クロウスレシオ (close ratio)

概要
カセットスプロケットの隣接するスプロケット間の歯数またはギア比が接近していること。一般にはロードバイクはクロウスレシオそしてマウンテンバイクワイドレシオとなっている。
クロスレシオ(交差レシオ)と呼ばれることもあるが、そのようなレシオは存在しない。
クロス(cross、交差する)ではなく、クロウス(close、接近した)の意味。反意語はワイドレシオ。
利点
クロウスレシオは細かな速度変更ができるので、負荷(風や緩やかな坂)に対応して自分に適したケイデンスを維持しやすい。
競技者は、与えられた競技路において、自分に合った最適のケイデンスで走ることができる。
具体例
具体的には隣のスプロケットとの歯数比が1.06に近ければクロウスレシオで、1.18に近ければワイドレシオ。その中間の1.12付近は中間レシオ。
定規の目盛りで示すと次のようになる。

+----------- ---+--- -----------+
1.06 ← クロウスレシオ 1.12 ワイドレシオ → 1.18
隣接ギア比(歯数比)
例えば、12Tの隣が13Tなら13T/12T=1.08(ギア比が8%開いている)だからクロウスレシオ(狭いレシオ)、11Tの隣が12Tなら12T/11T=1.1だから中間レシオそして12Tの隣が14Tなら14T/12T=1.17(ギア比が17%開いている)だからワイドレシオ(広いレシオ)。
参考 後輪スプロケットのレシオ