自転車用語 (続き10)自転車探険!

ハブ (hub)

前輪ハブ後輪ハブ
概要
  車輪の中央にあって車輪を支持して回転させる円筒状の部品。
中に軸受があってハブ軸が通り、両側にスポークを付けるためのハブフランジが付いている。
種類
  前ハブ(フロントハブ)および後ハブ(リアハブ)がある。
フランジの高さによって、高フランジハブおよび低フランジハブがある。
ディスクブレーキの付く車輪は、ディスクハブを使う。 車軸にクイックリリースの付いたハブもある。
軸受
  軸受としては、カップアンドコーン軸受(右図)またはカートリッジ軸受が使われる。
カップアンドコーン軸受は、カップ、玉およびコーン(円錐のこと)で構成されている。
カップとコーンの間で玉が回転する。
わんはハブ側にあり、一方玉押しは軸にねじ込まれて、ロックリングで固定されている。
ロックリングと玉押しの間にはスペーサーがある。
  車軸における玉軸受の位置はメーカーによって異なり、次の4例がある。
  (1)右図のように左はハブフランジ部にあり、右はフリーハブボディ部にある形。
  (2)左右のハブフランジ部にあって、フリーハブボディ部にはない形。
  (3)左右のハブフランジ部およびフリーハブボディ部にある形(合計3箇所)。
  (4)左右のハブフランジ部および左右のフリーハブボディ部にある形(合計4箇所)。
構造
  右図には、後輪ハブにフリーホイールの入ったフリーハブボディおよびカセットスプロケットを組み付けた構造例を示す。
朱色はハブおよびその玉軸受を示している。
寸法
  カセットスプロケット10段及び11段用のハブの寸法例(DT Swiss製)を右図に示す。
図の下半分が10段用の寸法そして上半分が11段用の寸法。
OLDは10段用が130mmそして11段用が131mmとなっている。
ハブフランジ間距離は、何れも50mm。
製法
  ハブシェルは、ダイキャスト冷間鍛造またはCNC機械加工によって作らる。
材質
  ハブシェルはアルミ合金、チタン合金および炭素繊維強化樹脂がある。ハブ軸CrMo鋼など。
質量
  ハブ質量を打点したグラフを右に示す。
赤点は前輪ハブ(OLD=100)そして緑点は後輪フリーハブ(OLD=130,135)を示す。
いずれもクイックリリースは含まない。
平均質量は、前輪ハブが約140gそして後輪ハブが約300g。
メーカー
  近藤機械製作所シマノAmbrosioAmerican ClassicAtomlabAzonicBitex IndustrialBorealis BikesBrunn Bike PartsBurgtecCampagnolo
Carbon-TiChris King Precision ComponentsDT SwissEdco EngineeringElement TechnicExtraliteFac MichelinFireEye BikesFormula EngneeringGravity-ZeroHaloHiveHope TechnologyIson Distribution(Halo)Joy Industrial(Novatec)Kappius ComponentKarbona PartsLeaf CyclesLLSMarwi
Middleburn ComponentsNS bikesNuke ProofOrigin 8Paul Component EngineeringPhil WoodPrimoProfile RacingVan Beurden TechniekSoul KozakSRAMSturmey ArcherSun RaceSun ringleSuperstar ComponentsToken ProductsVelocityVictoire CyclesWoodman Components
Wheels ManufacturingWhite IndustriesZipp Speed Weaponry など。
ハブ空港
   ハブを空港そしてスポークを航路になぞらえて、各地に航路の出ている拠点となる空港はハブ空港と呼ばれる。
   参考資料  「ハブ

遊び (play)

  部品と部品の間の動きうる余裕。

交差数 (cross number、number of crosses)

スポークの交差数と応力の関係
交差数   2交差     3交差     4交差  
 縦(半径方向)応力 0.98 0.99 0.99
 横(横方向)応力 1.13 0.89 0.81
 捩り(接線方向)応力  3.12 3.15 3.18
3交差
  1本のスポークに注目した時、他のスポークと交わっている数。
ハブフランジを挟んで交差している部分も1交差として数える。
2交差又は3交差(写真)が多い。特に3交差が一般的。実用的な交差数はスポークの本数で決まる。 交差数とスポーク応力の関係を右表に示す。数値が大きいほど応力は大きい。横方向応力だけが交差数によって大きく変わっている。 横方向応力は曲がり(コーナリング)のときに大きくなる。

パーツ (part、parts)

  パート(部品)の複数形。部品。

リング錠 (ring rock)

  より円弧形の施錠棒を出して、ホイールの内側を通して錠の反対側に入れて施錠する方式の錠。
主に、シティ車に取付けて、後輪が回らないようにするために使われる。
  馬てい錠とも言う。

ゴム糊 (rubber cement)

  加硫していないゴムをベンゼンなどの溶剤に溶解させた接着剤。パンク修理などの接着剤として使われる。保存期限は新品が3年そして開封後は2年。

ペグスパナ (peg spanner)

  スプロケットクランクに固定しているスプロケットボルト(2番目の写真)を六角レンチで外すとき、ペグ(突起)を丸ナット(3番目の写真)の背面の溝に入れて共回りしないように抑えておくスパナ(左写真)。 クランクのほこりカバー取り外し用ペグ並びに9mm及び10mmの六角穴が付属している形もある。チェーンリングナットレンチとも言う。

トーイン (toe in、toe-in)

  トウインのこと。

シートクラスター (seat cluster)

  フレームにおいて、立管(シートチューブ)、上管(トップチューブ)および左右のシートステイが連結されている部分。
クラスターは房のこと。結合方式、デザイン及び強度などを示したいメーカーおよび関心のある人が使う用語。
結合方式には、(1)ラグ (2)ラグと溶接の組み合わせ (3)溶接および (4)CFRPの一体構造がある。

レインギア (rain gear)

  雨着のこと。衣類をギアと呼ぶことがある。

フォーク長 (fork length)

  操縦管(ステアリングコラム)の中心線と平行に測って、フォーク肩から前輪ハブ軸芯までの距離。
フォーク長はブレード長さと等しい。
  フォーク長はタイヤ外径でほぼ決まるがサスペンションが付くとトラベルに対応してフォーク長は長くなる。
  各メーカーのリジッドフォークの長さを右図に打点して示す。黒点はロードバイクそして赤点はマウンテンバイクである。
フォーク長の平均を計算すると、ロードバイクは約375mmそしてマウンテンバイクは約430mmである。

冷間加工 (cold working)

  塑性変形を利用し、再結晶温度未満または常温で行なう加工。具体例としては、冷間圧延、引抜きおよび冷間鍛造などがある。
冷間加工によって加工硬化を生じることもある。加工硬化により硬度および強度が増す。 冷間加工でも作られている自転車部品は、ハブスポークおよびクランクなど。

パンク修理キット (puncture repair kit)

  パンクによるチューブの穴あきを修理するための、複数のチューブパッチ(ゴムパッチ)、チューブ入りのゴム糊およびサンドペーパーなどのキット。
ケースが付属した形がある。
パッチキットとも呼ばれる。
  メーカーは、LezyneMeqixPark ToolRema Tip TopSyncrosWeldtite Products 、など。

バンド式ディレイラー (clip-on derailleur)

  立管(シートチューブ)に、バンドで固定する前ディレイラー
ディレイラーとバンドは一体になっている。
クランプ径は立管外径28.6mm (1-1/8)、31.8mm (1-1/4)および34.9mm (1-3/8)に対応している。
外径28.6mm及び31.8mmの立管に対してはバンドアダプターを付ける。
それとは別に、直付けディレイラーもある。




ダブルレバー (downtube lever、downtube shift lever、downtube shifter)

  前後ディレイラーシフター下管(ダウンチューブ)の左右に1対(ダブル)にして付けたシフトレバーに対する和製英語。 摩擦式およびインデックス式がある。取付には下管に取付座が必要。シングルレバーと対峙する用語。 下管シフター、ダウンチューブレバーまたはダウンチューブシフターとも言う。

メインチューブ (main tube、main frame tube)

下管(ダウンチューブ)の別名。頭管ボトムブラケットシェルを連結している。メインパイプとも言う。ごく稀に、前三角(主三角)を構成する管をメインチューブと呼ぶ。

トラックエンド (track end、track fork end)

  トラックレーサー(トラックバイク)の後輪ハブ軸を付ける。開口が水平後方に開いているのでハブ軸を水平前後に動かしてチェーンの張り調整ができる。 トラックレーサーはディレイラーが付いていないので張り調整ができることが必要。
エンド幅は120mmであることが多い。

クイルペダル (quill pedal)

  U字形に曲げた金属板(ケージ)などで縁取りしたペダル。上から見た丸い船尾に似ているので、船形ペダルとも言う。
クイルは羽根のこと。尾羽根の丸い形状からの連想。 一般にトウクリップをつけて使う。ケージにはトウクリップを固定するための2個の穴が開いている。

溶接フレーム (welded frame)

  フレームを構成する管の結合に伝統的なラグを使わず、管を溶接して作ったフレーム。
ラグフレームと対峙する用語。
溶接技術の進歩および経済性(安価)のため、1981年頃から市場に出始めた。
1990年代に入って、ラグの伝統のないマウンテンバイクが安価な溶接技術を採用し、ロードバイクにも使われるようになった。
管をを正確な位置に固定するために、フレームジグが使われる。
管と管を接合した溶接箇所で破損が起こることがある。
溶接したアルミ合金フレームは、溶接による残留応力を除去するために熱処理をすることが望ましい。

ドロップアウト (dropout)

概要
  前輪または後輪のハブ軸の付くつめのこと。
ハブ軸が外しやすいように、かつ軸位置が調整できるように、一部が開いている。
昔々はハブ軸を通す単なる穴で開口部はなかった。
フォーク下端のつめ(爪)をフォークエンドと呼び、チェーンステイ後端の爪をドロップアウトと呼び区別することもある。
仕様
 (1) 垂直つめ 及び 水平つめ がある。
 (2) 後輪軸位置の調節を行いやすくした、アジャスタブル ドロップアウトもある。
 (3) 後ディレイラーを付けるディレイラーハンガーが付いたものが多い。ハンガーにはディレイラー取付穴が開いている。
 (4) カンパニョーロ社は、自社の後ディレイラーに対して、安全性および駆動列(ドライブトレイン)の性能のために、右図において、X=4~8mmそしてL=24~28mmが適当としている。
 (5) 遠隔操作で固定できるロッカードロップアウトがある。
メーカー
  タカハシテクノParagon Machine WorksXi'an Changda Titanium Products 、など。

ハブシェル (hub shell)

  ハブの円筒状の外殻。
シェルは殻のこと。スポークが付くハブフランジと一体になっている。
一般に、一体となったハブフランジを含めてハブシェルという。 ハブフランジにはスポーク穴が開いている。
中に軸受及びハブ軸が入る。
後輪のハブシェルにはフリーハブボディ又はスプロケットが付く。

ブレーキホース (brake hose、disc brake hose)

  流体(油圧)ディスクブレーキにおいて、ブレーキレバーを引いた時のマスターシリンダーの油圧上昇を、
ディスクキャリパーの作動機構へ伝達する作動油の入った弾性体のホース。油圧チューブとも言う。
長さは、1300、1500、1600、1700、2200又は2500mmなど。
チューブ材質はナイロン又はテフロンなど。
構造の一例を右下図に示す。
  メーカーは、Clarks Cycle SystemsGatorbrakeJagwireQuad Technologies 、など。


ダンシング (dancing)

  立ち漕ぎ のこと。

クイックリリースペダル (quick release pedal、removable pedal)

  工具を使わず手で容易に着脱出来るようにしたペダル
庭の散水ホースの連結器(カプラー)に似た構造となっている。
ロードバイク輪行でペダルを外す場合、折りたたみ自転車でペダルを外す場合または複数の自転車間でペダルを使い回しする場合(まれ)などに使われる。
カプラーはクランクにねじ込んでおく。カプラーにグリースの付いた小さい玉軸受が入っている。左右一対となっている。リムーバブルペダルとも言う。
  メーカーは、三ヶ島製作所 、など。

リターンスプリング (return spring)

  戻しばね

スポーク穴オフセット (rim spoke hole offset、spoke hole offset)

  スポーク穴群の中心線をリム中心線より偏心させること(右写真)。
左右のプレース角の差、従ってスポーク張力の差を減少させることによりホイールの強度を上げることを目的としている。
なお、スポーク穴群はその中心線に対して交互に左右に偏心していることがある(左写真)。

シート (seat)

  リカンベントの座。一般の自転車の座はサドルと呼ばれる。
シートなのでサドル痛は少ない。
詰物を入れた形が多い。
蒸れないようメッシュのカバーの付いた形がある。
背もたれ角を調節できるようにした形がある。

ビード座 (bead seat)

  クリンチャーリムタイヤ装着側の内面両側にある、タイヤのビードがすわる座。
ISO及びETRTOにおいてはリム径及びタイヤ寸法はビード座直径で表す。リム径(ビード座直径)はリム外径より小さい。

自転車 (bike、bicycle)

  「ペダル又はハンド・クランクを用い、かつ、人の力により運転する二輪以上の車であつて、車いす及び小児用の車以外のものをいう。」
(道路交通法 第2条11の2 の定義)。 自転車店で販売される。台湾および中国に於いては、自転車のことを自行車と言う。
用途で分類すると、通勤自転車自転車通学自転車旅行及びサイクリングに使う自転車などがある。自転車フリーマーケットがある。
2011年の自転車販売台数は、ドイツ405万台、英国358万台、フランス320万台そしてイタリア175万台で自動車の販売台数と等しかった。日本は1,055万台。
  スコットランドのハイスクールでは、2008年からサイクリング技術、自転車保全(保守)及び安全などに付いても教えている。
自動車の使用を減らして、二酸化炭素の排出量を減らすことなども目的としている。
   参考資料  「自転車の種類」 、 「自転車と地球環境」 、「自転車メーカー」 、「部品・付属品メーカー」 、「自転車購入費回収日数
    自転車産業振興協会自転車協会

バイシクル (bicycle)

  自転車または二輪車。米国、英国および欧州で使われる。ただし、米国では口語としてバイクと言うことが多い。

突出し (extension)

シュー (shoe、bike shoe、brake shoe)

  •  ブレーキ
    ブレーキシューのこと。
  •  
    自転車靴。自転車に乗る時にはくのこと。複数形はシューズ。日本では左右一組の靴を一足と数える。
        参考資料  「

レイク角 (rake angle)

  フレーム頭管(ヘッドチューブ)と垂直線のなす角度(右図)。レイク角は14°~23°。レイク角が大きいと、安定性が大きくかつハンドルの旋回が軽くなる。
レイク角はトレイルに影響する。頭管と水平のなす角度はヘッド角と呼ばれる。レイク角 = 90°- ヘッド角。

スタンディング (standing、track standing)

  •  立ち漕ぎ
      坂を登るときにペダルに力を加えるために使われることがある。人によっては、体を前に少し傾けるとよい。
    ペダルに力を加える別の方法としては、着座状態でハンドルを引き寄せるように腕に力を加えると、ペダルにより大きな力を加えることができる。
  •  丘下り
      ペダルの上に立った状態で丘を下ること。
  •  静止均衡
      トラックスタンドのこと。

ケーブル固定ボルト (cable fixing bolt、anchor bolt、cable anchor bolt)

  ケーブル(ロープ)をブレーキまたはディレイラーに固定するボルト。 ブレーキロープ用はボルト軸に垂直に開いた穴にロープを通し、座金とナットで固定する(左2個)。アンカーボルトとも言う。

スポーク穴 (spoke hole)

リムスポーク穴径[mm]
 ニップル径   スポーク穴径 
4.0 4.4
4.3 4.7
4.6 5.0
  スポークを付けるためにハブフランジ又は、リムに開いている穴。
スポークの本数だけ開いている。
ニップル径に対応したリムのスポーク穴径を右表に示す
(JIS D9421、自転車-リム)。
スポーク数が少ないと、その分軽くなるが、ホイールの強度は低下する。
スポーク穴位置をオフセットさせたオフセットスポーク穴がある。
スポーク穴にはとめを入れることがある。
工場において、自動の穴打抜機で穴を打抜いて開ける。
図はリムに対する半自動のスポーク穴打抜機の2例。
この機械ではリムは自動的に芯出しされる。

バンドアダプター (band adapter、band clamp adapter )

  バンドでフレーム立管に固定するバンド式ディレイラーにおいて、立管径34.9mm用または31.8mm用が立管径28.6mmに使えるようにするために、バンドと立管の間に入れる一対の半割りの薄い環。 一般には、ディレイラーシムと呼ばれる。

ラグフレーム (lugged frame)

  継手(ラグ)を使ったフレーム。ラグドフレームともいう。フレームを構成する管はラグで連結する。 ラグに管を差込み、そのすき間をロウ付けして固定する。フレームにおいて大きな力の働く管端をラグで補強できるので、薄肉管を使うことができて軽くなる。溶接の熱ひずみが無い。 右図のAは頭管上ラグ(頭管と上管を連結)、Bは頭管下ラグ(頭管と下管を連結)そしてCは立管ラグ(立管、下管及びチェーンステイを連結)。

トップギア (high gear)

  高速で走るときに使うスプロケットクランクスプロケットの歯数の多いスプロケット(大スプロケット)および後輪スプロケット群の歯数の少ないスプロケット。ハイギアとも言う。

後三角 (rear triangle)

  菱形フレームの基本構造の一部である後部三角形。
三角形は丈夫な構造体。
立管(シートチューブ)、シートステイおよびチェーンステイで形作られている。
立管は前三角と共用。
フレーム中央を後輪が通るため、シートステイおよびチェーンステイは左右一対となっている。
  UCIは、ツール・ド・フランスのような国際競技において、菱形フレーム以外のフレームの使用を禁じている。
   参考資料  「フレーム

前三角 (front triangle、main triangle)

  菱形フレームの基本構造の一部である前部三角形。
主三角(メイントライアングル)とも呼ばれる。
頭管(ヘッドチューブ)、立管(立パイプ、シートチューブ)、上管(トップチューブ)および下管(ダウンチューブ)の4本の管で形作られている。 立管は後三角と共通。
数学的には四角形。三角形は丈夫な構造体。
  UCIは、ツール・ド・フランスのような国際競技において、菱形フレーム以外のフレームの使用を禁じている。
   参考資料  「フレーム

フリーギア (freewheel sprocket)

後輪のフリーホイールに付いているスプロケットを意味する和製英語。対立語は固定ギア。スプロケット(鎖車)をギア(歯車)と呼ぶのは誤り。

ハードテールバイク (hardtail bike、hard tail bike)

  サスペンションフォークすなわち前輪のみに付いている自転車(主にマウンテンバイク)。後部(テール)は堅い(ハード)という意味。
後輪にもサスペンションが付いた形はソフトテールバイクまたはフルサスペンションバイクと呼ばれる。
ハードテールはソフトテールに比べ質量が小さく、効率が良くそして価格が安い。比較的平坦なオフロードに向いている。元々は、オートバイの用語。

ハイテン鋼管 (high tensile strength steel tube)

  高張力鋼管のこと。ハイテンスル(高張力)鋼管の略語。普通鋼管のマンガン含有量を増加させて、引張り強さを向上させた高張力鋼で作った鋼管。
引張強さが490MPa以上の鋼を高張力鋼という。

ハブフランジ (hub flange)

  ハブ両側の、スポークが付いている円盤状の部分。一般に、板状に突出した部分をフランジ(つば)と言う。
フランジが大きい形は、大フランジハブまたは高フランジハブと言い、車輪の横剛性が大きくなる(左写真)。
フランジが小さい形は、小フランジハブまたは低フランジハブと言い、質量が小さくなる(右写真)。
左右のフランジの大きさが異なるハブフランジはハイローフランジと言う。

ケイデンス (cadence)

 ケイデンス 
計算器
 クランク スプロケット歯数   ハブ スプロケット歯数   タイヤ外径   走行速度   ケイデンス    
  
  mm   km/h     rpm  
  ペダルの毎分回転数。片方のクランクまたはペダルの毎分回転数に等しい。
毎分回転数(1分間に回す数)はrpmという記号で表わされる。
  一般に、ケイデンスは50~100rpm。70rpmはエネルギー効率が高い。 80rpm以上の高いケイデンスには、結合ペダルの使用が望ましく、また必要とする。
上に「ケイデンス計算器」を示す。 自転車用語のケイデンスはペダルの毎分回転数であるが、一般用語としてのケイデンスは、調子、リズム、速さ、という意味。
   参考資料  「ペダル回転数の意味

ダウンチューブ (down tube)

  フレーム下管のこと。下パイプ(JIS用語)とも言う。 頭管下部とボトムブラケットシェルを連結して、フレームの前三角を形作っている。


キャスター角 (caster angle)

  操縦管(ステアリングコラム)が水平となす角度。フレームの頭管が水平と作る角度であるヘッド角と等しい。67~76度。

立パイプ (seat pipe、seat tube)

  立管を表すJIS用語。ボトムブラケットシェルから立ち上がっているパイプで、サドル支柱が入る。 立管の上部は上管およびシートステイと連結されており、フレームの前三角および後三角の共通の構成要素となっている。シートパイプまたはシートチューブとも言う。

ショックアブソーバー (shock absober)

  緩衝器のこと。

トライアスロン (triathlon)

概要
  マススタートの三種競技。
遠泳(スイミング)、自転車ロード競技(サイクリング)およびマラソンの3種(トライ)を連続して争う競技。
遠泳は海、湖または川で行われる。トライスーツなどを着用する。競技者はトライアスリートと呼ばれる。
歴史
  1972年にカリフォルニアで始まり、2000年のシドニー大会(上写真)からオリンピックに採用された。
自転車
表1  トライアスロンの距離 [km]
種別 遠泳  自転車ロード競技  マラソン  合計距離 
 スプリント  0.75 (2.9%)    20 (77.7%)    5     (19.4%)     25.75
 オリンピック  1.5   (2.9%)     40 (77.7%)  10     (19.4%)    51.5
 アイアンマン   3.9   (1.7%)  180 (79.6%)  42.2 (18.7%)  226.1
  トライアスロンバイクが使われる。速度は35~40km/h。
距離
  3種の距離を表1に示す。合計距離欄は3種の合計距離を記してある。%は合計距離に対する割合。スプリントの距離は主催者によって異なる。
オリンピックの距離は、既にあったオリンピックの各種目の距離から取られている。
資料
   国際トライアスロン連盟(ITU) 、 日本トライアスロン連合 、  石垣島トライアスロン大会 、 佐渡国際トライアスロンバイクアンドトライアスロンショー

耐フェード性 (fade resistance)

  フェードしにくい性質。

レバーブラケット (lever bracket)

  レバーの支え。ブレーキレバーの支え。握りやすくするために、ゴム製等のフードをかぶっている。


上パイプ (top pipe、top tube)

  上管に対するJIS用語。フレームの最上部にあり、頭管(ヘッドチューブ)と立管(立パイプまたはシートチューブ)を、その上部で連結しているパイプ(管)。 トップチューブとも言う。水平上管(左図)および傾斜上管(右図)がある。上管長乗車姿勢に影響する。
  傾斜上管は股すき間を大きく取る必要のあるマウンテンバイクのフレームとして考案されたもの。マウンテンバイクの要素を取り入れたクロスバイクも傾斜上管が多い。 傾斜上管にすると立管が短くなるためサドル支柱を長くする必要があり、自転車としての剛性が低下するのでロード競技車のフレームには向かない。

シートステイ (seat stay)

  フレームにおいて、立管(シートチューブ)上部とチェーンステイ後端のつめ(後輪の軸が付く部分)を結合する左右一対の管。
ステイは支え、支柱の意味。
シートステイ上部には左右の管を連結するシートステイブリッジ及び後輪ブレーキの座が付いている。
シートステイはフレームの後三角を構成している。
シートステイには座漕ぎのときは圧縮荷重が働き、立ち漕ぎのときは引張り荷重が働く。
  一般には、真っ直ぐであるが中には曲線状に曲げたカーブシートステイ及びS字形に曲げたSベンドシートステイがある。

アーレンキー (Allen key)

  一般には、六角レンチと言う。六角形断面の細い棒をL字形に曲げた工具。六角穴付ボルトを締めるのに使う。アーレン(アレン)は米国人であり商標でもあった。

フォークオフセット (fork offset)

  フォークにおいて、操縦管(ステアリングコラム)中心線の延長線と前輪軸心との垂直距離。フォークを略して単にオフセットとも言う。
一般には、フォークを前方へ円弧状に曲げることによって、オフセットを作る。オフセットが大きいとハンドルの動きが早い。レイクとも言う。
レイクはフォークブレードが傾いているという意味。トレイルに影響する。
   参考資料  「フォーク及びトレイル

パニアバッグ (pannier bag)

  パニアと同じ。

エンドキャップ (end cap)

  端に付けるふた(キャップ)。何の端に付けるかによって、次のようなエンドキャップがある。

保全 (maintenance)

  正常な状態を維持するために、点検や整備をすること。
保守及びメンテナンスとも言う。
  寿命になった部品は故障してなくとも事前に交換するなどして、故障を防ぐ保全は予防保全PM)と言う。
故障してから行う保全は事後保全と言う。
   参考資料  「自転車の点検表



コースターブレーキ (coaster brake、coaster brake hub)

  後輪ハブの中に、ブレーキフリーホイールの役目をするコースター(滑るという意味)を組み込んだブレーキ。 1,890年代に発明された。
クランクペダル)を逆回転すると、ブレーキとなるのが大きな特徴。
子供の握力の小さいので、子供自転車に向いている。 筋肉の病気などで握力が大きくない大人にも向いている。
ブレーキレバーおよびブレーキケーブルは不要かつ、手でブレーキを操作する必要がないという利点がある。
ハブの中に組み込まれているので雨の影響を受けない。耐熱グリースが封入されている。
ハブフランジスポーク穴数は36穴など。ロックナット間距離は110mmなど。
コースターブレーキハブ及びコースターハブとも言う。3段、7段及び8段などの内装変速機と合体したコースターブレーキがある。
  メーカーは、シマノSturmey Archer 、など。

内プレート (inner plate)

外プレート (outer plate)

行程 (stroke、pedal stroke、travel)

クランクアーム (crank、crank arm)

サンツアー (Suntour)

  今は無き、世界的に名の知られた日本の自転車部品メーカー(前田工業、大阪府堺市、1912年設立)。 傾き平行四辺形を持った後ディレイラーは高性能なディレイラーとの世界的な評価があった。 インデックスシフトの投入はシマノに2年遅れた。シマノとの開発競争およぴ販売競争(マーケティング)に勝てず1995年に倒産した。   有名であったサンツアー(Suntour)という名称等は台湾のメーカー(SR社)が買い取り、SR Suntourとして名称は残っている。

ねじ無しヘッドセット (threadless headset)

概要
  フレーム頭管(ヘッドチューブ)の上下に付ける、フォーク操縦管玉軸受ヘッドセットまたはヘッド小物と呼ばれる。この軸受によって、ハンドルを軽く回すことができる。
上軸受と下軸受の間にハンドルステムを入れる。
伝統的なヘッドセット(ねじ付きヘッドセット)は、操縦管にねじを切って取り付けるが、ねじ無しで取付けるヘッドセット(ヘッド小物)は、ねじ無しヘッドセットと言う。
操縦管にねじを切る必要がないので、フォークは安く作ることができる。
ダイヤコンペの商品名であったアヘッドセットに対応する一般名。
固定方法
  頭管の上下に固定する方法として、(1)スターファングルナッ(スターナット)を使う、(2)コンプレッションプラグを使う及び(3)圧入(プレスフィット)する、の3種類がある。