ボトムブラケット (bottom bracket)

カートリッジBB外部BB
概要
イギリス用語で、クランク軸とその軸受が一体となった部品で、ポトムブラケット シェルに付いている。ボトムは底の意味でブラケットは支持器のこと。 ボトムブラケットは、フレームの底に付いているクランクの支持器という意味。ハンガー、クランクハンガーまたは英単語の頭文字からBBとも言う。
軸受
両側の内部には玉軸受が入っており、クランク軸を支持して軽く回転する。軸受には伝統的なカップアンドコーン軸受および主流の、カートリッジ軸受がある。
アンギュラ軸受を使っている形がある。セラミック軸受を使っているものもある。
軸受が胴内部両側に付いている形(カートリッジBB)および胴外部両側に付いている形(外部BB又はアウトボードBB)がある。
ねじ
ボトムブラケットには、フレームのボトムブラケットシェルに取り付けるためのねじが切られている。このねじはシェルのねじと適合しなければならない。
ねじ仕様は、例えば次のように刻印されている。
「1.37 x 24」(ねじ外径は1.37インチそして25.4mm当たり24山のねじ)。 「36x24T」(ねじ外径は36mmそして25.4mm当たり24山のねじ)。
「1.370 x 24T - 102mm」(ねじ外径は1.370インチ、25.4mm当たり24山のねじ、そして軸長は102mm、右図)。
左側が右ねじそして右側が左ねじとなったBBは、どちらが右側であるか刻印されている(例えば「 L ← → R 」)のでその向きに取り付ける。

ボトムブラケット幅は68、70および73mmがあり、BBシェル幅と合わなければならない。
軸端形状
クランクを付ける軸端の形状(クランクとの連結方式)には、次のようなものあるが互換性はない。
  • コッタード : コッターを使って、コッタードクランク をクランク軸と連結する。
  • 四角テーパー : クランク軸の両端の断面が四角で2°のテーパー(四角テーパー)となっている連結方式。コッターを使わないので、コッターレスとも呼ばれる。
  • オクタリンク : クランク軸として、8歯のスプラインを使う連結方式。シマノは オクタリンク と名づけている。
  • ISIS : クランク軸として、10歯のスプラインを使う連結方式。メーカーは ISIS と名づけている。
軸長
ボトムブラケット軸(クランク軸)長は、メーカーによってまちまちで次のような軸長がある。 102,107,108,109,109.5,110,111,113,115,115.5,116,
117,118,118.5,121,122,122.5,123,126,127,127.5,128,148 など。
クランクスプロケットの段数が1段、2段、3段の順に軸長は長くなる。チェーンラインが適正となる軸長を選ぶ。
着脱工具
ボトムブラケットをシェルに取付・取外しする工具にはボトムブラケットの形式に応じて、
BBロックリングスパナおよびボトムブラケット取付工具がある。
止め輪で固定している形は止め輪用ペンチ を使う(右図)。
メーカー
シマノ八田製作所AcrosAerozineAmbrosioCampagnoloCeramicSpeedChris KingCrankbrothersFac MichelinFirst Bicycle Components
Full Speed AheadGusset BikesHawk RacingHope TechnologyKen Chang Ind.Octane OnePace CyclesPraxis WorksPhil WoodPZ Racing
Race Face Performance ProductsReal World CyclingRotor Bike ComponentsSampson SportsSRAM(Truvativ)Sinz Racing ProductsSpecialites T.A.
SR SuntourStronglightSun RaceSuperstar ComponentsTange SeikiTH IndustriesToken ProductsUberbike ComponentsVCRC Bike
VP ComponentsWheels ManufacturingWhite Industries など。
参考 ボトムブラケット(BB)