
  本体(止まり木)幅は100mm、直径は22mm。左右20mmの範囲でスライドできる。取付できるハンドル径は、22~35mm。色は黒及びシルバー。 ワンタッチで取付・取外しのできる形もある。ハンドルの他、
ハンドルステムにも取付できるものとして、同じメーカーのスインググリップがある。 似たものとして、日東のランプホルダーがある(右端図)。

ハンガーノック (hunger knock)

  疲労困ぱい。長距離の走行などにおいて、エネルギー(おもにグリコーゲン)が欠乏して極度の疲労を起こし、力および速度が出せなくなること。

ディスクパッド (disk pad、disk brake pad)

概要
  ディスクブレーキブレーキロータ(回転子)に当てて制動する当て物。 パッドは摩擦係数が大きく、耐熱性及び耐摩耗性があること、かつローターの磨耗が少ない材質であること。ディスクブレーキパッドとも言う。
材質
  材質は樹脂系、金属系およびセラミック系などがある。樹脂系は乾摩擦力は大きいが磨耗は早い。磨耗しにくくするためにケブラー(アラミド繊維)を混合したものもある。
樹脂系の主成分はフェノール樹脂など。金属系は樹脂系より湿摩擦力にすぐれる。 金属系は銅、アルミなどの粉末を焼結した焼結金属。
  2種類の材質のパッドを組み合わせたデュアルコンパウンドがある。
フェード
  長い下り坂などで長時間ブレーキをかけた状態で使用すると、フェードと呼ばれる現象が起きることがある。
メーカー
  シマノヨシガイAshimaBBB Bike PartsChia Cherne Company(Jagwire)Clarks Cycle SystemsEBC BrakesFibraxHope Technology
Quad TechnologiesRavxSRAM(Avid)Scrub ComponentsSuperstar ComponentsSwissStopTrickstuffUberbike Components 、など。

アームウオーマー (arm warmer)

概要
  防寒のために、腕にはめる左右一対の円筒状の着衣。
冬に半袖のジャージーを着用する時、腕の保温に使う。男性用及び女性用がある。
仕様
  伸縮性織りの繊維で作られている。シームレス及びシームがある。内面にフリースをつけた形もある。
肘の部分を少し曲げた形及び曲げていない真っ直ぐの形がある。上部にシリコーングリッパーを付けた形がある。高可視性とした形がある。
サイズ
  メーカーによっては、XS、S、M及びLなどのサイズがある。
材質
  羊毛など。
メーカー
  ウエイブワンパールイズミAnaNichoolaA.P.G.(Giordana)AttaquerBabiciBicycle LineCanari CyclewearCervo RossoClif Bar & Company
Conquest Cycle WearDe Marchi SportEnduraEtxeondoGripGrabHincapie SportswearIcebreakerKitsbowLe ColLouis GarneauLuna Sport
Lusso ClothingMavicMorvelo Bicycle ApparelMOA SportNorthwavePolaris ApparelPrimal WearProfile DesignRapha RacingStantoveloSchlammSoloSportfulSugoiSumattoryTrashy CatUpland Sports GroupVaude SportVelobiciVeltec SportsVOmaxW. L. Gore & Associates 、など。

集団スタート (mass start、massed start)

  ロード競技において、全ての競技者が同時にスタートすること。その競技は集団スタート競技と言う。

楕円管 (oval tube)

  断面が楕円形の管。曲げに対する剛性および強度は、長径方向に大きいが短径方向には小さい。
マウンテンバイクなどのフレームに使われる。
円管と楕円管の剛性の比較をグラフにして示す。横軸の1.0は円管の剛性のを示している。
楕円管は円管に比べて、捩り及び短径方向の曲げに小さい(弱い)が長径方向の曲げに対して大きい(強い)。

ハンドバイク (handbike)

  手でクランク(ハンドクランク)を回して走る自転車。ハンドサイクル又はハンドクランク付き自転車(JIS)とも呼ばれる。
病気などで足が麻痺した人などが主に使用している。三輪車と二輪車があるが、三輪車の方が普及している。三輪の平面配置によって、おたまじゃくし形(右写真)および三角形(左写真)がある。一般車の足で漕ぐクランクは左右のクランクが180°離れているが、ハンドランクは同じ位置にある。 両脚は前方に水平に伸ばして、足置きに置く。変速機付が一般的。ブレーキコースターブレーキが使われる。駐車ブレーキが付いたものもある。

トレッドスクワーム (tread squirm)

  タイヤの地面との接地面において、荷重によってタイヤのトレッド模様または突起が、その隙間または溝に向かって横方向に膨らむこと。
走行エネルギーの損失およびタイヤの温度上昇の原因となる他、ブロックタイヤの不規則な磨耗の原因となる。
  スリックタイヤはタイヤ接地面におけるゴムの横方向の膨らみはほとんどないため、コーナリングなどでトレッドスクワームの生じるタイヤよりも安定して曲がることができる。

デュアルプル (dual pull、dual pull derailleur)

  前ディレイラーにおいて、上引き(トッププル)および下引き(ボトムプル)のいずれにも対応できる方式。
単独の方式に比べやや大きく重い。
そのため、太いタイヤとディレイラーのすき間はやや小さくなる。
トップスイングおよびダウンスイングがある。




ボトムプル (bottom pull、bottom pull derailleur)

  下引きディレイラー。前ディレイラーにおいて、作動用のロープ(ケーブル)が下(ボトムブラケットシェル)から来る伝統的な方式。
主にロードバイク用の前ディレイラーとして使われているが、マウンテンバイク用もある。
ロープがボトムブラケットシェルの下を通るので、泥はねで汚れやすい。トップスイング(写真)およびダウンスイングがある。
ロープが上から来る方式は上引き(トッププル)と呼ばれ、マウンテンバイク用に作られた。

トッププル (top pull、top pull derailleur)

  前ディレイラーのロープの「上引き」のこと。前ディレイラーにおいて、作動用のロープ(ケーブル)が上(上管)から来て立管の背後を通る方式。ボトムブラケットシェルの下側に泥跳ねのあるマウンテンバイク用に作られた。
ロープが下(ボトムブラケットシェル)から来る伝統的な方式は下引き(ボトムプル)と呼ばれる。当初はマウンテンバイク用にも、ロードバイクと同じ下引き方式が使われた。
  サイクロクロスバイクはタイヤがはねた泥の付着を避けるためにトッププル(上引き)とすることが多い。 上引きのロープ長は下引きより短い。
トップスイングおよびダウンスイング(写真)がある。

ガムウォール (gumwall、gumwall tire)

  ゴム壁のこと。ガムとはゴムのこと。側壁にゴムが付いているタイヤ。ほとんどのタイヤはゴム壁。ブラック壁とも言うがカラータイヤもあるので紛らわしい。
側壁にゴムが付いていないタイヤは、スキン壁と呼ばれる。

トウストラップ (toe strap)

概要
  トウクリップに付いていて、ペダルに固定するための帯。 ペダルストラップとも言う。
型式
  シングル及びダブル(ツイン)がある。一操作で開閉できる形(クイックリリース)がある。
機能
  靴を帯(ストラップ)でペダルに固定することによりペダルの戻り行程においてもペダルに力を加えることができる。
クリップがあると、靴を帯(ストラップ)に入れやすい。
材質
  皮革または繊維で作られている。
メーカー
  三ヶ島製作所All-CityBrooks EnglandIson Distribution(Genetic)Pake BicyclesZéfal 、など。

ロックアウト (lockout)

  フォークサスペンション及び後輪緩衝器の動きを止めること。
丘上り及びスプリントではロックアウトし、丘下りでは作動させる。
ハンドルに付けたレバー(右図)及び電気式のボタンで遠隔操作できるものもある。
フォークのみロックするのとフォーク及び緩衝器を同時にロックするのを選択出来る形がある。
本来の意味は工場閉鎖。

ハーフクリップ (half clip、half toe clip)

  ぺダルの前端に付け、靴先を入れて留める横U字形の大きなクリップ。クリップはペダルにねじで連結する。 クリップで靴をペダルに固定することによりペダルの戻り行程においてもペダルに力を加えることができる。ひもで留めないのが特徴。 材質はプラスチックまたは金属。金属を革で巻いた形がある。
ランニング靴でペダルを漕ぎたいときなどに使う。 トウクリップは、ひもで留める。
  メーカーは、三ヶ島製作所Velo Orange 、など。

アンティチェーンサック板 (anti chain suck plate)

  チェーン噛み込み防止板と同じ。

モジュレーター (modulator、power modulator)

  Vブレーキなどのブレーキレバー操作の過大な力を吸収し、ブレーキパッドによる急激な締め付けを軽減する部品。 ブレーキの効き始め及び効き終わりは、通常のブレーキの効きとなり、その間はブレーキレバーの引き距離を増すことによりブレーキの効きを緩やかにする。
ブレーキレバー部に内蔵したものもある。
  メーカーは、シマノ 、など。

ガムサイド (gum sidewall、gum wall)

  タイヤの側壁にゴム層が付いている形式。ガムとはゴムのこと。ほとんどのタイヤはガムサイド。ゴム壁及びブラック壁とも言う。
側壁にゴム層が付いていないタイヤはスキン壁と呼ばれる。

軸間距離 (wheelbase)

  前輪軸芯と後輪軸芯の距離。前後輪の外径が等しい場合は、タイヤの接地点間の距離に等しい。軸間距離が長いと、
乗り心地および走行安定性が良い。軸間距離が短いと、曲がるときに小さい回転半径で曲がるため操縦性がよい。
ホイールベースとも言う。

下げ振り (plumb)

  真ちゅう製等の逆円錐形の底中心に吊り下げ用の糸を付けた器具。垂直の測定および垂直方向への位置移動などに使われる。
下げ振りはホームセンターなどで売られている。

クランプ径 (clamp diameter)

  クランプ(留め金)の留める部分の直径。次の部品にはクランプがある。
ハンドルステム
  ハンドルクランプ径
立管
  立管クランプ
前ディレイラー
  前ディレイラークランプ

ワイヤーガイド (cable guide)

  後ディレイラーを操作するロープ(ケーブル)を案内する部品。ボトムブラケットシェルの下部などに付ける。
断面形状はU字形と円形がある。写真の部品は左右2箇所のU字のケーブル案内溝がある。ロープ案内及びケーブルガイドとも呼ばれる。

ホイールリフレクター (wheel reflector)

  ホイール反射器のこと。ホイールのスポークに付ける反射器なので、スポーク反射器 とも言う。

上がり (rise、handlebar rise、stem rise)

  •  ハンドル上がり
      ハンドル端のにぎりの持上がり。ハンドルの中央部(ハンドルステム部)芯とにぎり部芯間の垂直距離。
    主に、マウンテンバイクなどの上がりハンドルに対して使われる。 ハンドルの上がりが大きいと、丘下りでは楽な乗車姿勢となる。
  •  ステム上がり
      ハンドルステムの操縦管軸と直角な面とステム突出しの中心線の作る角度。市販品の上がり(ライズ)は0~45°
    直角面より上の角度はプラス(+)そして下の角度はマイナス(-)で表される。上下逆にすればプラスがマイナスになる。

トレッドライン (tread line)

  ペダル中心とフレーム芯の間の水平距離。 トレッドは(ペダルを)踏むという意味。タイヤトレッドと紛らわしいのであまり使われない。代わりにQファクターという用語が使われる。ただし、Qファクターは左右のクランクのペダル取付部外面間距離なので、傾向はおなじであるが、トレッドラインとは具体的な数値は異なる。

センターギア (middle sprocket)

  クランクスプロケットの中間スプロケット(ミドルスプロケット)を表す和製英語。何かが3つ並んでいる真中はミドルと言う。ギア(歯車)とスプロケット(鎖車)は異なる部品なので、不適切な用語。 大、中間および小スプロケットの3個のスプロケットの内で、中間スプロケットは最も多く使われる。

輪行車 (portable bicycle)

  前輪および後輪を取外して、又はフレームを折りたたんで、輪行袋などに入れて、電車、バス、船または飛行機などで運び、現地で組み立ててサイクリングなどをするための自転車。 車輪が容易に取外しできるよう、ハブ軸クイックリリースが付いている。輪行車を必要としない電車として、サイクルトレイン(和製英語)がある。

ペダル反射器 (pedal reflector)

  ペダルの前後に付いている反射器。左右のペダルで合計4個の反射器が付いている。
夜間に自動車などの前照灯の光に反射して、自転車の存在を知らせて事故を防止する。反射器はペダルのような動く部分に付いていると目に付きやすい。

ボトムラグ (bottom lug、bottom bracket lug)

  ポトムブラケットシェル部の管継手(ラグ)。下管(ダウンチューブ)、立管(シートチューブ)およびチェーンステイを連結する継手。
ハンガーラグとも言う。炭素繊維強化樹脂(CFRP)管の継手としても使われる。ラグBBシェルとも言う。

トップチューブバッグ (top tube bag)

  フレーム上管(トップチューブ)に取付ける
バッグ
フレームバッグも上管に取付ける。
上管の上部に付けるものはステムバッグという。
  メーカーは、AxiomBirzmanSKS-Germany 、など。

ヘッドラグ (head lug)

  頭管(ヘッドチューブ)の上下に付いている管継手(ラグ)。頭管上ラグ(A)は頭管と上管(トップチューブ)を連結し、頭管下ラグ(B)は頭管と下管(ダウンチューブ)を連結してフレーム前三角を作る。ラグの形状はメーカーによって各種ある。

ちどり (yoke)

  カンチブレーキにおいて、ブレーキレバーからきている 主ロープ(主ケーブル)と山形二等辺三角形のアーチワイヤー(ストラドルケーブル)を連結する金具。
主ロープと連結するためのアンカーボルトが付いている。
幅が狭いものおよび幅が広いものがある。



クランク軸(crank shaft、crank axle、crank spindle)


概要
  左右のクランクが付いている軸。
クランク軸と軸受が一体になった形は、ボトムブラケットと呼ばれる。
種類
  クランク軸とクランクの連結方式には、コッター四角テーパー(ISO、JIS、写真)、オクタリンク(シマノ)及びISISなどがあり、これらの間の互換性はない。
一方のクランクとクランク軸が一体となった形(ホローテック?)もある。中空のクランク軸がある。
   参考資料  「クランク

高抗張力鋼管 (high tension steel pipe)

  普通鋼管のマンガン含有量を増加させて、引張り強さを向上させた高張力鋼で作った鋼管。引張強さが490MPa以上の鋼を高張力鋼という。ハイテン鋼管とも呼ばれる。

後フォーク (rear fork)

  立管(シートチューブ)上部とチェーンステイ後端の(後輪の軸が付く部分)を結合する左右一対の管。後輪は後フォークで挟まれる形となる。
上部に左右の管を連結するブリッジが付いている。後フォークはフレーム後三角を構成している。一般にはシートステイと言う。

サドル角度 (saddle angle)

  サドル上部(サドル前部及び後部の最も高い点を通る面)が水平となす角度。サドル上面に平板を置き、その上に角度計を置いて測る。
サドル前部が水平より上に向いている場合はプラス(+)の角度とし、下に向いている場合はマイナス(-)の角度(右図)とする。
サドル角度=0°(水平)が標準。 サドルレールサドル支柱に固定しているボルトを緩めると、サドル角度は調節できる。
人によってはサドル角度を調節することによって、お尻の痛みおよび背中の痛みを軽減できることがある。
  UCI規則(1.3.014)では、サドル座面は水平とする、と定めている。
  傾きを測る器具として、傾斜計がある。

虫ゴム (rubber tubing、rubber tube)

  主にシティ車に使われている英式バルブ(ウッズバルブ)のスピンドルの空気注入穴にかぶせて、空気の逆流を防止する、長さ20mmそして内径1.6mm程の円筒状の軟質ゴム製チューブ。材質によって寿命は大幅に異なる。